「ひとりあそび」 <1>
ある日。路傍で、誰かに叩き殺された鼠を見つけた。 屍を抱き上げてみると、まだ僅かに温かい。 それを持ち帰り、はじめて一人で死霊術を試した。 師匠の部屋からこっそり持ち出した杖と、本に書いてある事を頼りに、見よう見真似で。 半分は、上手く行く訳も無い真似事の遊びのつもりだった筈が予想と異なり、 死霊術は驚く程すんなりと成功した。 先程まで硬直が始まりかけていた鼠の屍が起き上がり。 「まるで生きている」かのようになめらかに動いて、こちらを見上げる。 今まで経験した事が無い、何かを一人で上手く成し遂げ、自分以外のモノに変化を与えられた達成感に、心が躍った。 それからというもの、師匠に隠れて出かけては、小さな生き物の屍を少しずつ拾い集めた。 食用に絞められた鶏、打ち捨てられた老犬、毛皮を剥がされる前の狐、薬殺された鼠、踏み潰された泥蟹……死は至る所に転がっている。 地面を這いずって生きていた僕には、見慣れて馴染み深いものだ。 集めた獣達の屍に、片端から死霊術をかけて遊んだ。 操り方を知らない為、ぞろぞろと行列をなして連れ歩くだけの戯れ。 しかも、ある程度の時間が経過すると屍達はぴたりと動かなくなってしまうようなお粗末さだったが。 ただ、動かないものを動かす事は、興味深く楽しいものだった。
僕のこの一人遊びを、咎めるものは誰も居なかった。 <Mod> Zombie Dogs and Skinned Hounds- Mihail Monsters and Animals (mihail immersive add-ons- shivering isles- witcher) byMihail Snapdragon Prime ENB by tetrodoxin I wholly forbid the reproduction and manufacturing of my work without permission. 作品の無断転載・加工を一切禁じます。













