あるとき、私は尋ねてみました。 「正直なところ、君は神を信じているのか?」 「当たり前だろ」 「では、神は実在すると?」 「そんなことはどうでもいい」 「えっ?」 「私が信じているのは、神の実在ではない。神の実在を前提として組み立てられた思想と実践が、人間や世界を考えたり理解したりする上で、自分にとって最も有効な方法だ、ということだ」 「それは信仰と言えるのか?」 「つまらない質問だな。そんなことは言葉の定義の問題にすぎない」 「では質問を変える。君は神に祈っているか?」 「もちろんだ」 「何を祈っているんだ?」 「君は私に、神に何を祈っているのかを訊きたいのだろう。ところが私は神に対しては何も祈っていない。そうではなくて、祈ることで神を実在させているんだ」
あるキリスト者の肖像 - 恐山あれこれ日記 (via ginzuna)


















