設計させていただいた「高気密高断熱住宅」が完成しました。
「高気密高断熱」は言葉の通り、気密性が高いため遮音効果も高く、室内が非常に静かです。また、高断熱により、夏は涼しく、冬は暖かく、エアコンも最小限の稼働で快適さを保つことができます。
室内の床、手の触れる場所には、できるだけ木材を使用しました。
床は赤松、建具や階段は樺桜、上がり框は桜、室内天井は杉・柾目源平、屋外の軒は米杉(ウエスタンレッドシダー)を使用し、室内で使用した木材の仕上げには、自然由来のワックスを塗布し、触り心地は格別です。
今回、ご一緒させていただいた工務店の監督と、大工さんには心から感謝しています。私の描いた設計図から、その意図を十分にくみとっていただき、さらに可能性を一層引き出していただきました。
木造在来軸組工法・地上2階建て、地盤柱状改良の上、ベタ基礎
埼玉県(省エネ基準地域区分5地域、建築基準法22条指定区域)
建築基準法を1.0として本建物は耐震性能を1.5倍を目標として設計してあります。耐力壁の適切な配置の検討等を少し加えただけで大きく結果に違いが出ます。
(建築基準法施行令46条による壁量計算(地震)による比較)
(実際の建物の重量や壁のバランスを考慮した詳細設計による検証をおこなうことでわかる余裕の比較)
工事費と設計内容のバランスを考えつつ、最新の機械に頼り過ぎない温熱環境を設計目標として設計してあります。
Low-Eトリプルガラス樹脂窓:YKK AP/APW430 『北海道工場』生産の印は一つのブランドと言える。
床からの掃き出し窓:Low-E複層ガラスアルミ樹脂複合窓
外ブラインドの様に使える『スリットシャッター』採用。
外皮平均熱貫流率UA値=0.43W/㎡K ※H28年省エネ基準値0.87以下
冷房期の外皮平均日射熱取得率ηAC値=1.5% ※H28年省エネ基準値3.0以下
気密値(相当隙間面積C=0.4㎠/㎡) ※気密フィルム施工時と石膏ボード完了時の2回測定試験結果による。
設計時、第一種換気(給排気共に機械式)の熱交換換気も検討した過程がありました。
換気による熱ロスが少ない事は大きな差を生む事は分かっている事でしたが、様々な判断の上で、現在の方式になりました。
「あくまでローテクで複雑になり過ぎない建物」 というコンセプトで検討を重ねた結果です。
C値が非常に良い結果となり、換気効率を期待できた事、特別な省エネルギー関連の認定などを資金計画等において必要としなかった事、建設地である埼玉県が、自然環境的に厳しくは無い地域である事、これらの条件をふまえての適切な判断でした。
House in Saitama, Saitama.