May 13, 2023
遠刈田#01 裏の光景
かつて温泉街として今より賑わっていた頃、
まちには”訳あり”の人が職を求めて集まり、
酌婦を送る置屋が彼女たちを匿いました。
そんな裏と、温泉街としての表とが
混ざり合うここ遠刈田に、
生活の記録(郷土史)がほぼありません。
それでいてまちの人は記憶が曖昧で、
話を伺うとどこかで矛盾が生じます。
一方、
金銭的な理由から家主が手をつけられず
そのまま放置された土地や建物が、
まちの奥、裏側には眠っていました。
一見廃墟や瓦礫のような手つかずの場所は、
私たちに事実を語ってくれるようでした。
まちの人の話と光景は次々にリンクし
ぼんやりと見えてくる遠刈田の歴史。
人の記憶と光景を行き来しながら
そのありのままを残したいと思いました。
この光景は、郷土史なのだと思いました。












