TRP2019へのイスラエル大使館の後援・ブース出展に抗議します
NPO法人東京レインボープライド 御中
駐日イスラエル大使館 文化広報/TRP担当 様
ヤッファ・ベンアリ駐日イスラエル大使 様
東京レインボープライドTRP2019へのイスラエル大使館の後援・ブース出展に抗議し
国際法違反・人権侵害とそのノーマライゼーションをただちに終結するよう要求します。
東京レインボープライドは、2013年以降、7年間にわたって、イスラエル大使館から後援を受け続けています。これは、イスラエル国とTRPによる「ピンクウォッシング」にほかならず、東京・日本に生活するクィア市民として強く抗議します。
イスラエルは、1948年以来、パレスチナ人に対する民族浄化・暴力的人権侵害を71年間にわたって続けており、違法占領・入植型植民地政策や人種差別体制(アパルトヘイト壁建設・国民国家法を含む)および戦争犯罪について、国連を含む国際社会から厳しく非難されています。また、世界中に散在する550万人のパレスチナ難民の帰還権(国連総会決議194号)の一日も早い実現が求められています。
その暴虐ぶりから人々の目を逸らすために、はりぼてのゲイフレンドリー・アピールによって自国のイメージ塗りかえを図るイスラエルの広報外交政策は「ピンクウォッシング」、すなわちLGBTの権利の冷笑的な悪用としてつとに批判されています。東京・日本のLGBTQコミュニティと広告代理店に利益が流れ込む一方で、パレスチナ人からは身体や土地や水や電気や生きるために必要な資源が日々強奪され破壊され続けるのです。
報道されているように、1948年に現イスラエル領から追放されてきた難民およびその子孫が住民の75%を占めるパレスチナ・ガザ地区では、故郷への帰還と封鎖解除を求めて、昨年3 月30日から「帰還大行進」と呼ばれる平和的デモが始まりました。この民主的な非武装デモに対し、イスラエル軍は銃撃やガス弾を浴びせ、パレスチナ保健省によれば、今年4月半ばまでに271人が殺害され、16,656人の負傷者が病院で手当を受けています。1年を超えた今も、ガザ市民は、故郷から追い出され帰還権をもつ我々は存在するのだという形で抗議活動を行い、もうこれ以上、パレスチナを見捨てておかないように、イスラエルにやめさせるように、むきだしの身体を現すことで国際社会と世界の人々に要求しています。イスラエルは戦争犯罪の上塗りをするのでなく、平和と人権への義務を果たすべきです。
東京レインボープライドは、今年のテーマ趣旨で「人種差別撤廃」を求めて1963年に米国で行われた「ワシントン大行進」へのオマージュを語っています。にもかかわらず、このように基本的人権を求めるパレスチナ人に対して日常的に武力弾圧を行い、現在このときも「帰還大行進」参加の市民を殺傷しているイスラエルの大使館ブースを出展させるとは、まさに人種差別への加担そのものであり、暴力常態化の共犯にほかなりません。
わたしたちは、東京レインボープライドに対するイスラエル大使館からのスポンサーシップとブース出展をただちに中止することを要求します。
PDF版 http://selfishprotein.net/works/2019TRPIsraelLetter.pdf