性格キツめの黒ギャルだと思って少し敬遠していたクラスメイトの女子が実は小さい弟妹の外遊びに付き合って単に日焼けしていただけで、ズバズバものを言うのも言うこと聞かない幼児をよく叱る所為で癖が付いてしまっただけだったということを、バイト先のテーマパークで係員をしていた時に偶然迷子の妹ちゃんを保護してそれを迎えに来た黒ギャルさん改め日焼けさんから事情を打ち明けられて知り「うち片親で貧乏だから家のこととか下の子の面倒は私が見てんの。恥ずかしいからあんまり言いふらさないでね」なんて気後れしたように頼み込んでくる健気な姿を目の当たりすれば当然見え方変わるし好感度上がりまくるしもはや尊敬すら湧くしで、それ以来ご近所のお節介な爺婆の如く貰い物の菓子折りやらフルーツやら押し付けたり、日直やら掃除当番やら肩代わりしたり、バイト先の伝手で子供向けのイベントやレジャーの優待券なんか都合したり、苦労性なお姉ちゃんに幸あれの精神で応援し続けていたら「うちの子達が足長お兄さんに会いたいんだって。どっか連れてって欲しいみたい。現金でごめんね」って姉弟妹達の休日のお出掛けに誘われるようになり、なるほど自分が付き添いに加わればお姉さんの負担も減るだろうと喜んでお供を買って出て、とにかく全力で子供達と遊び倒し「夕飯食べてくでしょ」という申し出も有り難く受け入れ相伴にあずかり夜の子供らの寝かし付けまで請け負うまでに親しくなっていって、その日もまた夕飯の買い出しの帰り道を姉弟妹と歩いていたら不意に弟くんが「兄ちゃんって姉ちゃんの彼氏なん?」ってド直球な質問かましてきて、どう答えたものか自分があたふたして考えあぐねていると透かさず日焼けさんが「彼氏じゃないから」ってきっぱりはっきり答えて、そのバッサリ具合に内心ちょっとしょんぼりしていたら「まだ、ね」ってぽつりと付け足すから思わず彼女の方を見やると、こちらを睨むどこか拗ねたような顔が赤く染まっているのはきっと夕暮れの茜色の所為ばかりではないのだと思いたいよね
もうわかったでしょう、薬を増やしても無駄ですよ