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庭づくりを楽しむ。
コロナ禍。
増えたおうち時間で、釣り心を満たす。
ロッドビルド3
【NorthForkComposites LMX FAF906-4】
作りたい熱が止まらない。
ルアーロッドのビルダーさんたちのサイトを覗いていると、色々とやってみたいことも出てくる。
前作がブラインドに特化したものなら、今度はサイトに特化してみる。同じくNFCのグラファイト9' 6wtのブランクを使う。
このシリーズ、ブランク価格が¥20000円ほど。それでゲイリーの魂が入ったハイスペックのものが作れるのだから凄い驚き。
とにかく軽く、高弾性カーボンを使用していることから感度の良さは間違いない。
今回もガイドはトルザイト。ダブルフットのガイドはリバースガイドにしてみた。
今回やってみたかったことの一つ、カーボンロービングを使ったガイドラップ。見様見真似でなんとかできた。あとあと整形できるので意外と楽かもしれない。何より、無骨かつシンプルな所が気に入った。
前作で使ったカーボングリップ。その見た目がとても気に入った。だけれど9' 6wtのロッドには少々デカすぎると思い、グリップを作成。程よいフルウェルグリップで型を取り、発泡ウレタンで中身を作る。その上からカーボンスリーブを被せると、本家と遜色ない出来で完成した。
右が前作、グリップ長190mm。左が自作した160mm。
リールシートをEDGE RODと同じにしたく、アメリカのサイトから個人輸入。
トラディショナルとは真逆を行く尖ったデザインが黒いグリップと相まって攻撃的な雰囲気にまとまった。
カーボンロービングラップともう一つやりたかったバット部の飾り。ルアーロッドっぽく綾織りのカーボンブレードでコスメ。初めてにしてはとても綺麗にまとまったと思う。
今回はイラレでデザインを作り込み、業者にインレタを発注。ブランクの代理店にNFCロゴの個人使用の許可を得て、シンプルにデザインした。
旅に出るのが楽しみだ。
ロッドビルド2【NorthForkComposites LMX FAF1007-4】
人生初ビルドを、渓流用のグラスロッドで経験した。コロナ禍のおうち時間、夢を自宅でカタチにする楽しみを見つけた。ソルト用のビルドに、時間を空けず取り掛かった。
今度はグラファイト、同じくNFCの10’ 7wtと言うスペック。使用用途としては主にTOKYO FLATなどでのブラインドフィッシング。
10'でありながらとても軽い。そして指で弾いてみると、高弾性らしくキンキン、カンカンと響いてくる。感度は良さそうだ。そしてアンサンドにマット調のフィニッシュがとても渋い。
ガイドにトルザイトを使ってみた。フライロッドに関してリングガイドに対して様々な意見や考えがあるが、泥や砂がラインにまとわりつくフィールドに於いてリングガイドの恩恵は小さくないと思う。そして何よりT2カラーと言う色が、ブランクとマッチする。
このロッドを作りにあたり、色んなサイトを覗いた。NFCのブランクを使ったEDGE RODのカーボングリップに興味を抱き、サバロさんでグリップを購入。ツーハンド的にも使える様に、交換できるファイティングバットを自作した。
トップに近いガイドは目感度も意識して見やすい色のラッピング。こうして見るとフレームに対するリングの薄さが際立ち、SiCではなくトルザイトにして良かったと思える。
前作では思い出のハックルをインレイしたが、セルフビルドのロッドゆえ、自分らしさを今回も封入したい。キビレの鱗を閉じ込めた。
漂白して裏表の凸凹を研磨。できる限り薄くしてから染色。よく見ると粗だらけだけど、これが今のボクの目一杯。
毎朝コツコツと仕込み、1週間ほどで完成した。
BLANK:NorthForkComposites LMX FAF1007-4(釣道楽屋SABALO)
REEL SEAT:PacificBay MRF1VRC(SRS FISHING GEAR)
GUIDE:FUJI
TIP TOP :T2-KGTT サイズ: 4.5F-1.8
T2-KTTG #6×7
T2-KTTG #7×1
T2-LKWTG #8
T2-LKWTG #10
T2-LKWTG #16
THREAD:GDEBROD GRAY/PEWTER/蛍光スレッド
新たな趣味。
毎冬、何かしらのクラフトをしている。
この冬はロッドビルディングにハマってしまう。
元々は仕事で扱おうと思っていたロッドビルディング。その前に自分でも知っておこうと思ったのがきっかけなのだけど、ミイラ取りはまんまとミイラになった。
サバロさんへGo!
ブランクはもう決まっていた。
若かりし頃、買いたくても手が出なかったG.Loomis。メーカーが好き、と言うよりも書籍などでみるゲイリー・ルーミスと言う人の情熱に惚れていた。そんな人が手掛けるロッドを使ってみたい。
そんな思いがあり、ゲイリー氏が現在手掛けるNorthForkCompositesのIconoglassシリーズのブランクを購入した。使用用途は主に渓流でのドライフライフィッシング。
サバロさん、佐々野釣具さん、AnglersParadise、サンスイ渋谷店などでパーツを購入。
出勤前の1時間を使い、コツコツと組み上げていった。
PacBay社 ニッケルブラック シングルフットスネーク。ストリッピングガイドはアラン社のカーボロイ。他ガイドとのカラーは違うが、先達のアドバイスを受けて機能を優先。
スパイン出し。竿の表裏を決める作業。色んな先達にアドバイスを受けた。そして考え方の多様性を知った。
グリップは小さなフルウェル。リールシートはストラブル社キャップ&リング、ウッドフィラーはベラ。
スレッド巻きは楽しかった。ガイドラップはシルクスレッドを使い透かしてみた。
やってみたかったことは一通りやってみる。ガキの頃初めて買ったホフマンのハックルをインレイ。
とりあえず完成まで漕ぎ着けることが出来た初めてロッドビルディング。色んな想像をしながら、とっても楽しい時間だった。写真左端のバット部のラップでちょうど尺。
Blank:Iconoglass IG7644-Gray(NorthForkComposites)
ReelSeat&Grip:Cap&Ring,Wood Filler_Vera(StrubleFullWell Short)
StrippingGuide:Carboroy 8mm(Allen)
Guide:TitaniumCoatGunSmokeSingleFoot(PacBay) Pos1-4_#1/0 Pos5-7_#1
Thread:SkelterWorks DL28/SkelterWorks M20/Gossamer Silk Thread No.12
Coating:FlexCoatLite
地図の裏側
旅は良い思い出だけで終わりたい。
それは、いつの、どこに行った旅だってそうだ。
GoogleMapそして海岸べりから沖を見れば、圧倒的に綺麗な下地島。
だけど、少し視線を変えてみると…。
<Photo by Hana Watanabe>
屑がある。
<Photo by Hana Watanabe>
糞がいる。
<Photo by Hana Watanabe>
糞みたいな屑がいると言うことだ。
いや、何の役にも立たないと言うことは、糞に対して失礼だ。
糞以下の、クズがいる。
誤解を恐れずに言う。
LCCが就航すると、「安い」客も増える。
悲しい現実だ。
とりあえず、二度とくるな。
屑は屑箱に居ればいい。
LCCで安く島に行くならば、志を高く持ち、
島ではお金を使うべきだ。
そして水、ガソリン、食料は大切にするべきだ。
これがルールだ。
島を発つ朝。
旅の相棒とのお別れ。
帰りの機内から、猛烈に楽しかったフラットが見える。
このタイミングがド干潮と言う何ともうらめしい別れ…。
3D備忘録。
帰って巻いた。忘れる前に。
いつか必ず。
違う地図になる
「行く」と決めてから、幾度となく眺めていたGoogle Map。同じ地図のハズだけど、旅を終えた今見ると、全く違うもの。
アウトリーフで砕ける波の音が聞こえ、吹き付ける風を感じる。そして、群れ、泳ぐ、魚の影が見える。
ボクにとってもはやGoogleMapは、大切な釣り具と化している。
今回使ったタックルやフライを忘れないうちにまとめておく。
【#7 タックル】
ROD:Campanella a3907sw
REEL:ROSS Momentum LT-V
LINE:Rio DirectCore Flats Pro Intermediate WF8
LEADER:Airflo Poly leader BONEFISH clear Intermediate
TIPPET:Seaguar GRANDMAX FX 3号
FLIES: Crazy Charlie/Gotcha/Clouser minnow
【#8タックル】
ROD:Scott Meridian 908
REEL:Hatch finatic 7plus
LINE:SA Amplitude Grandslam WF8F
LEADER: Airflo Poly leader BONEFISH clear floating
TIPPET: Seaguar premium max shock leader 5号(22lb)
FLIES:Crazy Charlie/Gotcha/Clouser minnow/Gurgler
【#10タックル】
ROD:ECHO Bad ass glass quick shot BAG-1080
REEL:WildSpec
LINE: Airflo CLEAR TIP TROPICAL SHORT WF10F
LEADER: Airflo Poly leader BONEFISH clear floating
TIPPET: Seaguar premium max shock leader 5号(22lb)
FLIES: Popper/EP minnow
今回のフライは、圧倒的にタンカラーへの反応が良かった。
帰ったら、忘れないうちに巻いておこう。
筋書き通りの展開
3つ前のエントリーで記した旅の理想の筋書き。
"最初の一日半でミーバイやフエフキの仲間と遊びながら地形を見て、最終日にデッカいアジ・トレバリーと対峙すること。"
3日目午前中まではまさに筋書き通り。
ゴバンアジにカスミアジのメッキサイズとアジに近付いた。あとはデッカいアジとの対峙。
前日夜、酒を飲みながら、他のエリアに入ったメンバーとの情報交換。午前中に入ったWest 17end flatから誘導灯を挟んだ反対側、つまりEast 17end flatで、多くの魚影を見たとの事。
3日目は気圧が高く、なかなか潮位が上がらない。
ランチを終えたあと、入ってみることにした。
いきなりだった。
最大で60cmを超えるであろう、オニヒラアジと思われる大群に遭遇した。最初の出会いこそスプークされるが、よくよく観察すると特定のエリアをクルージングしている。何かを待っている様な動きをしている。その「何か」は、潮の動きなのか、はたまたそれによるエサ登場なのか。とにかく「待っている」雰囲気を強く感じた。
幸いな事に、風と潮の向きは同じ。太陽もロッドハンド側に傾いてはいるが、なんとか見える。とりあえず魚を見つけては打ってみる事にした。
流れに対しクロスにキャスト。群れに向かってドリフトし、魚の視界に入ったことを予測してストリップ。これを繰り返していると、何度か反応する魚がいた。
脈ありか?
そして、筋書きどおりか?
ボクはアホである。
とらぬ狸のナントやら…を時に真面目にひた走る。
脈ありと見るや、どこで写真を撮ろう?とか、どんなポーズで撮ろうとか、考えていた。
魚の群れが次々と入ってくる。スローリトリーブ、ツーハンドでの高速リトリーブとアホなりに誘ってみる。
15mほど先にいる群れ。
高速リトリーブするフライを3匹の魚が追ってくる。
40cmほどの2匹を先頭に、その後ろに60cmほどの1匹。
フライとボクとの距離が詰まり、まもなくフライは砂と岩盤の境目に近づく。
その時、最後尾にいた一番大きな奴が速度を上げた瞬間、水飛沫が上がりロッドが引ったくられる。
魚は90°向きを変え、猛ダッシュ。
やった!と思うとほぼ同時に、手元に余ったラインをうまく捌けず、リールに絡む。ロッドは叩かれ、ラインは伸びを失う。
ヤバい!
と思うまもなく、ティペットを切られてしまった。
何を言ったか分からないが奇声をあげ、ヘナヘナ…と崩れ落ちた。
その後も、何度か群れに遭遇した。
だけどフライへの反応は薄い。
悔しさを引き摺ったままの釣りは、得てしてうまく行かないものだ。
それでも、ブラインドで探っているとコツンっと引ったくられた。
手のひらサイズのカスミアジが、ボクを慰めてくれた。
次に訪れる時に、ボクをきりきり舞いさせてほしい。そう願って、水に返した。
オニヒラアジ(らしき魚)の食わせ方は全く分からなくなった。
多摩川は定期的に通える場所だった。
だからこそ、自ら釣り方が分かるまでやり続けられたけど、南の島はそうそう行けるものではない。
この時すでに、一度ガイドさんに釣り方を乞うべきだと考えていた。
来年釣り方を知る。
そして再来年、下地島を訪れ自力で魚を見つけてチャレンジしたい。そう心に誓う。
恐らく、この筋書きは再来年へと続く事になっていたんだ。
そう思えば、これからもずっとワクワク出来る。
もちろん、余裕で他の釣りに浮気する可能性も低くはない訳だけど…。
旅の最終夜は宮古島へ。
仲間たちと今回の旅を振り返りながら、泡盛に酔うナイスな夜。
旅中だけど、既に旅に出たい。
17END FLAT
終日釣りができる最終日となる3日目の10月25日。
最初に入るポイントは、決めていた。
ただ、その動機は不純。
「固定観念」が主観的なものなら、「固定概念」は客観的なものである。
2つ前のエントリーで、
"これらに囚われない事が大事だと多摩川で学んだ"
と記しておきながら、囚われていた。
でも、好奇心がそれに気づかせてくれ、3日目の釣りに間に合った。
同じく2日前のエントリーで記したこと。
"こう言った「いかにも」綺麗な場所は大抵見掛け倒し。
そう高を括って、そこに隣接するインリーフで釣りを始めた。"
17END
ここは"映える"写真を撮りに来る観光客が絶えない、白い砂とどこまでも青く、澄んだ水。確かに"映える"場所。
ここでとりあえず"映える''写真を撮っておこうと、ペアを組んだIさんとタックルを持って向かう。
見渡す限りの白砂と、青い海。そこでロッドを振っている写真を撮ろうと言う好奇心。
白砂の上に立ち、とりあえずGOTCHAをキャスト。
リトリーブしているとフライを追う魚影が見えた。
オキザヨリを先頭に、後ろから青白い数十尾の魚影。やがて距離が詰まり、影は散り散りに。
慌てて二投目。今度は空振り。
辺りを見渡すと、再び沖側から青白い魚が入ってくる。
水深は30cm。進行方向にフライをキャスト。魚の視界に入る距離感を予想して高速ツーハンドリトリーブ。
ガツンときて、ギラギラ。
キレッキレのファイトで楽しませてくれたのは、コバンアジ。これまた初めて釣った魚であり、念願のアジ。白砂と銀色の魚。
はからずも"映える"写真のファーストカットが、物持ちの写真と言う展開。それも釣り開始から、わずか5分の出来事。
最高か。
その後再びコバンアジを追加し、Iさんにも是非釣って欲しいと思っていた矢先にヒット。てっきりコバンアジかと思っていたけど、Iさんの掌に横たわっていたのは、メッキ。しかも鰭の青い、カスミアジ。
旅に出るまでは、50cmくらいのカスミアジを抱きたいな、なんて夢を見ていたけれど、順序と言うものがある。とは言え、小さくとも素晴らしく美しいカスミアジ。ボクたちにとっては至福の瞬間。
何せ"映える"ロケーションで、ただの観光客には絶対に撮れない"映える"魚を持って"映える"写真が撮れたんだ。
最高か。
「いかにも綺麗な綺麗な場所」は、見掛け倒しではなかった。ここは17end western flatと名付けることに。
潮位が下がるのに合わせ、目一杯沖へと歩いた。
早々に素晴らしい出会いがあったものだから、気が楽だ。途中、50cmほどのオニヒラアジらしき群れを見たり、モンガラハギやムネアカクチビが飽きない程度に釣れてくれた。
最高のamを過ごした。
魚を探したら腹が減る。
昼飯探しもまた、最高の時間。
そして、おっさんだって、甘いもの食べたいんだ。
旅の途中で行き会ったSUPガイドさんに教えてもらった場所に入ったり、再びマングローブを分け入ったり。
ほどほどに魚がフライを追ってくれる下地島。
最高か。
3日目の、午後が始まる。
島が見えてくる
2日目の朝。よく寝た。
寝ずに、ただ勢いだけで下地島にやってきて、ほぼ気絶しながら釣りをしていた前日とは意識レベルが明らかに違う。そしてこの日は、干潮のタイミングで釣りができる。この日からが本番である。
この日は伊良部島へと出向き、伊良部大橋周辺から開始する。
オジサン、ミーバイ、モンガラハギ、ヤガラ、クチナジ、ニセクロホシフエダイ、ムネアカクチビなどなど、たくさんの魚がフライを追ってくれた。
ガキの頃から釣りをして、40年余り。
この歳になって釣れる「初めての魚」はどれも感慨深い。釣りはいいもんだ。
夜は決まって釣り談義。
最高の居心地の「さしばの里コテージ」は、もはや家。
ロッドを眺めて酒を飲み、リールを回して酒を飲む。
最高か。
この一日で、島の景色や地形の特徴が、なんとなくハッキリとしてきた。そしてそれと引き換えに、飲み過ぎて虚になる記憶。
再び気絶するように、眠りにつく。
残すは、アジだ。
島を知る
空港でレンタカーを借り、荷物を宿に預ける。
そして釣りの支度を済ませ、我々は海へ。
待ちに待った釣りの時。
とは言え、情報はGoogleMap頼み。
この手探り感がたまらない。
時に、ロッドを持たず高い位置から地形を見る。
立ち込みでのフライフィッシングの場所探しは、多摩川の時もそうだったけど、化学の実験と同じだ。
他の釣りで釣れている魚を想像し仮説を立て、ダメな要素を一つずつ潰しながら、答えを導き出していく。もちろん、仮説を間違えて答えがないこともある。
多摩川で学んだ事は、なにより「固定観念」「固定概念」「既成事実」「通説」、そんな事に囚われない事。
言うのは簡単だけど、コレを貫き通すのは時にメゲる。
ただ無心でキャスト&リトリーブ。
その先に光を見出せた瞬間の、絵も言われぬ快感は他の何にも例えられない。
今回の場合、理想の魚はあれど「特定の魚」には固執せず「釣れる魚すべて」が本命だから、多摩川ほど壁は高くない。思い描く理想のスケジュールは、最初の一日半でミーバイやフエフキの仲間と遊びながら地形を見て、最終日にデッカいアジ・トレバリーと対峙すること。
下地島に到着した初日。
風は北西、潮位が高い時間帯での釣査。
下地島空港滑走路のRunway EndはNo.17とNo.35。
No.17の辺りに白砂のフラットが広がり、「17END(ワンセブン エンド)」と呼ばれる観光スポットとなっていて、ここはいわゆる「映える」場所。
こう言った「いかにも」綺麗な場所は大抵見掛け倒し。
そう高を括り、白砂のフラットを避け、そこに隣接するインリーフで釣りを始めた。
GoogleMapを見る限り、下地島と隣の伊良部島にはインリーフ、サンドフラット、磯場、そしてマングローブと、様々な表情を持つフィールドがコンパクトに纏まっている。短時間で出来るだけ沢山の場所を探りたい思いもあり、初日はインリーフとマングローブを探る。
ガーグラーに快活に出てくれたのは、小さなバラクーダ。彼らがこの旅最初の「本命」だった。
夜の食事。
旅に出るまではキッチンもあるコテージを借りた事だし、自炊しよう!などと思っていたが、さしばの里の施設内にある「食事処さしば」を利用。安い、美味い、オリオン生があると言うこの上ない好条件に、メンバー一同、自炊を早々に忘れる事になる。
これで良いのだ。
ボクの旅はいつだって、風任せ。
アジトと相棒
今回利用するのはジェットスター。
およそ2ヶ月前にチケットを購入。
往復で29620円。ここから荷物の重量制限を上げたりして、トータル40000円ほど。
LCCの搭乗受付は時にとんでもないトラブルに巻き込まれる。LCCの旅では「早め早めに、そして心穏やかに...」を心掛けている。
前日の夜に成田空港第3ターミナルに到着し、寝て過ごす予定であったが、仲間たちとの妄想トークで結局、無睡…。まあ、そんなもの。
始発でギリギリ間に合う便なのだけど、始発の到着とともに搭乗手続き場がカオスになることが良くある。利用される方は、この点に注意されたい。
搭乗手続き開始時間とほぼ同時に手続きを済ませ、トラブルもなく機上の人へ。
成田発下地島行きのGK323便は7時25分発、10時25分着。到着した後も充分に釣りができる。
3時間のフライトの末、下地島空港へランディング。
ランディングの直前に見えた、眼下に広がる夢にまで見た白砂のフラットに、俄然テンションが上がる。
下地島空港の建物は、LCCの開業にあたり新設されたばかりできれい。
そして何より嬉しいのは、レンタカーの受付と受け取りが「すぐそこ」という事。地方空港にありがちな、送迎車に乗って「ちょっと遠くへ!」と言うのがない。感覚的には「ほぼ空港内」だった。今回はオリックスレンタカーにて、軽ライトバンと商用バンを借りた。
・軽ライトバン(VOSクラス)22,110円
・商用バン (VAクラス 禁煙)28,546円
いずれも4日間
我々は2人で使うので軽ライトバンへ。
後部座席がフラットになり、荷物も入る、そしてなにより燃料を食わない。ただ、9ftロッドをそのまま入れる事が出来なかった。いずれにせよ、釣りには持ってこいの旅の相棒。
宿泊は「さしばの里」のコテージ。1泊1棟15000円ほど。
元ANAの施設で間取りは2LDK。アメニティも充実して、文句なし。釣り人にとっては、外に水道とホースがあり、釣りから帰ってそのまま洗えるのが何より。
キッチンとダイニング。
リビング。
その他、寝室は和室と洋室。
男5人の釣り旅に、南国リゾート感など必要ない。
気兼ねなく使える最高のアジトとなった。
旅のきっかけ
下地島でのフライフィッシングから帰ってきた。
結論から言って、楽しくて悔しい、最高の旅だった。
忘れないうちに、備忘録として記しておく。
仕事で何度か宮古島を訪れたことがある。
この春のこと、いつもロケでお世話になっている海宝丸で出船。伊良部大橋をくぐり、西へと走る船の上から滑走路が見えた。船長に聞くと、この春LCCが就航すると言う。
今思えば、この時が「きっかけ」。
気になって、帰宅してから調べてみた。
GoogleMapに「下地島空港」と入力。
すると素晴らしい景色が広がっていた。
続いて、件のLCCを調べてみると、安い。
ビーチでのアクティビティ客が多い夏場を避けて、秋に向かうことを決意し、仲間を募る。
何せ宮古島ですらフライフィッシングの情報は少ない。ましてや下地島でのフライフィッシング情報など皆無。
面白いじゃないか。
多摩川でキビレに出会うまでも「分からないこと」が何より楽しかった。
一緒に行く仲間も決まり、何度もGoogleMapを眺めながら妄想、時間を見つけてはフライを巻き貯める毎日。
下地島空港はパイロットの訓練に使われてきた歴史がある。それは今でもそうなのだが、滑走路の長さが3000mと、宮古島空港のそれより(2000m)も長く立派。
そして空港周辺にも、訓練に訪れているパイロットの居住のための建物が残っており、それを現在では一般に貸し出している。「さしばの里」と言う元ANAの施設を宿舎に決め、オリックスレンタカーで車を借りる手筈を取り、ハード面の準備は完了した。
「分からないこと」が楽しいと先述した。
だけどそれはあくまでも「釣り方」に関してであって、その他安全面やコンプライアンスを事前に確認することは昨今、日本の国内においては大変需要なこと。
件の船長の知り合いや、地元釣具店、ダイビングショップから「立ち入り禁止エリア」の確認や「生物採捕禁止」「危険生物や危険な場所」などの情報を集めた。
そして、出発の日が近づき、荷物をパッキングした。
2019年10月23日。
出発。
旅の目的
「釣り」は「旅」だとして、その目的が明確なほど、本来ならば充実するのだと思う。いわゆる「釣りプロ」であれば、「でかい」「たくさん」と言った目的を達成するために、愚直なまでにそれを求めるのだろう。
もちろん、それも楽しい。
自分としてもそれを目的にしていた時代もある。
カミさんと結婚してから、第二の地元となった北海道。帰省の度に「でかい」「たくさん」を求めてフィールドに向かう「寄生虫」と化していた。
釣り業界の隅っこでメシを食い、はや20年が過ぎた。仕事上でも、プライベートでも数え切れないほどの人と出会ってきた。そんな中で、長く一生付き合いたいと思えるのは、どちらかと言うとプライベートで接してきた人。そして旅を共にする道具への愛着も、釣りを続ける間に変化してきた。
2013年。当時、知来要さんを主宰とする写真関係のグループ「ヘボヘボ会」で知り合った、ランディングネット製作者のYさんに「一本モノ」「一生モノ」のランディングネットを作っていただいた。Yさんはボクと同じ1977年生まれの同い年のフライフィッシャー。そのネットとともに、これまで色んなところに旅に出て、旅で出会った素晴らしい魚たちの「額縁」になって貰った。
とは言え最近は、ラバーネットが取付けられたFishpondのNomad hand netを使うことが多い。これは正直なところ昨今の「魚に優しく!」と言う世間の目を仕事柄気にしているところもある。これに関して持論を言わせてもらえば、魚の扱いに慣れている人であれば、クレモナをはじめとした手編みの網でも、魚へのダメージは最小限減らせると思っている。またいくらラバーネットを使っても、ダメージを与えることもある。ただ、漠然とクレモナネットの上にの得た写真がSNSを始めとした場所に並ぶと「気にしなくなる」人が多くなると憂慮もする。
Yさんに作って貰ったランディングネットは、本体をYさんが。ネットを奥様が編んだと言うストーリーがある。ボクとして「遊び道具」のそんな部分も大切だ。
この夏、北海道へと家族で帰省した。子供達は遊び盛り。
冒頭で記した「旅」の目的。現地点でのボクにとっては「不明確」な「明確な目的」。「空いた時間にちょっと」「時間をかけて楽しむ」と言ったもの。
前者は子供達と遊んだ後の、少しの時間。後者は3年ほど前から実践しているテーマ。
カミさんの実家近くに「上流はレインボーが釣れる銘川」が流れている。カミさんの実家は市街地なのだが、その辺りから釣り上がっていくと、どの辺からレインボーが釣れ始めるのか?を探ると言うもの。結果としてはチャレンジを開始したその日に、レインボーが釣れた。それでも「自分マップ」を作るのは楽しい。ボクの中で「探検」が、釣りの魅力の原点にある。
幼い頃の渓流釣り「このカーブを曲がったら、どんな流れが待ってるのだろう?」そんなドキドキは今でも快感。
度重なる豪雨で、川の様子は変わっているけれど、今回も短い時間の中でそれぞれに「素晴らしい」レインボーに出会うことができた。
毎日の日課のように数時間だけ近くの川でレインボーと遊ぼうと思っていたのだけれど、大雨に見舞われ道東の川はどこもひどい濁りに見舞われてしまう。それでも子供達と全力で遊び毎日が続き幸せな夏休みを送る。
旅の最後に、丸一日釣りをする日を作った。先述のランディングネットの生みの親Yさんと、以前も共に歩いた川に向かう。ここはかつて大水害に会い、気にはかけていたものの、行く機会がなかった。本音を言うと、変わり果てた川を見るのが、怖かった。
かつては両岸ともに、見事な河畔林に覆われ流れの筋から大きなアメマスが飛び出してくると言う、北海道といえど稀有な存在の川だった。現在多くの水域で片岸側だけの河畔林となり、対岸は重機でならされたり、コンクリートの護岸が作られていた。人命や地域の産業に大きな打撃があったことを考えると、軽はずみなことは言えないけれど、それもやっぱり心の何処かに「もっと良い道筋があったのではないか・・・」と思ってしまう。
いまの世の中、「その土地が栄えた起源」を忘れてしまっている気がする。そこには必ず食を支える「豊かな資源」があったはず。そしてそれは紛れもなく「豊かな自然」があったことに起因する。それは川であり、山であり、そしてそこに住む生き物そのものだったはずなのに。
河畔林が半分になった川。 それでも魚たちは、与えられた環境の中で逞しく生き抜いていた。
Yさんに作って貰ったネットはほぼ額縁としての役割。
ハンドランディングした後に、魚に横たわってもらい写真を撮らせてもらう。
#6~2のフックに巻いた、大きなドライフライを流芯に流す。すると金色のアメマスたちがゆっくりと飛び出してくる最高の時間を楽しむ。
サイズは以前よりも少し控えめ。35〜50cmと言ったところ。
夏の川の魚たちは、水生昆虫が少なく森の生産物である陸生昆虫に依存する「アレンのパラドックス」状態が顕著になる。河畔林が半分になり摂れるタンパク質が減ったのではないかと心配になるようなスキニーな個体もいた。
この魚を最後に今回の旅を終え、ネットはYさんの元へお盆の里帰り。この数年でついた傷をトリートメントしてもらうことにした。
「不明確」な「明確な目的」の旅。
存分に楽しんだ。
自然に傷めつけられた川。しかしさらにその後、人間に傷めつけられようとしている。人間が「助ける」立場になれるよう、行政に働き欠けていくことの大切さを痛感する旅ともなった。
74年前の今日以降。「ヒロシマ」と言う言葉が生まれた。私の父、親戚の多くもヒバクシャ。子供の頃 、毎年この日は登校日だった。アメリカは悪い。日本は被害者。どちらかと言うとそんな目線の教育だった。 原爆の良し悪し、国同士の正義。 自分も年齢を重ね、客観的に物事を見るようにもなり、「人が人を憎む」「倫理の箍が外れる」と言うその「戦争」自体が異常なのだと知った。事の発端は色々あっただろうけど、とどのつまりは互いの異なる「価値観」を認められなかった事。日本がアジアの国々に対して行ったことも、詳細を知る事はなかなか難しいけれど、事実だろう。とにかくあの時代、世界が狂ってた。 他の思想を持つ人が、どう言うかは僕にとって問題ではない。僕にとって今日は特別な日。静かに、心穏やかに、原爆で散った全ての無念の御霊に、思いを捧げる日。 #1945年8月6日 #ヒロシマ #hiroshima #prayforhiroshima #prayforpeace #218_365_2019 https://www.instagram.com/p/B0yb2f0BQ-v/?igshid=10qpp84y7p435
令和最初のTOKYO FLATS
令和最初のFLAT GAMEの季節がやってきた。
このフィールドのためにカスタムして作ってもらったCampanella c3907SW TOKYO FLAT SPECIALにもようやく入魂できた。
今となっては平成最後の夏に、多くの人に伝えたTOKYO FLATSでのFlyFishing。大いに盛り上がりを見せている。
いずれ「今を知る人はみんな開拓者」になる。
だから意思の疎通を図り、互いに顔の知れたメンバーで歴史を刻んでいきたい。そう思い、昨年来「FLAT MEETING」と称して集まり、意見や情報の共有を目的として交流を図っている。
潮のタイミングを見て、午前中は釣り。
そして釣りを終えた後、TREX_KAWASAKI_RiverCafeにて食事をとりながらの談笑が始まる。
この日釣れた人も、釣れなかった人も。
すでに釣ったことがある人も、まだ「憧れ」を手中にできていない人も、皆、談笑。
ここは意識の高い大人たちの集まり。
しかし誰かがフライボックスを出すと・・・。
「うわ〜すげえ!」「何これ!」と一斉に少年少女のようになる。
このフィールドのためにバンブーロッドを自作した人までいる。
身近でありながらもネイティブと遊べるということ。
この貴重なフィールドは、初心者はもちろん、これまで世界の海での経験を持つ人まで熱くするポテンシャルを持つようだ。
キビレが増えた原因が「地球温暖化」なのかどうかは知る由もない。ただ東京と言う大都会で、紛れもないネイティブの魚たちが自ら生息域を広げているのは事実だ。生態系が移りゆく「最前線」であり、そのダイナミックな移り変わりの時代に自分たちが生きていると思うだけで、幸せな気持ちになれる。彼らは外来種ではなく紛れもない日本の魚。「後ろめたい」気持ちを持たずに正々堂々遊べると言うことも多くの人が「ハマる」大きな要因だろう。
しかし、どれだけの資源量があるのかもわからない未知の魚。生態系が動くこの時代に、基本的な科学データを残しておきたい。昨年からJGFAのタグ&リリースプログラムに参加し釣れた魚にタグを打つようになった。今年はさらに広島大学大学院・海野教授のご協力を経て、年齢査定などの調査も行うことにした。
今回のミーティングの参加者の皆様は意識が高く、サンプリングにも快くご協力頂けた。
まずは鱗による年齢査定から行っていく。今回得ることができた2匹分のサンプル。叉長34.5cmと40cmのキチヌは果たして何歳なのだろうか?
このフィールドと魚の未来のために、今のデータが生きる時がきっと来るはず。