チーム編成分析: Azubu Blazeの速攻プッシュ
Team Composition Analysis: Azubu Blaze's fast push | ESFI World
ルーザーズ・ブラケットに叩き落されたのち、Azubu BlazeはMLG Dallasに旋風を巻き起こし、その後のすべての試合に勝利した。
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ゲームが長引くと序盤に得たアドバンテージが失われる
敵がレーンをfreezeした場合、ファームが難しくなる
敵のJunglerの強力なgankにより封殺されうる
Jayceはその万能さで名高い。高い火力と強力なgap closerに加え、驚異的なユーティリティも備えている。しかし彼がこの戦術において際立っているのは、素晴らしい1v2能力と、容易にdisengageできる点にある。独力で1v2を乗り切っても、必要最小限のアイテムを買えるだけのファームができる。チーム全体へのMS増加と素晴らしいpokeを持つため、それだけでチームにとって極めて有用だ。さらにThundering Blowさえあれば、敵のgankやinitiateをdisengageすることができる。
Olafはこの戦術やチーム編成にとって、特別なものは何ももたらさない。Azubu BlazeがOlafを獲得したのは、彼を敵チームに渡さないためだ。Olafもまた1v2に強いチャンピオンであり、CCを無効化するultによって敵のAD Carryを倒すことを得意とする。このpickにより、Azubu BlazeはOlafを単にJungleに行かせ、自分たちが敵のAD Carryを押さえ込む立場に立てるようになった。
nerfが入っても、依然としてDianaは非常に強力なmidチャンピオンであり、それにはいくつか理由がある。彼女がAzubu Blazeの戦術にかみ合う理由として、特筆すべき点を挙げよう。プッシュが早い、安いアイテムを少し買うだけで非常に高い火力が出せる、そして優秀なpokeこそ持っていないものの、味方のpokeへ合わせることを非常に得意とする。また、DianaはOlafのようなチャンピオンととても相性が良い。2名が敵の後衛に飛び込めば、脆い敵チャンピオンを瞬殺できるからだ。
Asheの人気はすっかり地に堕ちたが、Azubu Blazeの速攻プッシュを開始するという目的に対しては特に良く機能する。AsheはAD Carryとしては珍しく、その多大なユーティリティとkite能力がスキルそのものに備わっており、有用性という観点からはアイテムに依存しない。したがって、もしlow-economyなゲーム展開が押し進められるなら、Asheは高額なアイテムを持たなくとも集団戦で大きな仕事ができるため、敵AD Carryよりも優位に立てる。さらに通常攻撃の射程が長いため、たとえタワーの下であっても、2v1レーンではいとも容易に敵を圧倒することができる。
Nunuはいくつかの理由から、この戦術とチーム編成において極めて効果的だ。第一に、Blood Boilは味方のAD Carryに対して、ASとMSという形で大量のgoldを与えるに等しい。序盤でのわずかなgold差が響いてくるlow-economyなゲーム展開では、この点は極めて重要だ。第二に、やはりBlood BoilによってAD Carryはpushが簡単になり、敵のタワーを折ることも容易になる。第三に、NunuはAsheの弱点の多くをカバーすることができる。自身のslowによってAsheのkite能力を助けられるほか、何より必要とする機動力をもたらし、際どい状況を切り抜けることができるようになる。
この戦術とチーム編成で興味深い点は、タワーをプッシュし、low-economyなゲーム展開でアドバンテージを得ることに最適化されている点だ。集団戦を避け、レーンでの1v2を強制させれば、どちらのチームも通常よりgold収入が少なくなる。このチームはこうした状況で、チャンピオンのスキルによるステータス強化とユーティリティによってアドバンテージを得ることができる。
Azubu Blazeは2v1レーンで成功を収め、5分で最初のタワーを折る。
完璧なゲーム展開を想定しよう。AsheとNunuは敵のtopチャンピオン1人と対峙し、迅速にtopタワーを折る。この間、Jayceはgankを避けて安全にファームし、botレーンを持ちこたえなければならない。topタワーが折れたら、チーム全員でbotに集合してgankを仕掛ける。この結果、killを1つか2つと、タワーも折れるだろう。外側のタワー2つを折ったことにより、チーム全体で1500 goldのアドバンテージが得られ、さらには敵jungleのマップコントロールも大いに得ることができる。これにより、チームはobjectiveをめぐる戦いを強行できるようになる。このチーム編成ではほぼ全員がわずかなアイテムでも大いに機能するため、集団戦において敵チームより優位に立てるからだ。
序盤2つのタワーを落としてsnowballしたAzubu Blazeは、9分でmidタワーを折る。
その後の構想としては、頻繁に集まり、pokeと強烈なプッシュをもって敵タワーを攻め続ける。仮に不利な集団戦となるinitiateをされても、Ashe、Jayce、Nunuの誰もが非常に強力で使い勝手の良いdisengage能力を持っており、戦闘を避けてプッシュを再開することができる。
この戦術をカウンターする方法は少ないが、強力なカウンターのひとつは、プッシュに対する防御に特化したチャンピオンを使うことだろう。例えばAniviaとGragasはタワーの防衛を得意とする。どちらのチャンピオンもminionのウェーブを迅速にクリアできるAoEを持つだけでなく、ASを低下させるdebuffを持つため、敵のAD Carryがタワーを折る速度を遅くすることができる。特にAniviaは、高いベースダメージとユーティリティがスキルに備わっており、わずかなアイテムでも効果的に仕事ができるため、low-economyなゲーム展開になっても困ることがない。また特定のチャンピオンに限らず、プッシュ後の敵チームに対して攻撃的なinitiateをすることはカウンターになり得る。例えば敵チームがタワーをプッシュした後、買い物やjungleに帰ろうとしたところを、こちらのinitiatorで奇襲するのだ。これにより容易にkillを取れるほか、ウェーブを押し返したりobjectiveを取るチャンスが生まれるだろう。
タワーを折り、買い物やjungleに帰ろうと散開し始めるAzubu Blaze
Asheがチームから離れすぎていることを察知し、側面から奇襲するCLG.EU
なぜこの戦術がAzubu Blazeのプレイスタイルに合うのか
迅速にタワーを折ることを優先する速攻プッシュ戦術。MLG Summer Arenaにおいて、NAシーンにこの新しい戦術を披露したのがAzubu Blazeであったため、それによって彼らのプレイスタイルとして印象付けられた部分がある。しかしこのスタイルは、とりわけAzubu Blazeのビッグスター、Cpt Jackによく合っている。彼は世界でも屈指のAD Carryプレイヤーだ。AD Carryのチームでの位置づけとは普通、ゲーム中ひたすらファームをし続け、高価なアイテムを揃えてそれだけ強くなるものだと思われている。
この戦術では、集団戦においてAD Carryは強力どころか、重要にさえなる前にゲームが終わってしまう。しかし、Cpt Jackはこうしたlow-economyな状況でも相手を圧倒し、わずかなアイテムしか持っていなくとも存在感を示すことができるのだ。
訳注
low-economy: 敵味方が獲得しているgold総量が低いということ。速攻プッシュでゲーム全体の展開を早めることで、通常よりもアイテムが揃っていない状態で集団戦などが発生するような状況・ゲーム展開を指している。