another sunny day 2018 〜僕らの311日(前編)〜
あれから1週間が経った。まさに熱に浮かされて浮遊している様な気にさせる2日間であった。
「another sunny day 2018」
ムクドリの会が主催するb-flowerとランドリーズ、For Tracy Hydeの3マンライブ。場所は東京高円寺のライブハウスHigh。17時半会場、18時15分開演。DJはムクドリの会の明山真吾。
時を戻そう。
今回のイベント企画したのは昨年12月2日渋谷Lushにて行われた「another sunny day」イベント直後の12月7日、ランドリーズ遠山氏からの一通のメールから始まる。
『なるべく早い時期にもう一度やりたい。今度はフォトハイ(For Tracy Hyde)を迎えて』
それは音楽に対する熱い思いは勿論だがそれ以上にやり残したくない、今やっておきたい、次に繋げて行きたいという思いで溢れてるメールだった。
僕はこういう想いにはとにかく弱い。すごくよく解るから。結果はどうあれ自分の思いを大事に直感で行動し生きる。これこそが大切だと常々思っている。「見る前に飛べ」の精神。失敗を恐れてやりたいことが出来ないのはとにかく嫌だ。そこから今回のストーリーは動き出した。
思った以上に事はトントン拍子で進んだ。遠山氏の思いはb-flowerにもすぐに伝わりFor Tracy Hydeのイベント参加も即座に決まった。よしこれならいける!と思ったのが今年初め。
だが意外とすんなり動き出した割には実感が湧かないどころか、ちょっと先の予定な為どう盛り上げていっていかよくわからない。そういうことに関しては基本素人なので勝手が掴めないのだ。
12月にイベントが終わったばかりというのもあって、とりあえずやるという事でしばらく寝かせることとなった。焦ってもしかたない。
すこしずつイベントを形あるものとして公表させるべく動き出したのが今年2月。まずは会場選び。そういえば昨年渋谷lushでイベント開催する前にも場所の候補としてあがっていたのが高円寺High。立地条件、キャパ、音のクオリティ等、申し分ないとのことで。今回は開催決定から場所と日にちの選定まで少し時間の余裕があったのでここを軸に日時選びを行なった。
やはり人気の箱、結構土日はかなり先まで埋まってる。いくつか候補日を出して参加メンバーとすり合わせ、箱の空き状況と照らし合わせながら開催日が10月13日に決定したのが2月25日、折しも八野さん誕生日。
まずは一安心。場所が決まるまでがとにかく大変なのだが今回はこれもかなりスムーズに決まった。幸先良い。悪くない。開催日決定と同時に宿泊先押さえるのも忘れずに。
一度渋谷イベントを開催してるのでチケット販売など前回同様Seeds Recordsにて行うことも決まった。電子チケットを使う件も同様に。
さて次はイベント公表だ。この段階でイベントタイトルは未定。まずはどんな形で公表するか。そうだ、ちょうど4月1日にランドリーズさんのライブがある。ここでチラシを配布して公表するとしよう。戦略は大事。ライブの発表をライブでやるなんてイカしてるじゃないか。エイプリルフールと被らせるなんて洒落も効いてるし。ロックにユーモアは大事。
急造チラシ。イベントタイトルが決まってないのでこれ。場所を開催日はまだ伏せられている状態。「秋、土曜日、東京」で3バンド。かなり伝わるよねこれで。4/1ランドリーズライブとある程度時間を合わせた感じで公表。悪くない。
意外と難産だったのがイベントタイトル。前回の「another sunny day」を継承する案、まったく新しいタイトルにする案、様々な案が出たのにもかかわらず、どうもいまひとつ決め手がない。結局「another sunny day 2018」となったのだが本当はこれにサブタイトルを付ける案があったのだがこれも決まらず保留、結局そのままになったのだが、途中からサブタイトルの件に誰も触れなくなったのは言うまでもない。
そして1ヶ月が経った。とあるツイートで「具体的な日時の公表がない」と促されたのをキッカケに次なる一手に着手することになったのは5月初め。
ここまで出ればがもうほとんど出てると同じになる。俺たち小出しにするのが好きなの。勿体ぶるのってなんかワクワクするよね・・しないか(笑)
これくらいの時期に例のスプリットフレキシ(当初は7インチ予定だった?)を作成しようか検討している話を聞く。八野さんに至っては7月に神戸で8月に京都でイベントに参加する旨を伺う。相変わらず気が思いと漏らしていたが。
実は一番気を使うのが実際のチケット発売日。早過ぎず遅過ぎず、いい感じのテンションを保ちながら当日を迎えさせるためにどのくらいの発売がいいのか。今回は7月13日(ちょうどイベント3ヶ月前)に発売を、その翌日に神戸のイベントでが八野さんが「発売しました!」と言える状況を作り上げ、発売に臨むこととなった。
7月に入り、ようやく全貌が見えてきたイベント。フライヤー作りに着手する。今回も山内章子の写真を使い、デザインは僕が担当することになった。原案を僕が作りメンバー間で吟味修正を加え、最終的に出来上がったのが7月8日。
そして待望のチケット発売は7月13日20時と決まる。
発売当初はゆっくりめの動き。八野さんの経験上ライブ2回目だとこんなもんらしい。そうかでは後で伸びるのを期待しよう。伸びるのを・・・。
フライヤーを8月後半に行われる八野さん京都イベント出演に合わせて作成することになる。表面は決まってるので問題は裏面。これも案外すんなり決まった。ライブ当日に発売となるb-flowerとランドリーズのスプリットフレキシのチラシ。表面がモノトーン(一部カラー)に対して裏面はインディポップ精神全開の手書き広告。さすがの山内章子フォント。存在感抜群。
「読んだら誰かにあげてね」は最初のムクドリ広告からある古典的拡散手段。そういう精神はやはり大事なのだ。素晴らしい情報は独り占めしないでみんなで共有。
完成したフライヤーが届いたのが8月16日お盆休み真っ盛り。箱から出して記念撮影。この瞬間が堪らない。ちなみに作った枚数は1000枚で500枚はランドリーズ木村氏が配布(前回のチラシも同数配布)。すごい行動力。まさにランドリーズのメインヴォーカル、ここぞって時に男気を魅せる。
初回配布は8月26日京都恵文社にてイベントCAFE AALT-NATIVE にて。
そして9月になる。
このあたりから少しずつ雲行きが怪しくなってくる。思ったほどチケットが売れてない。発売当初はゆっくりだから仕方ないと思っていたのだが、さすがに9月になると焦りも出てくる。ラストスパート1ヶ月。なんとかしなくちゃ。
そうそうチケット特典。これがまだだった。そうかこれでテコ入れを図ろう。昨年はステッカー。今年は?アイデアはいくつかあった。主演者サイン入りのカードとかも良いのでは?トートバッグ?お金かかり過ぎじゃね?みたいな感じ。
で結局決まったのがトートバッグ。予算等考えるとそれほどかけられないってのもあったけどやっぱり記念に残るものがいいよねってことで。当日レコードも数種類発売になるし、グッズ買って入れて帰ろうな感じ。
トートバッグ・オリジナルデザイン。イラストは山内章子。今回はかなり大活躍。これに決まったのが9月5日。
さて問題はチケットだ。9月中旬で前回の半分程度。これはやばいぞって空気が充満してきた。出来ることは出来るだけやろう、後で後悔しないために、と心に決めた。
考えたことはいくつもあった。チラシを追加で撒くか、個別にお願いして回るか。どういう方法も現実的でないのと同時に効果がどこまで期待出来るがわからない。やらないよりはいいけどね。
僕らがやらなきゃならないことは、手が届く人たちのさらに向こう側にいる、未だ見ぬ人たちへ声を届けること。それにはどうしたらいいか。結論から言って声を出し続ける事しかないと思った。そうやって僕らが繋がってきたように、声を出し続けることが一番必要なんだと。「同じところで回ってるだけ」だから意味ないという批判もあったし、逆にウザがられるという意見もあった。
が、そんなの知ったこっちゃない。意味ないことに意味があるんだ。意味を考えてたら先に手は届かない。うるさいなあって思ったら耳を塞いでくれ。そう思ったら気が軽くなった。ありとあらゆる言葉を駆使して言葉を発した。いくつものアカウントを使って自作自演とも取れるフェイク気味なツイートも発信した。根拠のない自信みたいなのも見せつけてみた。ムクドリの奴らまた言ってるよ、うるさいなあって思われたかもしれない。でもいいんだ、それで。俺たちは失うものは何もないし、言葉に嘘はないと確信してるから。
そんな中、ようやく特典のトートバッグが届いたのが9月26日。
翌日予告編動画を公開。
https://youtu.be/aq6prh6BApU
当日用のポスター作成。届いたのが9月30日。
文字通りサニーデイになったポスター。限定2枚。
山内章子イラストを流用してステッカーを作成。届いたのが10月7日。実はイベントが赤字になったときに少しでも足しになればとの思いで作ったという事は誰も知らない真実。
10月に入ってから各バンドのDM予約も解禁。これが最後の希望。怒涛の宣伝ラッシュ。相変わらず毎日何度も言葉を変えてツイートを繰り返す日々。寝てもイベント冷めてもムクドリ、俺たちはASDに夢中なんだ。
そしてようやく薄っすら光が見え始めたのがイベント3日前。
泣いても笑ってもその日はやってくる。
(後編へ続く)