Subaru ff-1 1300G
一見全く関係がない様で、大きな共通点を持つ2台。
時代も国も製造者も全く異なり、恐らくそれぞれの開発者もお互いを意識したことはないでしょう。
その共通点は転舵軸がホイール内に存在するということ。
ルノー ルーテシアではDASS (ダブルアクスルストラットシステム: Double-axis strut system) といいますが、スバル ff-1 1300Gはセンターピボット式ステアリングという名称でインボードブレーキ採用とともにこの方式を実現している様です。
この車を保有する方と知り合いで、さらに試乗をさせてもらうことができたというのは非常に幸運でした。当然ながらお誘いを受けた瞬間に即お受けしました。
もちろん興味の的は、その転舵軸設定がもたらすハンドリング。
操舵に対して穏やかに応答し、さらに切り込むと操舵量に応じて正確に応答し、旋回中のパワーオンでもキックバックを感じることなく、ワインディングを気持ちよく駆け抜ける一連の感覚は、ルーテシアと共通するものでした。
転舵軸をホイール内に設定することでキングピンオフセットを小さく設定することができ、そのためスクラブ半径を小さくすることができる恩恵そのものだと思います。
ちなみにこのスバル 1300Gはサスペンション以外にも特徴があり、中島飛行機時代からの技術者のこだわりが強く反映されているのではないかと思われます。前述のインボードブレーキや水平対向エンジンが大きな部分ですが、室内や下回りをじっくり観察していると全く飽きません。
この個体はほとんどがオリジナルの状態でしたが、50年近く前に設計~製造されていたとは思えないほど、元気よくしっかりとしたシャシ性能で、安心して楽しくワインディングを流すことができました。チューニングの効果ではなくオリジナルの性能が非常に高いレベルにあったこと、それがただただ驚きです。
当時乗っていた方のお話によると、実はマツダ サバンナよりも速かったそうで、公道グランプリでは頻繁に買っていたとのことです。マイナー車で活躍の場が限られていたのでしょうか。残念ですね。














