ヴァンパイアパロのレノルー
「…ヴァンパイアには普通の恋は出来やしない。分かっている…。」
日傘を差したままルーファウスは窓を覗き、部屋の中で踊る赤い長髪の青年に釘付けになり見つめる。もう何度目だろうか。
初めて彼を見た時は驚いて声が出なかった。ルーファウスが人間だった頃の恋人に青年がよく似ていたからだ。
彼は人間で、今のルーファウスはヴァンパイア。話しかけることも叶わない。遠くから見ていることしかできないもどかしさに胸がチクリと痛む。
「せめてこうして彼を見守り、彼の幸せを祈ることを許してほしい。」
祈るように呟くと、一輪の赤い薔薇を置いてルーファウスはそっと立ち去った。















