神聖ローマ帝国、ハイリンヒ6世の手先となって、オランダ経由、イタリアまで陣取りのドサ回り。
全5ラウンド、毎回中間決算あり。ゲーム開始時に、ラウンドごとに決算の行われるエリアがある程度予告されているので、それを頼りに陣取りを行っていきます。
やることはシンプルで、手番では駒を盤面に置いて陣陣取りを行う、または陣取りに使うための駒を補充するかのどちらか。
ラウンドごとに各プレイヤーの手番は3回ずつ。コマの補充を行ったプレイヤーコマは列の先頭、陣取りを行ったプレイヤーコマは列の後ろに並べて、それが次のラウンドの手番順になります。
これが良く出来ていて、今回のラウンドは捨て気味に動いて、次のラウンドのための補充の仕込みを中心にこなす、といった選択と集中が行いやすいデザインになっています。
他には、ラウンド終了時の皇帝コマの移動により、配置コストとして支払ったコマが手元に戻ってくる仕組みもアイデアが光っており、予告されている毎ラウンドの皇帝の移動距離を見て、効率的にコマを回収する計画も必要になってきます。後半は自ずと前半ラウンドに置いたコマが大量に手元に戻ってくる展開になりやすく、後半ラウンドがダイナミックに動くのが非常に良いです。
最後の決算では、チケライ方式でプレイヤーごとに秘密裏に配られたカードが目的達成ができているか一斉にオープン。ここで逆転のチャンスも十分あります。
また、陣取りやコマの補充(こちらは早い者勝ち)を行うと、そのアクションスペースに置かれた宝箱を入手できます。宝箱は、強力なアクションを行える使いきりのもの、集めるほど多くの勝利点を稼げるもの、2枚集めて恒久的な効果のある特権カードと引き換えられるものなどあり、こちらもどう取っていくと効率的か考える必要があります。
特権カードは15種類あるうち、1回のゲームで使うのは6種類まで。ドミニオンのように使うカードを変えれば、毎回異なるシナジーを生み出します。モジュラー型のボートとラウンド予告タイルの仕組みもあるので、リプレイ性も高いと感じました。
根幹はシンプルでありながら、様々なメカニズムをいいとこ取り。それでいて、後付け感が無く、ひとつのゲームシステムとして有機的に作用しています。(ファイブ・トライブスと違って!) ドイツゲームらしいエレガントなデザイン。これぞ、10年代の陣取りゲーム!! 今のところ、2014年エッセン新作のベストです。