家でも仕事でも!「デザイン思考」であらゆる問題を解決しよう
こんにちは。私はグラフィックデザインを専攻し、仕事は主に車やウェブ開発などの業務を手がけてきました。そのため、身の回りのことを常にデザイナー目線で解決する癖があります。買い物する時も、調べごとをする時も…つい分析から始め、徹底的にベストアンサーを洗い出すよう心掛けています。「最も安い方法」「合理的な方法」「ユーザビリティはどうだろうか?」など考えると、急ぎの時は厄介ですが、ロジックで説明できる答えだから気持ちいいんです。
この考え方は、簡略された「デザイン思考」です。直感や本能だけに頼らず、あらゆるツールを駆使し問題を解決します。最近ではバズワードにもなっているので、より専門的な視点から紹介したいと思います。
「デザイン思考(英: Design thinking)とは、デザイナーがデザインを行う過程で用いる特有の認知的活動を指す言葉である。」 (ソース:Wikipedia)
簡単に言うと、デザインをするための考え方と手法です。
「デザイン」は、Adobeや開発ソフトを使いこなす「デザイナーの仕事」と思われがちですが、それは「デザインツールを使う」という行動に過ぎません。「デザイン思考」は、デザインができることを指すのではなく、デザイナー的な考えを持つことです。
デザイナー的思考は昔から存在し、デザイナーや開発に関わる人には欠かせられないスキルです。それをスタンフォード大学のd.schoolがプログラム化するなど、21世紀に入ってから一気に普及し、今ではビジネスや日常的な問題解決のためにも活かすことが注目されていると言うことです。
Googleトレンドで「デザイン思考」を見ても、人気が上昇していることが分かります。
「デザイン思考」 (と言うか、デザイン自体) が社会的に注目されはじめたのは1960年代と言われています。テクノロジー、ビジネス、クリエイティブな社会が徐々に交差し「人を中心とした問題解決方法」として提唱されつつあると言うことです。
(ソース:Design thinking origin story plus some of the people who made it all happen)
「デザイン思考」の原点についての素晴らしいMedium記事(英文)があるので、そちらを参考いただけると更に歴史を理解いただけるかと存じます。
デザイン思考を活用した代表的な事例だと、ユーザーのニーズを徹底的に分析して成功した「iPod」があります。こう言う事例は大きなインスピレーションになりますが、それより共感できる身近な例を紹介したいと思います。
スタンフォード大学が教える「デザイン思考プロセス」を活かすことで、ニューヨークタイムズの記者が25lb (11.3kg) のダイエットに成功したと言う内容です。
(ソース: Design Thinking’ for a Better You)
スタンフォード大学の「デザイン思考プロセス」は5つのステップで構成されています。
(ソース:d.school at Stanford University Design Thinking Bootleg)
あらゆるダイエット法を試みて失敗してきた記者は、第1ステップで「本質的な問題」を導きます。そのきっかけとなったのは、記者がある同窓会に招待された時のことです。自分の見た目を気にしていた記者は、恥ずかしくて行くことを断ってしまったのです。「痩せたい」という気持ちが生活に影響を及ぼしていることに気づいた記者は「痩せることはどんな意味を持つか」を考えることができたと言います。
第2ステップでは問題を定義し「自分のイメージを良くしたい」「もっと体力をつけたい」「友人らと交流したい」などの目標を立てます。
第3ステップでは「社交的になる」「もっと寝る」などの行動を起こし、社交性を高めるために新しい服も買ったと言うことです。
第4・5ステップでは共感要素を何度も見直し、自然とダイエットに対する姿勢が変わってきたと言います。例えば「昼間に炭水化物を取りすぎで午後の体調が良くない」と気づき、食ベるものを気にします。このように「痩せる」ではなく「生活上の課題」に意識を向けることで25lb (11.3kg) のダイエットに成功したと言うわけです。
記者が影響を受けた本『The Achievement Habit(人生をデザインする目標達成の習慣)』の著者はスタンフォード大学の教授バーナード・ロス氏です。ロス氏はスタンフォード大学のホームページで公開しているインタビューでこう話しています。「人と成功の間に立つのは、その本人であることが多い。」そして、「多くの人は今以上の行動は起こしたくない。空想の計画や希望だけは持っている。希望だけでなく、それを実現するための注意力が重要。」と強調しています。
(ソース:The Achievement Habit: An Interview with Bernie Roth)
デザイナーにならなくても、誰でもイノベーションが可能ということです。そして、何事も人を中心に考えることで世界を変える画期的なアイデアも誕生するかもしれません。
まずは基礎知識から始めてみましょう。Google検索やスタンフォード大学のホームページで無料配信されている資料を参考にするといいです。
(ソース:スタンフォード d.school Design Thinking Virtual Crash Course Video)
日本語版資料はアイリーニ・デザイン思考センターサイトで提供しています。
本格的に研究する場合は、スタンフォードやIdeo Uなどの教育プログラム、実践会社のワークショップ等が良さそうです。
(ソース:Ideo U - Design Thinking)
もし身近で成功例を発見した場合はコメントよりお知らせください!