Sep. 2014_ Erinnerung
もう年も明けてしまったけど色々思い出して書きます。
9月の終わりにミュンヘンで二泊三日、友達の実家にお世話になった。
非常に良くしてもらい、特にその友達のお母さんと話をした。彼女はミュンヘンの美大で美術を学んだ非常に造詣の深い知的な女性で、
哲学が専攻で美術にも詳しいその友達が、やはりこの家族の中で育ったんだなと納得し素敵な家族だなと感激した。
彼は私の数少ない友達の中でも音楽の趣味の合う希少な存在で、彼自身とも時々クラブで会うしその彼女とも一緒に展示を観に行ったりする。
彼女は芯が強くて、人の気持ちを理解しようとする素敵な女性で、私が自信を無くした時も表面的ではなく真摯に接してくれる大好きな友達。
素敵な組み合わせの二人だと思ってる。
そしてミュンヘンから帰って来てからすぐにスイスに自分の作品の参加する展示を観に行くついでに旅行へ。
スイスではチューリッヒとルツェルンに滞在して、Museum für GestaltungでWolfgang Weingartの展示とPlakatfestival Luzernが主な目的。
一週間に満たない期間だったけど、これは本当に忘れがたい滞在になった。この時も、デザイナーの友人Noëlに死ぬ程お世話になった。
元々ネットで連絡を取っていて会ったことも無いのに、何故か彼の実家に滞在中丸々泊めてもらい、美味しいご飯までご馳走になってしまった。
驚く事に私が尊敬するスイスのデザイナーの二人FelixとErichと昔からの友人で、色々あり彼らと晴天のなか自転車を押して歩きながら
ビールを飲み、Plakatfestival Luzernの街中に点在する展示を観て回ったり、暗くなって彼らのオフィスの中庭で皆でチーズフォンデュをし
Erichの家で彼の蔵書を読みながら待っているといきなり素のフォンデュ鍋を片手にFelixが現れた時は、大阪人が一家に一台たこ焼き機
持ってるみたいなノリでスイス人はフォンデュ鍋持ってるのかな?と思った。あとフォンデュの時隣にいたStephanieは
「今週来客が多いから3回もチーズフォンデュを食べなきゃ...」とうんざりしていた。
Felixの隣で食べてたけど、何かすごい緊張して全然話せなかった。。ただ彼は2014年の100 Beste Plakateの審査員だったので、
自分の作品が審査の時どういう風に評価してもらえたのかとか聞いてみたかったことを聞いた。
まあ、答えは「審査員全員で決めてるよ。全員が納得して反論が無ければ選ばれる。」とのあっさりしたもの。
緊張しすぎて彼の吸う煙草の銘柄を覚えてしまった。
美術大学を卒業してから、デザイン科の高校時代から数えて7年間も似たような人の集まるコミュニティにいたので
ベルリンで全く異質な環境に身を置くようになってから、前のように共通認識の通じる人達と関わらなくなって
何だか寂しいというか、渇きみたいなものがあったんだけれど、スイスで憧れていた人達とデザインの話をドイツ語で出来るということが
とても嬉しかった。ドイツ語をもっと頑張ろうというバイタリティも生んだと思う。
Plakatfestival Luzernはすごく良かった。天国のような場所だった。3年前はHochschule Luzernに本当に足を踏み入れると思わなかったなぁ。
100 Beste Plakateで自分の作品が本当に展示されていて何だか遠いところに来たなぁという気持ちになった。
Noël達はPlakatfestival主催のWeltformatの内部関係者なので一緒にいると沢山デザイナーに会う。
そして当然この東洋人は誰?という感じになって、パンフに私の作品を載せてもらえていたので少し話がしやすくて助かるけども、
対等に話を出来るようになるにはひたすらもっと作るしか無いと痛感する瞬間ばかりだった。
展示の中ではLézard Graphiqueの展示がとても良かった。Lézard Graphiqueはフランスのスクリーンプリント工房で、高品質で信頼されていて
実験的な印刷表現に多く携わっているEUのグラフィックデザイナーの中では有名な会社だそうで、そこで印刷されたポスター群の展示だった。
わざわざ海外からそこへ依頼する人達も多く、作品はフランス語だけでなく色々なものが見受けられた。
至る所にポスター展覧会があってしかもどれも本当にかっこよくて、ポスターはもう元気が無いと言われるけど、それを吹き飛ばすような天国のような時間だった。









