生物物理若手の会 夏学(第61回:2021年)3日目&4日目を終えて
生物物理若手の会夏学に参加していた男,Loschです.
さて,夏学がとうとう終わっちゃいました...
自分の知識の整理と,当日の楽しさを忘れないためにも夏学の4日間をブログ記事として残していきたいと思います.
(夏学が終わってからの投稿になるので,3日目と4日目をまとめて記事にします.)
↓ 1日目と2日目の記事はこちら.
夏学1日目の感想
夏学2日目の感想
ただ,私は専門が生物ではないので,専門外の内容には間違いも有り得るかとは思われるので,もし間違いやミスリードを誘いかねない表現など見つけられましたら,記事のコメント欄やDMにてご連絡ください.
さて
3日目の内容は,
市橋 伯一 先生の合成生物学セミナー
冨樫 祐一 先生の計算生物学セミナー
西口 大貴 先生のアクティブマターセミナー
の3本立てでした. (プラス,座談会とオンラインポスター発表会と懇親会.)
一つずつ振り返っていきましょう.
まず,市橋 伯一 先生の合成生物学セミナー.「物質から生命へ至る合成生物学」という題目で講演されました. 2日目の古澤先生の講演内容との関連性を強く感じた講演でした. 寄生体との共進化,それに付随して細胞という区画構造が進化に必要というのは確かに考えてみれば当たり前のような気がしますが,改めて気付かされました. 「創ることで生命機能達成の十分条件がわかる」 というのはまさにそのとおりだと感じました.こうしてテクノロジーの発展にまで言及していたことが,非常に興味深く感じました.
次に,冨樫 祐一 先生の計算生物学セミナー.「生化学反応と分子の状態・形・数 ~有限を問う~」という題目で講演されました. 少数性の理論というのが非常に興味深かったです.確かに,$N=1,2$ あたりの極端に少ないモデルか $N \to \infty$ のような無限系のモデルを考えるという事が多いのは確かにそう( $N=1,2$ だとモデルの本質を観察しやすいのはもちろんのこと,一方,$N \to \infty$ とすると寧ろ解析的手法が使いやすくなるのでモデルとして取り扱い安くなる)で,その間の数 $N = 4,5$ とか,大きくても $ N = 100, 1000 $ あたりとかを設定すると変な挙動が現れ,モデル化しづらいのは確かにそうだろうなぁと思いました.そこを少数性理論として確立しようとする心意気に非常にロマンを感じました! 離散・連続という概念を改めて考え直させられました.
3つ目に,西口 大貴 先生のアクティブマターセミナー.「生命現象と生き物っぽい現象とアクティブマター」という題目で講演されました. 流体力学と統計力学の狭間の理論という感じがして,聴いていてとても楽しかったです! 後半のトポロジカル欠陥に関する内容が非常に興味深かったです.人為的にトポロジカル欠陥を配置することで渦秩序がデザイン出来るのはとても驚きました.
3日目の座談会は冨樫先生のいる部屋によく居ました(途中途中で西口先生と市橋先生の部屋を行き来してました). 座談会で,冨樫先生と千葉先生のGather緊急対談が決まって激アツでした!!
そして,懇親会!冨樫先生と千葉先生のGather緊急対談もありつつ,その後も色々な方と話し,最後の方は千葉先生を囲んで何人かで色々な話をしていました!!私の研究内容なども議論できて非常に有意義な時間を過ごせました!!(だけど,そのあと知らない間に寝落ちしちゃってました笑)
最終日!
4日目の内容は,
原賀 学 先生のハラスメント対策講座
上野 隆史 先生と奥野 恭史先生による特別講演 (生物物理×コロナ禍)
の2本(実質3本)立てでした.
一つずつ振り返っていきましょう.
まず,原賀 学 先生のハラスメント対策講座.「よりよい研究環境をつくるために ―自分にできるハラスメント対応を考える―」という題目で講演されました. ハラスメントと聞いて,一方的なイメージしか持っていなかったのですが,性格分析をもとに性格別に対処法を出されていたのが目からウロコでした.
次に,上野 隆史 先生と奥野 恭史先生による特別講演.まずは上野先生の「タンパク質集合体のトランススケール設計」という題目で講演されました.T2ファージを例に,タンパク質の集合体による機能デザイン,機動分子のお話は非常に興味深かったです. 一方,奥野先生は「スーパーコンピュータ「富岳」・AIによるデータ駆動型創薬の可能性 」という題目で講演されました.スパコンによる創薬はここ最近で良く聞くようになりました.実際問題として,人工知能,スパコンによって未知の創薬が割と早い頻度で生成されるのはとても驚きました. 4日間,長いようで短かったBPSS2021が終わりました.今年は例年以上に々な話が聞け,オンラインのメリットを活かしに活かした非常に満足度の高い夏学だったと感じました.
また来年のBPSSが楽しみです!













