Shade-Grown Coffee - シェードグロウン•コーヒー
コーヒーの品質や流通経路に関して、オーガニック、フェア•トレードという言葉には馴染みがあったけれど、シェードグロウンという言葉を最近知った。Shade-Grown Coffeeとうたわれているコーヒーはつまり、生物多様性(biodiversity)に配慮して日陰栽培の農法で栽培されたコーヒーのことだ。はて、日陰栽培農法の意義とは?。
結論から言うと、それは健全なエコシステム、そして生物多様性の保全にある。元々コーヒーは熱帯林の木陰の下で栽培されていた。この栽培農法には多数の利点がある。熱帯林とコーヒーノキが共存する環境は、様々な動植物の生息(渡り鳥を含む)を許容し、生物多様性の維持に貢献する。その多様性は、コーヒーノキの害虫の天敵の生息をも可能とし、害虫制御につながる。また、熱帯林はコーヒーノキを強い日差し及びスコールから守り、腐植土(腐葉土)を育むことでコーヒーノキに天然の堆肥を与える他,水分の蒸発を防ぐことで土中の温度を一定に保ち根を保護する。従い、日陰栽培では不必要に化学肥料及び農薬を用いることなく、土壌の疲労を最低限に留め、健康的で持続可能なコーヒーの栽培が可能となる。さらには、日陰の下で栽培されるコーヒーは直射日光下で育てらたコーヒーよりもゆっくりと時間をかけて育つことから、糖分が凝縮され、より豊かな味わいを持つコーヒーが出来るらしい。上記のメリットは一部に過ぎない。
一方、コーヒーの世界消費量の急成長(International Coffee Organizationのデータによれば2000年から2012年にかけて約40%増)を背景として、短いサイクルでコーヒーを栽培出来る直射日光下での栽培方法を採用するコーヒー生産者が増えており、熱帯林の伐採、強いては生物多様性への影響が問題視されている。またの機会に詳細に調べたいと思うが、ある情報によれば、1972年から最近にいたるまで、日陰農園は60%も減少してしまったようだ(http://eartheasy.com/eat_shadegrown_coffee.htm)。近年、コーヒーの生産•流通•供給•消費に携わる企業、団体、個人の意識向上により、日陰農法を採用し続けるインセンティブを与えるための生産者へのプレミアムの支払い、コーヒーの生産と自然の関係に関する啓蒙活動、Shade-Grown Coffeeの意識的な購入等を通じた持続可能な環境保全を目的とした動きが活発化している。そのような中で、遅ればせながら自分もShade-Grown Coffeeという言葉を初めて知ったのである。
未来の自然保護に少しでも寄与できるのであれば、自分も可能な限りShade-Grown Coffeeを購入したいと思う。おいしく健康的なコーヒーの栽培を可能としている環境を、未来のコーヒーの消費者にも残さなくてはならないから。コーヒー農園を実際に訪れたら、尚更そう思うことだろう。










