デュアルピックアップとiBEAM Activeと私~セカンドピックアップ増設までの道のり~
アコースティックギターに、複数のピックアップを乗せる、通称デュアルピックアップ。最近私のギターもデュアルピックアップ仕様に改造しまして、改造するまでの経緯と、苦労したこと、特に取り付けで苦労したので、もし同じ様な境遇の人がいれば参考までにと、少し書いてみたいと思います。
2003年頃に埼玉のギターショップで、アコースティックギターのサザンジャンボを購入しました。しばらくしてからライブで使えるようにと、ピエゾピックアップを購入し、自分で取り付けました。
ギターサドルの下に貼り付けるピエゾピックアップです。
ピエゾ部分に厚みがあって、少し浮かした状態の位置で振動を拾える仕組みで箱鳴りの音も拾います。生音の雰囲気に近いナチュラルで良い音が出るピックアップです。
この頃、山崎まさよしさんが好きで、ライブを見ていると、ギターの音がとてもナチュラルで、まるで生音の様だったので、どんなピックアップを使っているんだろうと調べてみたところ、複数のピックアップを取り付けて音をブレンド出来るデュアルピックアップという方法がある事を知りました。
そこで、運が良い事に私の使っているiBEAMには、2つ目のピックアップを増設出来る仕様じゃないですか。
英語の取説を和訳したものらしく、分かっている人が見れば分かるんでしょうが、出ない人はちんぷんかんぷんな書きっぷりで、もう少し分かりやすくなりそうな気もするんですが…
図8のところが、どうやらセカンドピックアップを増設する説明図の様です。
そもそも、増設しようとしている、同社のマグネットピックアップL.R.baggs M1には、ActiveとPassiveの2つのタイプが有り、このどちらかしか増設出来ないのか、それとも両方とも増設可能なのか、そこの説明がなく、途方にくれて諦めました。(諦めたのかい!)
と言うのも、少し前に音楽仲間から、M1Passiveを安く譲るよと言われ、M1と言えば、昔欲しかったやつじゃんと!すぐに飛びついて、試奏でお借りする事がありまして、iBEAMとM1それぞれをミキサーに繋いで、両方の音を混ぜて出したところ、ずっと思い描いていた理想の音が鳴りました。
そこで、気持ちに火が付いたわけですが、ここでまたひとつの疑問が
iBEAM ActiveとM1 Passiveでは、出力差が大きく、出来ることなら出力の近いActive同士が良いよねとなり、購入を諦めました。(えっ、諦めたのかい!)
そこから、また5年くらい経って子供が産まれて、音楽から少し離れました…
何かから離れるとやりたいことが見えるもんなんですよね。
時代も変わって、インターネットも普及して、情報も色々取れる様になりましたが、不思議とこのiBEAMの増設に関する記事は少なく、相変わらず状況は変わりませんでした。また、今となっては最初からピックアップが複数付いた製品も売られていて、わざわざ改造しなくても、そういった製品を買えばお手軽にデュアルピックアップを楽しめる時代なのです。
そんな中、たまたまスカイソニックPRO1と言う製品を見つけて購入しまして、もうひとつのギターに取り付けました。
なんと、ピエゾとマグネットとコンデンサーマイクの3つのブレンド仕様です。もうなにがなんだか。。。
長年の夢が叶うなと、そんな気持ちで取り付け音を出したところ
やっぱiBEAMのブレンドをやろうと、いよいよ動き出しました。
子供も産まれてから、なんか思考も変わり、もう迷いはなくなっていたので、行動力は強いです。
まずやったことは、エルアールバックス正規代理店さんへメールで質問しました。
これまで、不明だった、ActiveとPassiveそれぞれ増設可能かについて、そして出力の問題。
昔はインターネットが普及していなかったから、こういう調べ方が出来なかったんですよね…今はすぐにホームページが出てきて、ここに聞けばいいじゃんってw
お店からありがたいお返事を頂きまして、結論から言って取り付けるならM1 Passiveが良いとなりました。
一応Activeでも取り付け出来るのですが、M1のミニジャックをピックアップ本体から抜かないとずっと電源が入りっぱなしになると言うことで、毎回そんなことやってられないと実用的ではない判断になりました。
ActiveとPassiveの出力差については、プリアンプでゲイン(出力)を持ち上げられるので問題ないと言う話しでした。
プリアンプは、L.R.Baggs Mix Proを使います。(実はiBEAM買った位の時期からずっと持っていました。)(Dlと間違えて買ったとか…)
これだけの情報が揃えば、後はM1Passiveを買って取り付けるだけ。
取説では、M1のコードの信号線(+)とアース(-)の2本をiBEAMにハンダ付けしてくださいと書いてあり、M1のコードを開いてみると、配線が3つ出てる??
実はこれアースが2つあって、右の銅色のアースは線が動かないように固定の役割も兼ねているのかな?と思いました。
それから、iBeamの配線も引っ張り出し、いよいよ、2つの線をハンダ付けで、くっつけます。
接続する場所が、説明書じゃ分かりづらく、もう答えをそのまま書きますね。
M1の配線を3つとも外して、それをiBEAMの基盤にはんだ付けします。
写真は増設後ですが、よく見ると白い線が付いていませんが、銅色のアースの方をハンダ付けしましたので、結果は一緒です。
ちなみにこのハンダ付けの位置を探すのに三十分以上かかりました。
探し方は、テスターを使い、シールドケーブルをiBeamのジャックに接続し、シールドのさきっぽと、ハンダ付けの部分の導通を計りながらやれば間違いないです。ホースに水を流すのと一緒で、入り口と出口が繋がっていれば流れるわけなので、電気も同じように入り口と出口を探すのですね。
ステレオケーブルには、入り口が2か所ついておりまして、それはTIPとRINGと言いまして、その2箇所にそれぞれiBeamのプラスの信号と、M1のプラスの信号が流れてきます。
確か、Tip側がiBeamで、Ring側かM1だったと思います。(モノラルケーブルでは、Tipしか付いていないのでRing側の音は出せないわけですね。)
余談になりましたが、これで2つのピックアップの接続は完了です。
今回はM1を取り付けていますが、他のピックアップでも同様にプラスとマイナスをはんだ付けすれば増設可能ですので、お好みのピックアップをつけましょう。
因みに、ブレンドして音を出すには、ステレオシールドケーブルを繋いで、その先にブレンド出来るプリアンプ等が必要になります。僕が使用したのはエルアールバックスのミックスプロですが。
モノラルシールドケーブルを繋いだ時は、メインで使用しているiBeamだけの音が出ます。
これをM1だけの音をメインにしたければ、ここまで作業をした人ならば、iBeamの取説を見れば何となく分かるはずです(笑)
長くなりましたが、15年以上の時を経て、夢が1つ叶いました。
肝心の音は、これからライブや配信で出していきますので、興味のある方は聴いてやってください。