能登長寿大仏
大仏を見るために能登島から再び穴水へ。
今度は能登島大橋を渡って本土上陸。
ここも看板が至る所に出ているので安心パスポート。
(ケーズデンキ)
能登長寿大仏は富山出身で、ここ穴水で建築会社を成功させた方が作った「真和園」という仏教公園の中にあります。
(この社長、100歳で天寿を全うしたので、のちに長寿大仏と付けられれたんだとさ)
ここには大仏のほか、三重塔、親鸞聖人、観音様、弘法大師等の11の仏像が安置されており、真和園11ケ所巡りとして参詣者に親しまれているそうです。
能登の地震での影響で中には入れないかもと少々不安だったけど普通に入れました。
しかし、道はデコボコ、大仏前の経机は倒れ、二本の灯篭も真っ二つに折れ、近くにあった多くの大型灯篭も写真のあり様でした。
前日の雨でぬかるんだ境内を歩くと直ぐに大仏が登場。
「いや、思ってたよりでけーな!細身でイケメン、肢体のバランスも非常にいい。富山の高岡大仏よりも姿形が奇麗な阿弥陀だ」
ここでもひとりごと解説員の本領発揮。
この仏像は富山の仏像専門の鋳造会社が作ったそうでリン青銅製です。
リン青銅と一般的な銅像に使われる青銅の違いは銅に錫を加えた合金が青銅で、そこにリンを混ぜたのがリン青銅です。
リン青銅は強度と柔軟性が増して鋳込みの際に銅の流れもよくなるため、仏像では繊細な表現も可能になります。
ドラムの高級シンバルや高級管楽器もリン青銅で作られています。
奈良の大仏は実物大の鋳型を作って下から順に8段階に分けて青銅を流し込む方法で作られているので、途中、進捗状況を8段分確認が必要になり非常に手間と時間がかかります。
実際、奈良の大仏は多くの熟練職人が制作に関わりましたが、それでも九年以上もの年月かかり完成しました。
こちらのような現代の大仏は頭、腕、胴体などパーツごとに分けて鋳型を作り鋳造、アルゴン溶接で各パーツを接合するのではるかに早く完成します。
奈良の大仏の内部の骨組みは木でできていますが、こちらのような仏像はステンレスの骨組みで補強されています。
そして横に目をやると見事な三重塔が。
「これもまた、完璧な造形美だ。てっぺんの相輪もごっつくて立派」
最上部のアンテナみたいなのが「相輪」と呼ばれるものです。
一番上の丸い玉は仏がよく持っている宝珠、次の水しぶきみたいに見えるのが火災除けの水煙と呼ばれるもの、そして真ん中の9枚の輪は「五智如来」という5人の仏と4人の菩薩を表しています。
一番下に「露盤」と呼ばれる台の上にあるのが「伏鉢」というもので通常、釈迦の骨「仏舎利」が収められている塔の中で最も重要な部分です。
こういうことは相当な仏教建築マニアでないと知らない事なので、旅行で五重塔とか三重塔を友達と見にいったときに何気なく教えるとたいていの人は半ばあきれ顔で口ぽっかりしながら感動してくれることでしょう。(笑)
ぐるっと一周すると、塔の唐戸が外れていました。
能登半島地震の影響か、はたまたここを訪れる数日前にこちらの太子堂の銅板の屋根が盗難にあったことがニュースでやっていたのでその輩の仕業なのか?
※前記の折れたと思っていた銅製の灯篭、これも盗まれたものと後日、ニュースで知る。
後日、能登の無人寺で屋根銅板を盗んだスリランカ人グループの犯人が捕まったので多分奴らの仕業かもしれません。。
大仏にせよ、こちらでいろいろ見られる建築物の完成度の高さは見事なもので、相当なお金と相当な腕前の職人集団によって作られたことがわかります。
もっとじっくり見たかったけど、日帰りで時間がないので今回はここで終了です。












