Second Woman
"S/W"
Release 2017
フォークトロニカ(死語ですいません)の立役者がFour Tet、FenneszやManitoba(現Caribou)だとするなら、 裏番長は間違いなくジョシュア・ユースティスとチャールズ・クーパーによるTelefon Tel Avivだと思う。 ただ、そもそも最近再発されたクラシック"Fahrenheit Fair Enough"が未だに聴けるのは00年代前半の所謂"エレクトロニカ〜IDM"が今になって再燃しているというブームだけでは片付けられない、あそこにしか無い甘美な美しさあってのもの。 つまり裏的位置付けが的を得ているかは怪しいところ。 人によっては表だよ!という人もいると思う。 そんなTTAが2009年にEllen AilenのBpitch Controlに籍を移して発表されたエレクトロ調(また言うけどエレクトロとエレクトロニカは全然違う音楽だからね!)の3rdアルバム"Immolate Yourself"発売後にチャールズ・クーパーが亡くなり、実質1人となってしまったジョシュア・ユースティスが、 7年の沈黙を破りBelongのターク・ディートリッヒと新しく始めたユニット、それがこのSecond Womanで、 2016年から2枚のEPをコンスタントにリリースし続け、今年ついに発売された1stフルが今作"S/W"である。 ただ、音的にTTAファンに突き刺さるかというとだいぶ微妙。 というか完全にIDMというか、これも今のエレクトロニカ〜IDM再燃の流れを汲んだのか、Autechreの"LP5"の頃のような純然たるIDM。 鉄板を叩いたような様々な打撃音がレイヤーされ、独特なリバーブが空間を彩り、構築さるビートは常にBPMが変化し続ける。 1番近いミュージシャンを上げろと言われたら完全にSNDのMark Fell。 ただ、やはりこちらは元祖美メロ探求家、際立ったウワモノは皆無ながら、時折差し込まれるシンセやビートでの表情の付け方、空間処理からはMark Fellにはないエモーションを感じる。 メロウ… 最初の作品"Second Woman"では若干ボトムの効いたヒップホップ的な、まさにAutechreにも通じるビート感覚を。 続く"E/P"では"VII (Jlin)"という、Jlin本人とのコラボなのかリスペクトなのかは不明ながら、独自解釈なJukeサウンドを聴かせたりと懐の深さを見せつけ、今作はより風通しよく音響作品として優れていると感じる。 IDMとしての音響、空間処理などが際立つ、このユニットとしての完成系の1つ。










