この間ミストとパンズラビリンス見たので、これからは良いバッドエンドをかける気がする。
ミストは…確かに胸糞悪いエンディングだが、史上最強というほどかな?とは個人的に思う。私としては、アニメ版ライト&ダークやドラッグオンドラグーンのエンディングが一番絶望的だと思っているので、その影響もあるのかもしれませんね。
ミストは(望まない結果に行き着いたにしろ)一応“決着がついている”という点においてはまだマシな気がする。私は終わりだと思った先の無限ループの方が怖い。いや、主人公のその後という意味では正しく“終わりのない終わり”なんだろうけども。
主人公は軍人でもなんでもない只の絵描きなのに、家族のためにあそこまでよく戦って、頑張った・・・けどそれが一番駄目だったという。
同じ作者の「ショーシャンクの空に」は主人公の不屈の精神と行動力によってハッピーエンドに辿り着いたのに、何故こうなってしまったのか。あそこまでやることなすこと空回ると、もしかして呪われているのでは?という疑念さえ湧いてきますよね。
あの映画は怪物そのものよりも『恐怖にさらされた人間が如何に恐ろしいか』というのを伝える映画だったように思う。怪物じゃなくとも、震災や戦争などで何日も集団で閉じ込められてしまった際、人はどうなるのかというのを教えてくれる。まあつまり、なんにせよ目立つ奴は死ぬということだ。
この「正義感が逆に己の首を絞める」という皮肉、何かに似ているような気がしたのですが、そうか切嗣か…。彼も人々を救う英雄を目指し、結果的にただの殺人者のまま全てを失った。
切嗣には最後士郎がいた(し、イリヤちゃんも無事だ)けれど、ミストの主人公の最後はアレだから着地点は別だと思いますけどね。
主人公は、もしかしたら物語の最中に自分の判断で死なせてしまった人たちの事を背負って「自分が責任もってなんとかしなければ」と固執してしまったのが、あの結果につながっているのかもしれない。
確かに処理能力のないように見えるけど、でもあれだけの惨劇を目の当たりにしたら誰だって理性保てないし、唯々「死ぬ前にできるだけ行動しないと」と焦燥感が勝ちますよね。その点においては「主人公自身も普通の人間であり、大人は雖も万能ではない」っていうのがリアルだなぁと私は感心しました。
一児の父親の癖に何やってるんだよ、と厳しいことを思う人はいると思うけど、訓練もしていない一般人が人のために何か行動しようとする方が珍しいのではないでしょうか。まあ、それが今回の最大のしくじりだったわけなんですが。
有名なSCPの1つに【開幕戦】というのがあるのですが、宗教と絶望は隣接しているというテーマは一緒ですね。あとダンガンロンパとか。閉鎖空間にいる人間は何をするかわからないから、本当に恐ろしい。集団心理ほど怖いものは、きっとこの世にはない。
子供の頃に見たホラー映画で、集団で何処かに閉じこもっているけれど結局何処からか怪物(ゾンビだったかな?)が侵入してきて中にいた人間を次々殺す、というシーンがあったような…その話だけ強烈に覚えているものの、何の映画だったか思い出せない。
パンズラビリンスは(ミストもそうだったけれど)大人の勝手な事情に何時も子供が巻き込まれて結局犠牲になっているな、という感想ですね。初めはダークファンタジーと聞いていたのに、蓋を開けてみればやけに残酷な内戦や拷問描写などが記憶に残るような映画だった。
結局、物語に登場するファンタジーは全て主人公の妄想なのだろうか?ここの解釈は人によって別れるのでしょうね。
実は現実に起こっているといえば何故養父の目から何も見えなかったのか疑問だし、実は妄想でしたといえば主人公はどうやって見張りを掻い潜ったのか疑問が残る。因みに私は現実に起こった派です。
主人公は子供で尚且つ御伽噺を信じていたから妖精が見え、大人は幻想を信じず現実の事情に忙しいから妖精が見えないのではないでしょうか。
ベルセルクも妖精が見える人と見えない人の違いがそんな感じだったし、その説明(大人は見えないけど子供は見える=ファンタジーは存在する)の方が色々物語的に納得します。
これもバットエンドのようで…でも人によってはハッピーエンドに見える作品って感じでしょうか。童話に夢見る少女が死して地底の王国の王女様になれる…まさに夢のようですね。ただ、これを少女の妄想だとした場合、かなり悲しいエンディングになってしまう。
自分自身もそうなんですが、どうしても避けられない辛く冷たい現実から逃避したいがために、幻想世界がロマンティックで美しくて至上の楽園のように考えてしまう。防衛機制の一種だから、当然と言えば当然なのでしょうけども。
あれは子どもが見るのと大人が見るのとでは感覚が変わってくるのではないでしょうか。確かに子どもからしてみれば凄く理不尽だけど、でも大人なりの事情や歴史的背景を考えると一概に“大人だけが悪い映画”とは言えない気がする。
その後ハリーポッターを2作見ました。いや、やっぱり魔法ものは本当に好き。あと2つで終わってしまうなんて信じたくないけれど、もし見終わったら最初から見直すんだ…小説読めよと言われるかもしれないけれど、私は映像としてあの作品が好き…(クソみたいな発言)
最初の方のハリーポッターのイメージって、後半になるにつれてどんどん変わってきますよね。クリスマスのような絢爛さと鮮麗さと、ハロウィンのような不思議さとちょっとしたゴシックホラーが混ざった美しい映画だった気がするのに、気が付けばダークファンタジー寄りになっていた。
ファンタスティック・ビーストも見たけど、面白かったものの何となく好きな雰囲気とマッチしなかったというか…だから、またそういう魔法世界系の作品が出ることを祈るしかない。性癖レベルで愛しているが故に厳しい目で見てしまうのか、あまり満足のいくファンタジー映画は無いけれど…。
私の好むファンタジーはアリスインワンダーランドやオズ、あとハリーポッターというと分かる人には分かる。恐らく目が眩むほど眩い煌びやかな世界が好きなんだと思います。でもそういう映画って少ないですね。大抵ダークファンタジーだったりします。決して嫌いではないんですけども。