DOLL REVIEW : BALTIMORE HARD CORE
DOLL誌にBALTIMORE HARD CORE REPORTと共に掲載したBALTIMORE HARD CORE REVIEW。
GUT INSTINCT 1989-1992 discography
CD / a389records, VCRECS, PARTS UNKNOWN RECORDS
BALTIMOREの街と人に愛されているGUT INSTINCT。3レーベル共同によりリリースされたDISCOGRAPHY。”disturbing the peace” 7inch, “rage and fury” DEMOに92年のDEMOと90年のセッション、未発表曲にエンハンスドの映像を収録。クロスオーバーやDEATH METALの影響と時代を感じさせながらも、やはりNYHCとは違う独自のBALTIMORE CITY HARD COREが詰まっている。当時のフライヤやメンバー写真が妄想をかきたててくれます。
GUT INSTINCT disturbing the peace EP
7inch / a389records / a389-005
BALTIMORE CITY HARD COREの始まりを告げたclassic。オリジナルはCORNER STONE RECORDS、再発はa389 records。一枚の7inchが語り継がれて行く。アフリカ系アメリカ人二人を含むDIRTY RATSがAnti-racismをかかげ、荒々しい、ここでしか生まれ得ないHARD COREをPLAYしている。再発はリマスタリングされてるけど、音は荒く、怒りにあふれたような音質の前でただ興奮するのみ。
NEXT STEP UP heavy
LP / SHADOW RECORDS, END GAME / SR#1, EG#3
SLUDGE / STONERと通じる所すらある異様なHEAVYさ。「ストンプ!!」やら「へヴィー」。「ウッ」と掛け声が飛び出し、ストンプパート、モッシュパートの応酬。ただただ凄い。Too muchをはるかに超えたやりすぎ感から生み出されるBRUTALITY。郊外の建物は低いけど、空の低い街の話。探すの大変だけど、聴いて欲しい極悪HARD CORE classic。見つからなければ、EAST COAST ASSAULTの”LA STORY”を聴いてみてください。
NEXT STEP UP fall from grace
LP / GAIN GROUND / GG-002
BALTIMOREだけでなく世界中に大きな影響を与えた2ndアルバム。極悪という言葉、サウンドに引きずられてる人がどれだけいるだろう?BIOHAZARD+SHEER TERRORと例えられる事もある彼等の音は一言であらわすなら極悪メタリックストンプコア。”heavy”の頃にくらべると若干べったり感は減ったが、荒涼とした街が生み出すBRUTALITYは相変わらず充満している。
TOGETHER WE FALL s/t
CD / BETHANY RECORDS / BR-04
NEXT STEP UPのJR以外のメンバーが始めたバンドのEP。洗練された都会が浮かぶ、スタイリッシュなまさに極悪メタリックハードコアの最高峰!!と言わんばかりに突き抜けている。ラッピンヴォーカルもさまになってます。もちろん荒々しさを失ってるわけがない。後に出たミニアルバムもいいんだけど、是非こっちを聴いて欲しい。JKTの何とも言えないGRAFFITIも味があります。
WAKE UP COLD rise from the ash
CD / GAIN GROUND / GAIN-021
JR先生がNEXT後に始めたバンドの1stミニアルバム。PUNK色とDEATH METAL的なメロディアスなパートの導入といった試みを同時にぶち込んでしまう所が濃いです。BRUTALITYとアメリカっぽいメロディがちょっと入ったJRのヴォーカルも濃い。郊外ハードリカーのりってこういうの?まとまりが無い所にやる気を感じてしまう。バーでライヴ観たいす。
STOUT sleep bitch
CD / RUCKTION / RUCK-029
BALTIMORE HARD COREの遺伝子を受け継ぐex-NSU, ex-SLUMLORDSのメンバーによる超極悪BEAT DOWN HARD COREバンドの2ndフルアルバム。BRUTAL以外の表現を受け付けない重量級の荒々しい音、物騒な雰囲気とMOSH PART、いかつく、テンションあまって、もはや意味不明なヴォーカル。凶悪で壮絶な光景しか頭に浮かばない。21世紀のHARD CORE PUNKの一つの形がここにある。
SLUMLORDS involuntary skinhead
7inch / a389records / a389-004
SLUMLORDSの魅力はやっぱりPUNK / Oiの要素の強いストレートなHARD COREに皮肉な歌詞が乗るって言う所に尽きると思う。タイトル曲は好きでSKINHEADじゃなくて、はげちゃってSKINHEADなんだよっていうどうにもならない事を歌っていて最高です。文章中にあるPVはこの曲。ちなみにそのPVはNRSVのScottさんが制作。やっぱり7inchが似合うバンドですね。
SLUMLORDS on the stremph
CD / LOCKN OUT / LOR-021
ネズミをアイコンとして使ってるあたりからもBALTIMOREを感じてる。現STOUT, PULLING TEETH, ex-BREAKDOWNのメンバーによるPUNK / SKINSの要素を色濃く持つOLD SCHOOL HARD CORE BANDの2nd。まあ、そうは言ってもVocalはNY、Guitarはカナダ出身ですが。スピード感がある曲、シンガロング、キャッチーなんだけど、この人達は本当にどうしようもないことしか歌ってないんで。もう、最高!!堅苦しさもなければ、存在的なPOPさも無いDIRTY RATS MUSIC。
PULLING TEETH vicious skin
CD / WDsounds / WDSD-009
INTEGRITY + LEFT FOR DEADと潔くメンバーが言い切ってしまう所が気持ちいいBALTIMOREで現在最も活動的なバンドの一つ、PULLING TEETHの1stミニアルバム。いきなりストーナー/ スラッジを思わせる曲(しかも短くてカッコ良い)で始まるので、やられるが、そこからはダークメタリックハードコアで一気に叩きのめされます。それでいて聴く程に凄さが伝わって来る作品。日本盤にはBLACK FLAGのカバーも入ってます。
BRINTG IT ON only the strong survive
7inch / a389records / a389-001
A389の記念すべき1stリリース!!KILLING TIMEやSHEER TERRORなんかを思わせる荒々しいMETALLIC OLD SCHOOL HARD COREで、その辺りの時代のNYHCが好きな人にはたまらない。と同時に、今も、BALTIMOREに素晴しいHARD COREシーンがある事を感じさせてくれる。エネルギーに溢れていて、テンション上がりまくります。GUT INSTINCTのDNAは確実に受け継がれてるんですね。
RUINER what could possibly go right
CD / 1917 / ???
BALTIMOREのバンドの中では異色に感じるBANEやMODERN LIFE IS WARに匹敵するかのようなスピーディーでメロディアス、エモーショナルないわゆるいけてる現代OLD SCHOOL路線。それだけだったらどうでもいいんだけど、RUINERは荒さと勢いが完全に曲から飛び出ちゃってヒリヒリした感じが伝わって来る。7inchはFIRESTARTERとGRAVE MISTAKE RECORDS。CDは1917から。
THE DEAD END BOYS boys in the city
7inch / MALFUNCTION RECORDS / NO.11
NO JUSTICEや86MENTALITYのメンバーがいるらしいSKINHEADSバンドの7inch。86MENTALITYってことはワシントンDCに近い位置にいるバンドなのかな?酒でがらがらになった声で毎日のブルーカラーライフを歌う、COCK SPARRERをBRUTALにしたかのようなTHE BRUISERSとかに通じるSKINS / Oiな曲、コーラス。BARが頭に浮かぶ。もう騒ぐしか無いでしょう。
COVENANCE ravaging the pristeen
7inch / EMETIC RECORDS / EME-018
2005年リリースのex-DYING FETUSのヴォーカルVinceとNSUのギターBruceが在籍するバンドの1st 7inch。雰囲気のあるギター・極低音デスヴォイス・ツーバスの嵐とブラストビートでお腹いっぱいのBRUTAL DEATH METAL。もちろんMOSH PARTも超SLAMMN’!MARYLANDのDEATH METALとHARD COREをつなぐBRUTALホットライン。
SUPREME COMMANDER 120years in business
7inch / a389records / a389-014
ワシントンDC出身のバンドだけど、PULLING TEETHのインタビュー中でBALTIMOREのバンドの話で名前が挙がってるのでここで紹介。黒人Vo.で初期のH2Oを思わせるようなメロディックさとSICK OF IT ALL, BREAKDOWN急のブレイクダウンパートとのバランスが良くて、それでいて荒削りな何かと興奮してしまうバンドの7inch。ドラムブレイクのしょぼさとか素敵過ぎます。
V.A belly of the beast
CD / CORNER STONE RECORDS / CSR007
存分にBALTIMORE HARD COREを感じる事の出来る歴史に名を残すであろうCLASSIC直行便なオムニバス。NEXT STEP UP, TOGETHER WE FALL, GUT INSTINCT, HARSH TRUTH, SLUMLORDS, BACKHAND, ERASE THE PAST, CURSE OF YEARS, WAKE UP COLD, DEAD END BOYS, STOUT, BRING IT ONが各2曲づつ収録。JRによるライナーの文章が感動的すぎます。
CURSE OF YEARS ???
CD-R / ??? / ???
HARSH TRUTHのメンバー等によるCURSE OF YEARSのDEMO、”belly of the beast” comp、RAYBEEZ tribute comp、98年のライヴ音源とリハーサル音源を収録した全17曲入りのDISCOGRAPHY的CD。メタリックで速いパートとストンプ、強烈なモッシュパートの応酬にBRUTALなヴォーカルがのる。これぞ、まさにBALTIMORE STYLE HARD CORE!
THE UNYOUNG HEROES s/t
CD-R / ??? / ???
JRとMOBTOWN HOOLIGANSのメンバーが今やっているSTEET PUNK, Oi, DEATH METALと様々な要素をぶち込んだHARD CORE BANDの4曲入りのDEMO(になるのかな?)。一曲目はSTREET PUNK全開で勢い良く始まりテンションあがります。メタリックなリフをPUNK ROCKにぶち込んだ曲や、メタリックOLD SCHOOLと色んな曲を楽しんでPLAYしてる感じが伝わって来る。勢いに満ちたUNYOUNGな仕上がり。