選挙に迷っている若い人へ 〜投票に行こう〜 選挙に迷っている若い人にとって、少しでもヒントになればと思い、書き記します。 すでに自分の意志を固めている大人の方にとっては当たり前のことしか書いていません。 ※ 特定の政党を推す内容ではありません。 興味ありましたらどうぞ ↓
■ 「選挙でどこに投票したらいいか、結局わからない」 若い人の、そういう声をききました。 世の中には、色んなことを言っている人がいる。 この人の意見にも一理あるし、全く逆の意見にも、一理あるような気もする…。 まるで悪人のように報じられている人を、熱心に指示している人たちがいるのはどうして? …どの選択が正しいんだろうか? 若い頃、私もこんなふうに感じた事もありました。 正しくありたい、間違えたくない、という人間の心理だと思います。 ですが、 ある程度生きてきた大人の1人として伝えたい事は、 1) 選挙での選択に、絶対の正義(正解)/悪(間違い)は無く、 立場によってそれは違うということ。 2) メディアやSNSで目立つ主張を鵜呑みにしないこと。 3) 選挙結果が出た後も、自分の入れたor注目していた政治家や政党に関心を持ち続けること。 です。
------- それぞれ少し書きます。 1) 社会には様々な立場の人がいます。 いくら情報を集めようとしても、一個人が、全ての人の置かれた立場を理解することは出来ません。 例えば、これは単純な一例ですが、 原子力発電についての意見は、発電所が目の前にある地域の住民と、そうでない人たちとでは、分かり合えない価値観の違いがあります。(新潟で立憲がずっと強かったのは、原発反対をしてくれていたからというのも大きな理由だと私は思っています。もちろん、新潟人であれば絶対こうだというものではなく、あくまで傾向の話です) 立場や環境、価値観の違う人たちが共生していくために、双方の納得どころを探していくのが政治です。自分の立場からの意見を代表して行動してくれる政治家を選ぶのが選挙なんです。 絶対の正解を探し当てる事=選挙ではありません。 1人1人が自分の生きる社会環境の中で、分かる範囲で、意思表示をする。 それが政治に参加するということ=選挙です。 自分の立場で、堂々と投票すれば良いのです。 2) なぜメディアやSNSで目立つ主張を鵜呑みにしてはいけないか? メディアやSNSで発信される政治的な情報は、発信元の主観が入っている事も多く、誘導や扇動目的(最近は閲覧数稼ぎという酷い目的も含む)である場合もあります。 特に、過激な内容/もしくは感動的なストーリー仕立てのものは注意です。 そして、こうしたメディアやSNSでは表面化しにくい問題も、実社会には多々存在します。 家庭で、仕事で、問題になっていること、困っていること。 それらを皆が皆、SNSで発信しているわけでもないですよね。 例えば、今の私にとってわりと身近な業界でも、近い年代で各業界の現場最前線で日々日本社会のために頑張っている人たちは、SNS発信などしていません。 そんな中、SNSで突然これらの業界に関する議題が持ち上がり、実態から剥離した主張を著名人が発信し、多数の人が旬の話題に飛びつくかのように(純粋な正義感と良心をもって)、それらを拡散するのを見て、やるせない気持ちになることが、過去何度かありました。 その業界に詳しくもないのに、誰かの言い出したわかりやすいストーリーに共感し、良心と正義感で間違った認識が広がっていく気持ち悪さを何度か経験しました。 変だな?と思っても、訂正して回ったり議論する労力も割けません(全てが間違いというわけでもなく、でも正しくもなく…という、現実はそんな単純でもないからです)。 せめて、広まって欲しいなと思う現実に即した見識などを見つけたらRTする、とか、 大衆に向けて誤解を広げる扇動をした政治家には今後投票しないとか、 逆に知らない業界の話題については慎重に見る=扇動に加担しない、 …等、1人の人間が出来ることはこれくらいです。 選挙前は、これらのSNSの弊害が一番大きく出る時期だと思っています。 どの党も議席を得るために必死ですから、なりふり構っていないところがあると感じます。彼らは選挙のプロですし、色んな人が居ますしね。 切り抜き、ミスリード、嘘、大げさ紛らわしい…、 心情に訴える扇動、分断工作が溢れ返ります。 人間は感情の生き物ですから、つい、それらに乗せられてしまう事も少なくないでしょう。 一次情報以外は全て、誰かの思惑が入っているものとして見るくらいで丁度良いと思います。 自分の立場で、分かる範囲での判断しかできないと思いますが、 選挙時は特に、自覚的に冷静に見る事をおすすめします。 各々の主張に対して、どういう反応があるかも見てみる。 同意見を見て、自分は間違っていない!と安心するのではなく、あえて反論にもじっくり目を通したりしてみると良いかもしれません。 ただ、相手を貶めることだけが目的の論説は無視したほうが良いとは思います。 3) 選挙結果が出た後も、自分の入れたor注目していた政治家や政党に関心を持ち続けること。 これが、一番大事です。 どんな結果になったとしてもです。 選挙が終わると、何が支持されてそういう結果になったのか?という分析も色々出てくると思いますが、この因果は正直、多種多様に考えられますので、都合よく断定した言説(極端に楽観的だったり悲観的だったり)にも惑わされないで下さい。そこで終わりではないのですから。 SNSが出来てからの選挙を何度か経験した人間としては、 「あれって結局、何だったの?」と思うことの多いこと。 あれだけ声高に言っていたのに、こちらは真面目に考えていたのに、その後は無視、無言。何か、しれっと無かったことにされてる。 …結構あります。 (そういう証拠記録がしっかり残っていたりすることもあるのは、SNSの良い点かもです) 調べるとそれなりの理由が見つけられることもありますが、納得行かないこともあります。 これで、自分の中での政治家や政党の評価が少しずつ出来上がっていきます。 この繰り返しで、少しずつ、政治の経験値を積んでいきましょう。 ------- …そして最後に。 自分と対立する意見の人にも、 それなりの理由と背景があるということを理解して下さい。 対立意見を批判するだけではなく、罵る、全否定するような論調をしばしば見かけますが、 こう考えるなら、こういう結論になるはずだ、ならないのは無知、おかしい! となる事こそ思考放棄であり、傲慢ではないでしょうか。 (分断したくてやっているのでなければ) 選挙は、敵味方を見つける行事ではありません。 大多数の人が「日本を良くしよう」と考えて投票しているはずです。 目的が同じでも方法が同じとは限りません。 経済を良くする目的であっても、経済学者同士ですら色々な議論がありますし、 大国が国際法を無視する時代に、国防についての正解は何なのか、多くの専門家が色んな視点で探っている最中でしょう。 自分が理解できない主張をする人は、 自分の知らない環境・価値観で生きてきた人かもしれない。 自分の想像が及ばない知見領域で判断しているのかもしれない。 その可能性を想像できるなら、全否定とはならないはずです。 一般人がすべてを知ることなんて出来ないです。 「私たちが正しい、あなたたちは間違っている」 人間の陥りやすい、この独善的正義感が、 戦争の発端のひとつでもあるんだと、自覚的であるべきです。 自分とは異なる意見、価値観を遮断するのではなく、 理解できなくても、そういう考え方もあるんだと、 そうなる環境があるのだと(自分はその環境ではなかっただけだと)、 相手を尊重した上で議論のできる社会であってほしいです。








