心が硬くなる。
中学や高校のときは、本当に些細なことで心が揺れ動いていた。若いとはそういうことなのかもしれない。若さの特権とは、剥き出しの心なのかもしれない。その、剥き出しの心で「いま」を感じることが若さの特権なのだろう。それは、とても脆くて危うくて、でもかけがえのない瞬間に違いない。年をとると、踵の皮膚が硬くなるように、心が硬くなる。それは、良くも悪くも生きる術で、それが良いとか悪いという話ではない。渦中にいるときではなく、後ろを振り返った時に、若いとはそういうことかと、少しばかりの感傷を伴って気付くことがせつない。














