滿洲北支民藝圖選 本山桂川 著・編纂 1941年
国立国会図書館デジタルコレクション
“幌子招牌 大陸の店舗看板を一口に招牌といつて了ふのは正確でない。看板はこれを大別して匾(ペン)・招牌(シヤオハイ)・幌子(フアンズ)の三種とする。匾は扁額である。招牌は軒先に突出したり吊したりした繪または文字看板、幌子は商品の實物を形で示し、形に表はすことの困難なものは一種の約束によつて形示された極めて原始的なものである。第一圖・第二圖・第三圖は共に賣藥業者の幌子で、紙にのべた膏藥の實物を象徴化してゐる。これは滿洲・北支各地に行はれる。”
“第四圖は日常の食料たる切麺や掛麺などの麺類をひさぐ麺店の幌子である。多數の狹長い紙片や布片を平板の下部に分厚に貼下げることによつてその實物を想像させる趣向であらう。平板には桃、柘榴などが描かれる。第五圖、第六圖は共に飯館即ち二流以下の料理店の幌子で、構造から云へば第四圖と同じ系統を引いてゐる。ただ麺店のは平い兩面なのに反し、飯館のは圓筒形に造られ、種々の形があり、中には十個十二個と掛け聯ねたのもある。”


















