モンゴル釣り遠征 Vol.4 巨大タイメンとの遭遇、やっと届いたメーターオーバー
先日のイベントにもたくさんの方にお越し頂きありがとうございました!上州屋スタッフさんも、新店舗でバタバタしているところこんな新参メーカーを招待頂きありがとうございました。また是非行きたいです。駅前にいっぱい牛丼屋があって嬉しい東陽町(笑)
さて、そんなこんなでちょっと更新が滞ってしまいましたがタイメンの続き。いやもう結末知ってるとか言わずにお付き合いくださいね。
少し離れたところで釣っていたペスの叫び声が聞こえた(また?笑)
遠くからみてもなんだかとんでもない水しぶきをあげているのが見えた。すぐに走って行きファイトの一部始終を見守ったけど、こんなに平気な顔で、流れの中で定位したり走ったり、寄せても寄せても寄ってこないトラウトを見るのはきっとこれが初めてだったと思う。「お願いします!お願いします!」ランディングを多分僕にお願いしてると思うんだけど、どう見てもペスの顔は神頼みだ。
ようやく砂泥が堆積した浅瀬付近に寄って来たので、先ずは自分の持っていったオーシャングリップを噛ませて見たが、首を一振りされた時にあっけなくひしゃげてしまった。頭が「???」となって固まりそうになる。この瞬間は相当焦った(笑)、だって間違いなく一番デカイ魚。とにかく桁違いにデカイ顔に睨まれながら、ペスの腰からボガを奪い取り第2ラウンド。水しぶきと泥でびちゃびちゃになりながら、ランディングした僕も「うおー!!!」と叫び、釣った本人はもちろんもっと大きな雄叫び。
本当によくやるよな。写真を撮りながら、重そうだなぁ〜と非現実的な視点からまるで他人事のように、ファインダーから魚を眺めた。可愛いタイメンでちょっと落ち着いてしまっていた何かが揺さぶれるような1匹だった。
この後も丁寧に魚の居そうな場所をエスフラット、ジョイクロ、ティンバーなど、あの手この手で攻めるも、そこから下流は1バラシ、可愛いタイメンを追加のみ。季節でも変わっていくものだとは思うけど、この日はサイズの良い魚が着く場所を皆それぞれ掴めた感じがした。
サブリと合流すると、なんだかニコニコしている。
聞くとメーターオーバーのタイメンが釣れたと!!一応彼は今回の旅が初めての海外であり、もちろんタイメンも初めての魚である。その1匹目がメーターオーバーとか、「ペスか!!」って言いたくなるわ。妙に大物感を醸し出す面白い男なのである(笑)
一度ベースキャンプに食事に戻り、軽い昼寝をしたり、コーヒーを飲んだり、タックルの準備をしたりと各々おもいおもいの時間を過ごす。電波も通らないし、時々遊牧民が立ち寄ってはウォッカを勧めてくる。こんな時間は狙ってはなかなか過ごせないというか、贅沢な時間だった。
その場で豆を挽くのはもちろん、生豆を焙煎することもあったサブリ
午後は少しエリアを変えて引き続きタイメンを狙う。若干の「後はジェンだけだぞ」的な空気が漂う。幸先よく可愛いサイズは手にしたがなかなか型が上がらない。つい前日までは1匹触れれば〜、みたいな話をしていたのに欲張りなものだ。
ちなみにこんな小さなタイメンを3匹も釣ったのは僕だけ
ペスはこの間にもトップ縛りで遊んだりして、良い魚をキャッチもしていた。ちょっと皆距離をあけながら、お互いが見える感じで自由に釣っていく。動物の骨とか、何か面白いものがあるとちょっと集まったりしながら、普段よりはゆっくり目なペースで水辺を歩いた。
大きな岩と地形で流れに変化が生まれていた場所。どう見ても怪しい場所があった。「あそこじゃね?こんな感じでさ。」僕はゴルフ未経験者、キャディーさんと一緒にコースを回ったりしたことはないが、きっとこんな感じなのかな?と思いながら、ペスと話をする。
少しレンジの入るルアーに変えて、先ずは遠投をせずに泳ぎを確認。いい感じだ。そして本命ポイントにルアーが入り間も無く、狙い通りの場所でズシンと重みが乗った。これこそがルアーフィッシングのエクスタシーでもある、「食わせた」ってやつだろう。
しかし彼女は桁違いのスピードで下流に走ったと思いきや、今度はそこから一気に対岸の上流を猛スピードで昇る。昇る。昇る。ラインを巻き取るのが若干遅れて、岩に擦れている感じがした。ローギア中のローギアのリールに、本当に一瞬の出来事。巻きが間に合わなかったのだ。
これはマズイと思い、一旦クラッチを切ってラインを弛ませようとした瞬間に、全身の力を吸い取るようなあの軽さがロッドに伝わってきた。やってしまった。
後0.5秒はやくクラッチを切ってラインをフリーに出来れば。
なんでもっと死ぬ気でハンドルを回せなかったのか。
狙い通りなら、何故その後のことを僅かでも予想出来なかったか。
なんでもっと強引に勝負出来なかったのか。
メーターには1歩及ばずの魚。直前にこんな良い魚をキャッチしていたのも忘れる程の出来事。感覚が麻痺していたと思う。
後悔ばかりが押し寄せる。明らかにここまで触った魚とは違う走り方と重さだっただけに、ショックが大きかった。きっと外してるとは思うけど、ルアーも付けたままにしてのラインブレイク。ごめんよ。申し訳なさと悔しさが込み上げてきて変なテンションになって、藤◯竜也のモノマネで気分を紛らわせたりした。流石にアップ出来ないので、見たい人は今度言ってね(笑)
夜もずーっとため息ばかり。こんなに「アーーー!」ってなったのっていつ以来なのかなぁ。テントに戻り、晩御飯を食べて焚き火をする。火を眺めながら、あーでもないこーでもないと、あの瞬間を反芻しながら、「俺、そんなに間違ったことしてないよね?」と確かめるかのように、ペスとサブリと一緒に振り返る。デカかったな、アイツ。
翌朝、まあまあ冷え込んだ朝だったけどスッキリと目覚めた。
まだ昨日の感覚が残っているせいか、長い1日がずっと続いているようだ。簡単に朝食を済ませ、静かに3人で川沿いを歩く。
なんとなく、ここでサブリが大きな魚をバラしたとか、ペスがトップで出したけど乗らなかったとか、そんな場所がチラホラ生まれて、なんとなくそこはそれぞれが投げるような感じだった。僕が切られた場所は結構後半、いくつかの瀬を超えた場所にあった。
「サブリの場所」で粘るサブリを残し、そこに到着した時にはもうすっかり明るくなっていた。ここまで調子の良かったルアーをペスが差し出してくる。ペスの持っていた2つのトリプルインパクト、1つは度重なるタイメンからのアタックとファイトですでに壊れていた。
流れのヨレをジャカジャカと通した1投目、バーーーン!!(いや本当にそれぐらいしか擬音が思いつかない)と身を乗り出してタイメンがバイトしてきたが完全にルアーを逃している。その後何度かコースを変えながら通しても魚からの反応はなく、ジョイクロもダメ。ここで温存していたレンジの入るやつの一つ、X-ラップのジョイントに付け替える。
前日の悔しい1匹とほぼ同じコース。いい場所を通ってるなと思った時に、一瞬何かにぶつかるような手応えがあったように感じたが重みはない。そのまま流心付近の深みに届いた瞬間、ガチっとルアーがロックされた。でもここの深さはなんとなくだけど把握している、きっとあの手応えた前アタリか何かだったようだ。
しっかりとスウィープ気味にフッキングし、派手なファイトが始まった。あまりに強くロッドを絞るものだから、途中でちょっとペスが不安そうに僕の竿を見たのがわかった(笑)こっちも遠慮なしのガチンコファイト。弱ったドラグを指で補いながら、寄ってきては何度も流心に帰られ、また引き剥がす。何度目かの強引な寄せ、最後はベリーごと引っ張るようにして寄せたところをペスがランディングしてくれた。
逃した魚は大きいとは本当によく言ったもので、頭の片隅には「アイツはもっとデカかったのかな?」という思いがあったけど、ようやく、ようやく出会えた納得のサイズ。たかが2日半ぐらいの短い時間だけど、濃密な道のりだったと思う。追い付いてきたサブリにも祝福してもらい、この日は早めにベースに戻った。
ROD: HuercoXT610-4C
REEL: Castaic, shimano
LINE: Varivas PE(4), 80lb leader
LURE: X-Rap Jointed shad 13
モンゴルの記事をAnglingBASS Vol.25にも書かせてもらいましたので、是非そちらもチェックしてもらえると嬉しいです。
Angling BASS Vol.25 2018年 10 月号