2019/06/05
【にごしせえ】
私が子どものころ、食事が終わったらお茶碗に急須のお茶を入れ、お茶碗にこびりついたお米をふやかして、その後お茶を飲んでいました。
木頭で暮らしはじめ、地域の方のお宅で夕食をご一緒させていただく機会があり、その時に出てきたことば「にごしせえ」。
「にごしせぇって意味わかるか?昔は、食べ終わったお茶碗やら食器をお茶でささっとゆすいで、食器をきれいにしよったんぞ。ほれをにごしせぇって言いよったんぞ。お茶で洗ってそのまま膳箱に入れよったの。」
「昔は、ひとりにいっこ膳箱があっての。わぁの食器が入っとったんよだ。まま(ご飯)の時間がきたら、膳箱開けて蓋をひっくり返してその上い食器出しての。その蓋を下の箱にのせて食台にして使いよったの。」
昔は、膳箱と言う木製の入れ物(蓋付き)があり、その中に自分が使う食器が入っていたそう。その膳箱を台にして囲炉裏の周りなどでご飯を食べ、お茶でゆすぎ、つまえておく。
もう膳箱はそんなに残ってなさそうで、木頭で使われていた膳箱を見てみたいところ。少しリサーチしてみる予定。
「わぁんくはの、机に引き出しついとってのぉ。ほこから食器出して、ままよそって食べて、にごしして、つまえよったの。」
と、お話ししてくれた、私の両親の世代である60代のご夫婦。
職場の50代の方に聞いてみると、
「わしんくのじぃは、『おにごし』って言いよったの。おひつに茶入れて、おひつにくっついた米ふやかしての。ほれを飲みよったわだ。ほれがなんでかうまかったの。」
各家庭で、いろいろなパターンがあったようですが、にごししてゆすぐのは変わりがない感じ。
今では、あまり見ることは無くなりましたが、そういえば私の実家ではまだ、当たり前のように家族みんなで茶碗にお茶を注いで、にごししています。











