そのころ選手を見たら3分の1ぐらいが茶髪だったんです。これは真面目な佐賀県の方からするとスポーツに取り組む姿じゃない。だから、まず茶髪禁止。次は「下手かもしれないけど、一生懸命やってる姿勢だけは崩すな」。そして佐賀県の人から「よくやってる」と思われるようにしよう。この2つの柱でやりました。これは選手にとってかなり厳しかったと思いますよ。 今だったらパワハラって言われているかもしれないですね。褒められた選手なんか一人もいませんでしたから。遠征に行って帰ってきて、バス降りるときから説教ですからね。「何やってんだ」と。 Jリーグができて10年以上経っていましたが、まだ「プロ」というものが根付いていない部分を感じましたね。選手には「サッカーで収入を得ただけではプロとは言えない」と繰り返し言いました。 自分の仕事の収入源、クラブから払ってもらえるお金がどこから来てるのかというのが基本的な部分ですよ。毎試合応援してあげたいと来てくれるサポーター、頑張れって言ってくれるスポンサー、クラブの営業が稼いでくれて、それをもらっているんだと。 誰がチケットを買ってスタジアムに来てくれているのか、誰が自分たちの生活を支えてくれているかを考えなければならないんです。そのお金に対する感謝がなかったらプロじゃないというのが僕の基本的な考え方です。
あのとき僕は出入り禁止になっていた…松本育夫が鳥栖で伝え続けた考え方とは【サッカー、ときどきごはん】 : J論プレミアム














