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ゲルハルツ(Clemens Gerhards / Gerhards Spiel und Design)について
ゲルハルツは、元々木製日用雑貨を生産するメーカーとしてスタートし、2000年からボードゲームの生産を開始、今はそれが主力になっているという経歴を持つドイツの小規模メーカーです。
リリースされているゲームのほとんどはアブストラクトゲームで、どれもコンポーネントが非常に美しく、インテリアにしても遜色ない高級感があります。ゲームとして楽しむだけでなく所有欲もくすぐられますね。
2008年に社名が「クレメンス・ゲルハルツ(Clemens Gerhards)」から「ゲルハルツ・シュピール・ウント・デザイン(Gerhards Spiel und Design)」に変更されていますが、BoardGameGeekでは2018年現在でも前者が主で後者は別名として登録されています。
今回はアブストラクトゲームを多数発表されているDieter Stein氏のゲームを5個購入したので、それを紹介したいと思います。
ウルビーノ (Urbino)
2017年に出た、2人のプレイヤーでウルビーノの街を建設していくのがテーマのゲーム。ルールの概要は以前の記事で書いています。
2人の建築家の視線が交わるところに建物を建設するというコンセプトがまず面白く、さらに配置の制約が色々な駆け引きを産む名作だと思います。周りでも評判が高いですね。
作者のサイトではウルビーノの派生としてファブリーク(ウルビーノの視線ルールを用いた五目並べ)とポーラー(ウルビーノの配置ルールを用いて得点計算方法を変えたマジョリティゲーム)のルールが公開されています。
こちらで和訳を公開しています。
ティンタス (Tintas)
プレイヤーは交互にポーンを移動させ、どちらかが1色のコマを7個全て集めるか、4色を各4個以上取れば勝ちです(ただし前者が可能な間は後者を満たしてもゲーム続行)。
手番ではポーンを現在地から直線移動させてコマを取るのですが、移動先からさらに同色のコマが直線移動で取れる場合、1手番で連続して取ることができます。
移動方法はGIPF projectのリンク(LYNGK)に似ており(といってもティンタスの方が若干先ですが)、勝利条件は同ゼヘツ(ZÈRTZ)を彷彿とさせます。
相手と自分で価値が非対称なことを利用して肉を切らせて骨を断つ、というゲームは個人的にかなり好きです。気に入りました。
フェンドー (Fendo)
柵を置いてボードを分割していき、自分のエリアをなるべく多く確保するゲーム。
手番では、ボード上にある自分のコマをルールに沿って移動(任意)したあとに柵を配置するか、ボード上に自分のコマを追加します。
柵かボード外周で囲まれたエリア内がコマ1つだけになったらそのエリアは確定、そうして全てのエリアが確定したらゲーム終了。自分のコマがあるエリアのマス数が多い方の勝ちです。
コマの移動はマス数無制限の直線移動+1回だけ直角に曲がれるというルールで、広いエリアだと好きなマスに行き放題ですが、エリアが狭まってくると意外と簡単に閉じ込められてしまいます。
結構広いエリアを確保できそうだと思っていたら新しいコマの追加で逆に追い詰められたりするので、どのタイミングでエリアを確定させるかが悩ましく楽しいですね。
ミクストゥール (Mixtour)
手番では空きマスにコマを置くか、コマ/スタックを移動して他のコマ/スタックに乗せます。自分の色のコマが一番上にある5段以上のスタックを作ったら勝ちです。
特徴はコマ/スタックの動かし方。普通、移動するスタックの段数だけ移動できるというのがよくあるパターンですが、これは逆で、移動先のスタックの段数だけ移動できます。つまり2段のスタックには2マス離れたところからしか乗れません。このほか、プレイヤー色に関係なく動かせる、移動元に任意の段数だけコマを残してもOKなどのルールがあります。
この独特の移動ルールは、色々なスタック系ゲームに慣れているほどこんがらがってきますね。
ルールはシンプルなんですが、先まで読んで布石を打っておかないと、中々5段にできなかったり逆に即負けたり。負けるともう一回やりたくなるゲームです。
作者のサイトでは3人用バリアントが公開されています。ただしこのパッケージに3色目のコマは入っていないので、実際にプレイするなら他のコマで代用する必要があります。
こちらで和訳を公開しています。
パレット (Paletto)
同色が隣り合わないようにしてランダムに初期配置された6個×6色のコマを交互に取っていき、1色を6個全部集めるか、最後の1個を取ったプレイヤーの勝ち。
取れるコマの条件は「コマの上下左右4箇所のうち2箇所以上空いている(つまり初手は四隅しか取れない)」「取った後に全体が縦横につながったまま(2グループ以上に分断されない)」の2つ。そして1手番では1色を選び、その1色なら条件を満たすコマを何個でも取ることができます(1手番に最低1個は取る必要があります)。
極端な話、1手番で1色を6個全部取って即勝利もルール上はあり得るわけですが、逆に1個でも相手に取られた色はもうその色で勝つことはできないわけです。
相手の手も利用しつつ自分がほしい色を掘り進めていくのは中々考えどこがあり、パブリッシャーでのカテゴリーはファミリー向けとなってますが、アブストラクト好きも楽しめると思います。
購入方法
残念ながら公式サイトでは日本への発送に対応していないようなので、他の通販サイトから購入する必要があります。フランスのPhilibertが日本発送に対応していたので自分はそこから買いました。
Philibertはアカウント登録が必要ですが、クレジットカードさえあれば購入・輸入に大きなハードルはなく、定価から割引もされています。
ただ、何個買っても送料9.95ユーロ固定という破格のnestorgamesと違い、単品だと送料20ユーロ、2個以上注文でも1個あたり大体10ユーロずつ増えていくのでかなり送料がかさみます(ゲルハルツのゲームが重いというのもあるかもしれませんが)。注文確定前の確認画面で送料込み金額は表示されるので、確定前に確認しておきましょう。また、今回まとめて5個買ったところ関税で数百円取られましたので、購入金額が1万円台後半以上ならそれも加味しておいた方がいいかもしれません。
他に日本発送可かつ送料がリーズナブルなゲルハルツ取り扱いサイトがあれば教えてください。
(2022/12/23 追記)
ついに日本でも購入できるようになりました。販売元はMARCOさん。engamesさんでも取り扱われていますね。個人輸入に比べて高くもないですし、国内発送の安心感を考えればこちらで入手されるのがいいかと思います。
A story told with Adobe Spark
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