スター・ウォーズ、とくに旧三部作では、登場するメカの殆どが「撮影用のミニチュア(=プロップ)」でした。コンセプトデザインに従って特徴的なフォルムを形作ってから、こまかなディテールを付け加えて汚し塗装をすることで実在感を演出していたからこそそれまでのSF映画にありがちだったツルピカの宇宙船ではなく、なんだか本当に宇宙のどこかにありそうな雰囲気を醸し出していたのです。その、「こまかなディテール」の殆どが市販のプラモデルのパーツを大量に組み合わせ、貼り込むことで作られていました。しかし、当時の美術スタッフがどこにどんなプラモデルのパーツを貼ったか覚えているわけもなく、そんなメモが残っているわけでもありません。ですから、スター・ウォーズの劇中に登場するメカがそっくりそのまま欲しいマニアな人達はさまざまな写真資料をじっくりと眺めて「スタッフが使ったプラモデルのパーツを特定して同じものを買い込み、同じように貼り合わせればプロップとまったく同じものが作れるのではないか?」と考えました。プラモデルとひとくちに言っても、世界にはおそらく何千何万という種類のプラモデルが存在しています。このパーツがどのプラモデルのどの部位を流用したものかを特定する作業というのは、気が遠くなるほど面倒なものでした。先程例示したような写真を見て「これがなんのパーツか」を考える(片っ端からプラモデルを買って探す)のと同じことを、永久に続けるようなものです。やがてインターネットが発達し、世界中のSWマニアが交流できるようになり、個人が秘蔵していた資料が開示され、事態は少しずつ変わってきました。2010年代に入ってなお、「SWのプロップ」に関する新資料は"発見"の連続です。
「模型で作った模型の模型」、バンダイのミレニアムファルコンが持つ"パーフェクト"の意味【前編】 : 超音速備忘録 (via rpm99)











