【バストリオ「トーキョー・グッドモーニング」に参加しました】
バストリオに関わって思うことのひとつとして、この活動自体が感受性の鮮度を保つための行為であると感じます。創作の期間、日記や写真、テキストを残していくのですが、自身の捉え方を言語化・具体化し実践していく時間の割合が大きいからです。
また、バストリオに参加している理由として、わたしは芸術活動全般に関して、運動(及び運動神経)が深く関わってくると個人的に感じており、創作や上演を通して、自身の身体の機能の拡張を試みたいと考えています。(あくまで現段階の自分自身が比較対象です。)それは、今よりも更にいい線をひけるように、絵やイラストを進化させたいという指針があるからです。
以下、バストリオの創作に参加することで感じることを挙げていきます。
・時間の感じ方
普段の創作では、特に描くことに関して、「時間の経過」をある程度感じ運動をしている感覚ですが、バストリオの上演を行うことのプロセスに立ち会うことについては、その場で起こること・立ち上がることに関して「いまここ」を強く感じ続けて過ごす時間が圧倒的に多く、普段の個人の創作とは異なるベクトル、例えば他者の視点からの創作に新鮮な気づきと刺激があります。
・出演すること
特に出演に関しては、身体の使い方を考えることにつながります。(例えば、声の出し方など)役者で出演されている人とは異なり、必然的に「本人」として登場することが多いポジションのため、制作期間での発表作りで立ち上がるシーンを担うことが多くあります。「うまく演じる」など毛頭なく、ただ自分の中で感じたこと・考えたことのプレゼンテーションに近い感覚があります。ちゃんと伝わるように話したり、動くが最重要です。もちろん与えられたセリフもあり、今まで自分が取り組んできたことと圧倒的に習熟具合が違うということを自覚し、稽古します。
・人の表現に触れること
制作期間中、他の人の感性や表現に触れられることも大きいです。何ヶ月か過ごすため、どのような下地のもと創作しているのかが、共に発表を作ることを通して話すこと、または話す以上に同じ時間を過ごすことで視える・現れます。個々の感じ方や視座をお互いに交換し、異なる価値観のままでも隣あえること、について考える機会が日常よりも濃くあるという印象です。
・今回の上演について
今回、個人の取り組みとして印象に残ったことを挙げると、上演中にライブで紙に人を描いていき、その後、蓄積された紙束を空間に撒く、ということを行っていました。このアクションを通して、わたしの目を通した「今」はどんどん蓄積するけど、「描く」ということで発生している「残すこと」に固執しすぎないこと、描いて残したものはとても大切なものであると同時に、取るに足らないものでもある、つまり、これは行為を主体とした表現であるという実感がありました。
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バストリオ『トーキョー・グッドモーニング』
日程|2025年2月27日(木)〜3月6日(木)
会場|元映画館
演出|今野裕一郎
出演|菊沢将憲、黒木麻衣、坂藤加菜、佐藤駿、スカンク/SKANK、中條玲、橋本和加子、本藤美咲
音楽|コルネリ、高良真剣、中村太紀
美術|新井風馬、岩村朋佳
音響|岡村陽一
衣装|伏尾奏美
宣伝美術|嵯峨ふみか(デザイン)、黒木麻衣(イラスト)
宣伝写真|Ralph spieler
記録映像|和久井幸一
記録写真|コムラマイ
journal/ジャーナル|つちやりさ
当日運営|杉本和香、佐々木ほのか、佐藤瞳
制作|橋本和加子、中條玲
協力|galajapolymo、SPORTS MEN、Nibroll、山二つ
アフタートークゲスト|槌谷颯晃、空音央
主催・企画|バストリオ
助成|公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京[東京芸術文化創造発信助成]
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