ジャニーズ所属の6人組グループ、King & Prince のデビュー曲。作曲は河田総一郎と佐々木望の2人(=Soulife)。代表曲に欅坂46「二人セゾン」がある。
まず導入部。平野紫耀が《キミは シンデレラガール My precious one》と歌い出す。と同時に、キラキラとしたウィンドチャイムのランダムに舞う音粒の群れが徐々に収束し華麗にハットの刻みに移り変わる。すぐに四つ打ちのキックが現れると、それに誘われるようにしてバイオリンの美しい響きがクレッシェンド。この見事な楽器の連携によるゆるやかに重なり合いながらバトンタッチを見せる上品なアレンジに、筆者は、デビュー曲に「インパクト」ではなく「質」で勝負を挑む心意気を感じた。アコギのアルペジオとルート音を奏でるピアノは抑え目に、そして全体を繋ぎ合わせる水飴のような甘いストリングスはボーカル並の存在感に。結果的に、最初から最後まで夢見心地の気分にさせてくれる魔法のような一曲に仕上がっている。
作詞家の松本隆と初タッグとなる作曲家によってラブソングを作るプロジェクト、クミコ with 風街レビューのファーストアルバム『デラシネ』がリリースされました。この曲はその中で吉澤嘉代子が作曲を担当した一曲。吉澤嘉代子の紡ぐ優しいメロディーに絶妙にマッチする松本隆の歌詞、そしてそれを柔らかく撫でるように歌うクミコの歌声。極上の逸品です。
こういった、幕の演出自体は取り立てて珍しいものではないだろう。実は筆者は、これに似たものを今年だけでも別のグループで二度経験していた。一つは、3月8日に日本武道館で行われた水曜日のカンパネラ『八角宇宙』。そしてもう一つが、5月9日に赤坂BLITZにて行われたMaison book girlのツアー最終日である。
2016年の鏑矢的シングル「破 ! to the Future」を皮切りに、3ヶ月連続リリースの最後となった第3弾のシングルである。作詞を畑亜貴、作編曲を玉屋2060%が担当している。畑亜貴と玉屋2060%がタッグを組むのは「でんぱれーどJAPAN」「でんでんぱっしょん」以来の3作目となる。後者の作詞にはもふくちゃんもクレジットされているため、純粋なタッグは2作目である。
例えば、先週取り上げた「破 ! to the Future」ではイントロ→A→B→Cというプロセスを経て「やっとのことで」サビであるDメロに辿り着く。アニソンやアイドルソングに慣れたリスナーにとっては、サビの説得力を増すためにはあれくらいの面倒な手続きが必要なのである(しかも恐ろしいことにあの曲の一番の聴かせどころはそこまでして辿り着いたDメロでなく、もう一つ先に待っているEメロだった)。
でんぱ組.inc - 破 ! to the Future
(作詞:前山田健一/作曲・編曲:Tom-H@ck)
「J-POPは総合芸術」が定説になりつつある昨今、それを最も体現しているのが6人のオタク女子からなるガールズユニット、でんぱ組.incであろう。2010年のメジャーデビュー以来「メンバー全員がオタク」であることを軸に独自の路線を開拓し人気を獲得、また、音楽性からデザイン面に到るまで数々の新世代クリエイター陣を積極的に起用し、もはやテン年代ポップカルチャーのショウケースと化しているでんぱ組.incだが、そんな彼女らが2016年の最初にリリースしたのが「破 ! to the Future」である。メジャー契約後としては17作目のシングルとなり、「永久ゾンビーナ」から続いて4作目の配信限定シングルとなった。作詞は前山田健一(以下、ヒャダイン)。作編曲をTom-H@ckが担当している。
最後に、でんぱ組.incにとってこのシングルはどのような意味があるか。ある程度ファンを獲得した彼女らにとって、店頭にCDの並ばない配信限定シングルというフォーマットは新規ファンの獲得は見込めない。であれば、すでに掴んだ固定ファンへ向けた”状況報告”以外の何物でもないだろう。「おつかれサマー!」「あした地球がこなごなになっても」と、今までのイメージに変化を加えた楽曲をリリースし、さらに「永久ゾンビーナ」「Dem Dem X'mas」とノベルティソング的位置付けの楽曲を発表したことで見え辛くなったでんぱ組.incの現在地を、一度ここらで、ファンとの間で擦り合わせておこうということなのだろう。
9. Stara Rzeka - Zamknęły się oczy ziemi (Instant Classic)
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8. Night Court - Law & Order (Not Not Fun)
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7. paw paw - Full Earth Greeting (Fire Talk)
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6. CFCF - The Colours of Life (1080p)
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5. Theo Burt - Gloss (Presto!?)
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4. Gora Sou - Ramification (Orange Milk Records)
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3. Meg Baird - Don't Weigh Down The Light (Drag City)
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2. Alexandre Francisco Diaphra - Diaphra's Blackbook Of The Beats (Mental Groove Records)
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1. Cummi Flu - Z (Albumlabel)
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ベルギー出身の Oliver Doerell によるソロプロジェクト、Cummi Flu のファーストフルアルバム。今年流行りのポスト・クラシカルの代表的人物である Nils Frahm がマスタリングを手掛けていたり、Jet Setの通販ページでは「モダン・クラシカル」や「ポスト・ミニマル」のカテゴリに属していたりするが、そういった”お堅い”音楽なわけではなく、辺境ビートもののひとつとして楽しめる。フォー・テットの新譜がそうであったように、クラブ~エレクトロニカ的なフィールドからの第三世界へのアクセスとして捉えるのが自然かもしれない。