あいみょん「猫」
明日が不安だ とても嫌だ
だからこの僕も一緒に
飲み込んでしまえよ夕焼け
だけどもそうはいかないよな
明日ってウザいほど来るよな
眠たい夜になんだか笑っちゃう
家まで帰ろう 1人で帰ろう
昨日のことなど幻だと思おう

shark vs the universe
Show & Tell
we're not kids anymore.
he wasn't even looking at me and he found me
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KIROKAZE
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@erliws
あいみょん「猫」
明日が不安だ とても嫌だ
だからこの僕も一緒に
飲み込んでしまえよ夕焼け
だけどもそうはいかないよな
明日ってウザいほど来るよな
眠たい夜になんだか笑っちゃう
家まで帰ろう 1人で帰ろう
昨日のことなど幻だと思おう
ヤマシタトモコ『違国日記』
自分が誰で何を愛して愛さなくてどうやって生きていくのかわかる日がくるのかなあ
朝井リョウ「死にがいを求めて生きているの」
生きがいを感じられない。人生の意味も自分の価値もわからない、誰もない道をたった独りで歩いている。そう感じても、この世界で生きている以上、誰もが必ずつながっている。たとえ神輿に触れていなくても、そこに立っているだけで観客をひとり増やすことになり、神輿を担ぐ者たちの士気を上げているかもしれないように。この世界で生きている以上、誰もが「つながってしまって」いる。たとえ神輿に触れていなくても、そこに立っているだけで人間一人分の進路を塞ぎ勢いを削いでいるかもしれないように。そのためにやろうと思ってとったわけではない行動が結果的に、担ぐよりも妨害するよりも、そのうねりの行く末を大きく操っていることがある。他者との摩擦熱でしか体温を感じられないほど独りを感じても、歩いているその道は、今この時代を生きる全員で臨む山を乗り越えるための一筋の光でもある。
イ・ラン「悲しくてかっこいい人」
ほんとに消えてしまいたい。毎日毎日つらすぎる。どんなにつらくても、消えることだって大変で、今日もその代わりにすることを探して生きているにはいる。何をしたらいいんだろう。何をしたらちょっとでも気分がよくなるんだろう?
江國香織「号泣する準備はできていた」
人がいて生活がある、その気配だけで豊かだった。
山崎ナオコーラ「美しい距離」
淡いのも濃いのも近いのも遠いのも、すべての関係が光っている。遠くても、関係さえあればいい。宇宙は膨張を続けている。エントロピーは常に増大している。だから、人と人の距離はいつも離れ続ける。離れよう、離れようとする動きが、明るい線を描いていく。
神野紗希「もう泣かない電気毛布は裏切らない」
おばあちゃんちというのは不思議な場所で、時間の流れ方が、ふだん過ごしている家のそれとは少し違う。昼は西瓜にかぶりつき、夕方はいとこと線香花火を見つめる。畳に転がれば、鼻の上を吹きすぎていく風。宿題も、習い事もない。そこには、純粋な夏の時間があった。夜、眠るときも特別だ、いつもと違うパジャマ、いつもと違う布団。ふだんはまくらに頭を置けば五秒で眠れる私も、少し緊張して、しばらく天井の木目を見つめる。
凪良ゆう「流浪の月」
あの日、谷さんを混乱させた弱さがわたしにも、文にも、このレビューを書いているすべての人たちにもあって、誰かを指さしながら、みんななにかに怯えていて、赦されたいと願っているように感じてしまう。一体誰に、何を赦されたいのかわからないまま。
穂村弘「ぼくの短歌ノート」
銀杏が傘にぼとぼと降つてきて夜道なり夜道なりどこまでも夜道 小池光
藤崎彩織「ふたご」
逃げることにも勇気が要る?どういう意味だろう。私はその言葉をゆっくりと噛むように、考えてみた。逃げないことへの勇気なら世の中に溢れているのに、逃げる勇気は聞いたことがない。周りの人たちが努力を重ねていく中で、自分だけが何も出来ない時、ピアノを練習しなくてはいけないのに、重いように身体が動いてくれない時に、せめて辛かったなら、苦しんだなら、自分は最善を尽くしたと思えるような気がした。
平野啓一郎「マチネの終わりに」
「人は、変えられるのは未来だけだと思い込んでいる。だけど、実際は、未来は常に過去を変えてるんです。変えられるとも言えるし、変わってしまうとも言える。過去は、それくらい繊細で、感じやすいものじゃないですか?」
朝井リョウ「風と共にゆとりぬ」
好きなものが多い人はそれだけで、語るべき言葉をたくさん持ち合わせているような気がする。
レベッカ・ソルニット(東辻賢治郎訳)「ウォークス 歩くことの精神史」
田舎の孤独は地理的なものだ。すなわち完全に社会の外側にいて、その孤独は地理によって生々しい説得力をもつ。そこでは人間以外の事物との交歓さえ生まれる。一方、街では見知らぬ人びとが織りあげる世間によってわたしたちは孤独になる。見知らぬ者たちに囲まれ、自らも見知らぬ存在となってゆくこと。行き交う人びとに自らを重ね、それぞれの抱える秘密を思いつつ押し黙って歩いてゆくこと。
三浦しをん「愛なき世界」
自分の理解が及ばないもの、自分とは異なる部分があるものを、すぐに「気味が悪い」「なんだかこわい」と締め出し遠ざけようとしてしまうのは、私の悪いところだ。ううん、人類全般に通じる、悪いところかもしれない。本村はまたも反省した。人間に感情と思考があるからこそ生じる悪癖だと言えるが、「気味が悪い」「なんだかこわい」という気持ちを乗り越えて、相手を真に理解するために必要なのもまた、感情と思考だろう。どうして、「私」と「あなた」はちがうのか、分析し受け入れるためには理解と知性が要求される。ちがいを認め合うためには、相手を思いやる感情が不可欠だ。
柚木麻子「BUTTER」
「莫迦じゃないの。他人の体型が変わっただけでよくもまあ、あれだけ心を乱せるわよね。どいつも、こいつも……。どれだけ他人が気になるのよ?他人の形がどんなふうか、他人がその欲望を開放しているかしないか。そんなことで不安になったり優越感を持ったりするなんて、異常だわ。他人の形が、自分の内側で起きていることよりも、ずっとずっと気になって仕方ないっておかしいわよ」
恩田陸「蜜蜂と遠雷」
いったい何を聴いているのだろう?どこまで聴こえているのだろう?どんなふうに聴こえているのだろう?
宮下奈都「羊と鋼の森」
「兄貴は昔から大きなことを言うんだ。まわりはびっくりさせられてばかりだったよ」驚いて、弟を見た。「僕が?」大きなことを、いつ言っただろう。大きなことを言ってきたのは、むしろ弟のほうだった。華やかな未来を話しては、母や祖母をよろこばせてきた。「忘れた?ピアノの音は世界とつながってるって熱く語ったじゃないか。世界なんて普通言わないよね。俺はまだ世界を見たことがない」「僕もない」だけど、ここは世界だろう。全体を見渡すことはできないけれど、たしかに世界だと思う。