1ヶ月検診を終え、妊娠7ヶ月目から伸ばしっぱなしになっていた髪の毛を切りに行った。東京に引っ越してきてからは原宿の美容師さんにお世話になっていて、2、3ヶ月に一度通っている。
久々の街だったけど、正直30代に近づくと原宿に用事はない。本屋もないしデパートもない。だけど人の数は随一だ。美容院だけ行ってさっさと帰ろうと思っていた。
それなのにも関わらず、久々の街への外出に浮かれた私は家を出る時間を1時間間違えた。早く出てしまったのだ。やばい。原宿で時間潰せないよ。
とりあえず品川駅ナカの本屋を物色する。ハン・ガンが読みたかったのだが、在庫が一冊もないことが発覚する。今年のノーベル賞だぞ。置いておけよ。無限病院も気になっているのだが、単行本なので今回は遠慮しておく。結局何も買わなかった。
20分ほど時間を潰せた。コーヒーでも飲もうかと思ったけれど、授乳中なので一日のカフェイン摂取量には気をつけないと。諦める。山手線外回りに乗る。妊娠中、一人で電車に乗るのが怖くて仕方なかった。周りの目が異常に気になった。優先席に行かなければ「妊婦なのに普通の席を取りやがって」と思われるかもしれないし、優先席に近づけば「妊婦だからって譲られると思いやがって」と思われるかも。(※妊婦は座ろう。転倒のリスクが高いし、転倒したときのダメージも大きい)もう妊婦でなくなった私は、人が少ない端の車両まで歩いたり、優先席の1番近くの扉で電車を待ったりしなくていい。どのドアから乗ってもいいし、座っても立ってもいい。妊婦だからとなめてかかってくるぶつかりおじさんに怯える必要もない(会ったことはないけど)。自立した自分を取り戻せた気がした。
原宿駅で降りる。私は明治神宮で結婚式を挙げたので、原宿駅自体は馴染みのない駅でもないのだが、妊娠中は山手線を避けて地下鉄やメトロで原宿まで来ていたので、駅に降り立つのはとても久しぶりだった。
駅前にアットコスメの大きな店舗があった。ちょうど、今使っているハイライトが7年目になってしまった(衛生的に最悪すぎる)ので買い替えたかったのだが、この店舗では目的のブランドは取り扱われていないことを知る。どうせ時間を潰さないといけないのでブラブラとデパコスの棚を眺めた。メイク動画を見るのやデパコスを眺めるのが好きだったことを思い出した。何も買わなかったけれど。どうせ時間ないし見た目のこだわりも消えた。
次にラフォーレに入った。実に高校生ぶり。あの時は紫のプリーツスカートを買った。人気がなくて、ロリータっぽい服を着た西洋人やら、シンプルな服を着たアジア人しかいなかった。(多分平日だからだけど)久しぶりに古着の匂いを嗅いだ。大学生の頃、ずっと古着屋に通っていたことを思い出した。もう買えないけれど。
原宿、大して用事はないけど昔の自分の片鱗を思い出した。自由だった頃の自分。でも取り戻したいとも思わない。コスメも古着も、子育てが落ち着いたら戻ってこれる。またね。













