ホールアースカタログとヒッピー
ホールアースカタログ(以下、WEC)という本はご存知でしょうか。60年代後半にアメリカで発行された、地球上で生きて行くために必要な知識や技術(例えば、家の作り方や魚の釣り方など)あるいは文化などあらゆる内容がカタログ形式で掲載され、現在主流になっているエコロジーやサスティナブルといった概念も既に掲載されていました。読者は必要なコトをそこから得て、プラスして掲載すべきと思う内容は投稿する仕組みでした。また、カタログに掲載されているものについてはDMにて購入ができるという、編集者と読者の双方向性を紙媒体で実現した当時として画期的なものでした。アメリカ国内では不条理な社会に疑問を感じ、郊外でコミューンと呼ばれる小さな集団で同志と暮らしていたヒッピーが現れました。WECは彼らに絶大なる支持を得ており、カウンターカルチャー(当時の旧態文化に対抗する文化)に大きな影響を与えたものとして語られています。詳しくは、Spectator (Vol.29~30)ホール・アース・カタログ(前編、後編)を参照してもらうことがよく理解できるので割愛しますが、またどこかの機会で書きたいと思います。 話は飛びますが、最近、リノベーションなどが随分身近なものとして取り上げられるようになりました。そこで行われる活動は、現社会に対する疑問や提案、再発見、地域に根差した思想が多いような気がします。SNSの普及による活動の表面化したことも大きいと思いますが、以前までのどこでも同じモノ・文化が手に入る画一された社会への疑問や対抗からくるものではないかと思います。 旧態に対する疑問に答え活動し、SNSにて活動を発信して様々な人とコミュニケーションをとる。なんだか60年代後半のヒッピーとWECの関係と似ているような気がします。









