けつるあずき
この辺りのスーパーマーケットではいつも「緑豆モヤシ」が大量に積み上げられ安価に販売されている。「緑豆でないモヤシ」もその近くに陳列されているが、それらは緑豆モヤシと比べたらかなり小規模だ。
店によっては「黒豆モヤシ」を見つけることが出来る。地域によっては「ブラックマッペ」とも呼ばれているらしいが、緑豆モヤシに比べるとやや細く、値段は少し高い。じつのところ緑豆より古くから売られているモヤシはこちらの方らしく、その後シェアを大きく奪われてしまったが、緑豆モヤシとは少し異なる食感と風味に今でも根強い需要があるらしい。
ややこしいことに、黒豆モヤシと言いながら原料となる豆は黒豆(大豆の一品種)ではなく(大きさを見れば一目瞭然だけどね)、ケツルアズキ(毛蔓小豆)というマメ科植物の種子が使われている。食材名称としてはウラド豆と呼ばれることが一般的なようだ。ネット通販でわりと簡単に入手できることを知り、この豆を購入してみることにした。あくまでインド料理などに使う食材として売られている物だが、ホールタイプなら発芽するだろうとの目論見だ。
緑豆の場合と同様に、ヨーグルトの空き容器を使ってもやし化を試みる。全く同じやり方でやってみたが、成長速度は緑豆より少しゆっくりな感じ。発芽適温がより高いのかもしれないな。いずれにしても一日一回水をかけ放置すれば写真のようにガッツリ育って問題は無し。
緑豆のものと比べると確かに少し細身であるが、自家製の緑豆モヤシはガスを吸わせて太くするような事をしていないのでその差は売り物ほどではない。むしろ特徴的なのは根毛が緑豆モヤシに比べ少ないこと。これならわざわざ根を切り落とさずとも違和感なく食べられそうだ。手間が少なく無駄が出ないのは良いことだ。
収穫物は他の自家製野菜と炒めたり、ラーメンに入れたりして美味しく食べた。緑豆モヤシに比べ若干歯ごたえの有る食感だったり若干コクのある味にも感じるが、正直なところその差は微妙でよく解らない(笑)。素で茹でて両方食べ比べれば明確に違うのかも知れないが。
モヤシ化ができたということで、土を入れたポットにも播種してみる。問題なく発芽し、しばらくしてそこそこの大きさになったので畝に定植した。写真中央の列がケツルアズキ。ちなみに右の列は比較対象に植えた緑豆。一見似たような外観だが、茎の色が違う品種であることを主張してるよね。
定植3ヶ月弱の様子。蔓にも熟した黒い莢にも毛がびっしり付いているところは流石「毛蔓小豆」の名の通り。葉は多少虫に食われているが、放任でもそれなりには育っているようだ。風などで茎が倒れたらネズミに狙われる可能性はあるけどね。
乾燥した莢は少し刺激を与えると自らペロリと剥ける。中には7粒程成熟した種子が入っている。これを集めて循環栽培していくことは可能だろうけど、収量や作業性の観点から、当地の限られた広さで栽培/収穫するのはあまり効率的ではないだろう。以前の緑豆モヤシの記事でも書いたが、食糧危機にでもならない限り、モヤシは出来た物を買ってしまった方がやはりラクだと思う。自給自足生活は取捨選択が重要だしね~。











