2018.3.21 レポート② 世界レベルのコーヒースペシャリスト達がつなぐFrom Seed to Cup ~極上の一杯ができるまで~
Panasonicさん主催の「The Roast」提供のイベントレポート 後編です。
新しい食のサービス事業の第一弾として展開されていく『The Roast』
日本独自のスペシャルティコーヒーの文化を醸成し、ファンを増やしたい。
そんな同社の開発理念のもと、後半は、沖縄のコーヒー栽培の紹介を中心に展開していきます。
第2部 ①沖縄スペシャルティコーヒー豆栽培 プロジェクトのご紹介 ★沖縄産スペシャルティコーヒーの試飲★ ②トークセッション/焙煎実演 Panasonic スマートコーヒー焙煎サービス 「The Roast」の目指す世界 後藤直紀氏、ダグラスウェイバー氏、 岩瀬由和氏、仲村良行氏
第二部は、沖縄で栽培されたコーヒーを、沖縄のロースターが紹介するという趣向です。
沖縄の「豆ポレポレ」オーナーロースターの仲村さん。
2017年、ジャパンロースティングチャンピオンシップで日本チャンピオンに。
ドバイで開催される世界大会を控えている、今注目のロースターです。
第二部の主役は、沖縄の徳田さん夫妻が運営する『アダ・ファーム=安田珈琲』のコーヒーです。
この日会場に提供されたアダ・ファームのコーヒーは、仲村さんと後藤さんの協働によってつくられたローストプロファイル。
味作りは完全に仲村さん。甘さを生かした焙煎。ということで、仲村さん、後藤さんから、このコーヒーの魅力が語られます。
生豆の成分分析結果
“作り手が磨き上げた味”
大きな特徴は何と言っても糖質の高さ、ここまで熟度が高く揃っている豆は、なかなか出てこない。と口をそろえる2人のロースター。
これは、熟度の高いものだけをていねいにピックしているということであり、この熟度は、豆の品質に大きく影響するとか。
イエロームンドノーボは熟しても黄色いため、完熟度合いは、触れて判断するとか。選別技術も非常に高いということも強調されていました。
後藤さん:
「標高1000m下回る場所でコーヒー作りは厳しい。
沖縄のコーヒーは、標高170mの場所でつくられるということで、心配だった。理想的な場所では決してない。実際に飲んで、完全に人間の手で磨き上げた味。ということを感じた。
Qグレーダー試験方式(アメリカの点数方式で減点方式:フレーバー重視)で点数をつけたが、甘さと質感が段違いで良いので、ヨーロッパ方式なら、もっと高い評価になったかもしれない。
甘さと質感を美味しく感じる、日本人の好みに合うコーヒーだと思います。」
仲村さん: 「手を抜いていない、ひとつひとつのプロセスをきちんと丁寧にしていることが、ちゃんと数字に表れています。
今回は、甘さを意識して、浅煎り。中深手前くらいのプロファイルを作りました。
ナッツや白あん…アフターがサトウキビをかじったような、自然な甘さ。中深は、ビター感がありつつ、甘さがしっかり見えてくる焙煎をしました。」
さらに、今回のコーヒーに、仲村さんが「AKATITI」と命名
AKATITI(暁=沖縄の方言で夜明け)これから新しいものが始まる、これからの沖縄のコーヒーの始まり。という意味が託されているとか。
流行りでなく、ちゃんとコーヒーが、生活の一部、文化として根付いていくこと。これがゴールではなく、これからもっとよくしていきたい。
そんな想いが語られました。
<The Roast>は新しいコーヒーの価値を提供するためのパナソニックのサービス
後藤さんの焙煎を自宅で提供するというサービスは、毎月送られてくる豆に付いたQRコードを読み取り、機械へ転送することで簡単に実現します。
ここで、エチオピアの焙煎が実演され、浅煎り、深煎りの飲み比べが提供されました。
これがあれば、世界が変わる。
<The Roast >の開発に0から関わってきた後藤さんからは、今後のコーヒーの世界について展望が語られます。
後藤さん:
「家庭のコーヒーを美味しくするためにコーヒー屋になった、コーヒーを飲むひとを増やしたい」と語る後藤さん。そのために、コーヒー産業のサスティナビリティ(持続可能性)には、危機感を覚えているとも。
サスティナブルなコーヒー産業を支えるために、新しいコーヒーチェーン、新しい産地開拓(沖縄のような)の必要性を感じながら仕事する中、
高性能の焙煎機の開発、サービスとの出会いは未来が見えた瞬間とも語ります。
ロースターしかできないこと、バリスタしかできないこと、それぞれが、新しい価値を生み出していくことで、仕事の質が上がっていく、コーヒーがどんどん良くなっていく。そんなコーヒーの展望も語られます。
最後に…
岩瀬さん:
「常にコーヒー屋として考えていることは1つだけ コーヒーの業界は、シェアの世界だと思っていて、魅力を知るひとが一人でも多くなれば、我々の技術も向上していくと思っています。よりお客様も獲得できるし、お客様の楽しみの機会も増えると思っています。みんなで持ってる情報をシェアして、情報に触れる機会を増やして盛り上げていきたい。。そのひとつの良い機会と思って、今日は参加させていただきました。」
ダグラスさん:
「大量生産、消費の仕方について。できるだけ買い替えの必要性をなくすことを目標としています。自社の製品は、買い換える必要のない商品として自信を持っています。The Roastも同じように、購入者が消費者として完結するという意味でうまくリンクしている商品だと思っています。」
仲村さん:
「The Roastは、人が見えるサービス、それが面白い。同じ生産地のコーヒー豆でも、プロファイルを作るロースターによって違う。人を選んでコーヒーを楽しむことができる時代。いろんな方法でコーヒーを楽しんでもらいたい。」
後藤さん:
「The Roastは、コーヒー業界にとって大きいインパクトを持っている。 (開発から携わったこのプロジェクトが)0が1になって、今日は新しい仲間が参画してくれて、2になった瞬間です。コーヒーの世界が良い方向に向かっていけたら良いと思っています。」
===>>前編 レポート①
【参考ウェブサイト】
『The Roast』 https://panasonic.jp/roast/
『豆ポレポレ』仲村さんブログ http://mamepolepole.ti-da.net










