ホルホル難民キャンプ訪問記
先日、今まで訪れたことのなかった難民キャンプに行ってきましたー。 そもそも難民キャンプなんてものに行く機会も普通ではそうそう無いものなので、見聞きしてきたものを今回はざっくばらんにお伝えしてみたいと思います。
その前に、 これまでジブチと言う国の難民キャンプについて説明したことが無かったので、簡単に概要を描きだしてみたいと思います。
ジブチと言う国には難民キャンプが3つ存在しています。 20年近く前に作られた、一番古く収容人数も最大の「アリアデ難民キャンプ」。僕は時々ここで活動を展開することがあります。(参照記事: アリアデ難民キャンプ訪問記 1日目 ) イエメンの難民だけで構成されている「マルカジ難民キャンプ」。イエメンは内紛がずっと続いていて、ここ最近また難民収容数が増えてきたと聞いています。 そして今回訪れた「ホルホル難民キャンプ」。これはアリアデ難民キャンプの近くにあって、収容人数4000人ほどの小さなキャンプです。
アリアデ・ホルホル難民キャンプにはソマリアからの難民が多く、マルカジ難民キャンプは上述の通りイエメンからの難民で構成されています。
キャンプ内には各種支援団体が入っていて、そこが色々活動を展開したり、あとは学校とか病院とかも無料で受けれたりします。 けど、僻地にある分天候的にはすごく厳しい土地だし、物資も少ないしと、まあ問題も多いです。
今回は、配属先のスタッフがホルホル難民キャンプで仕事を行うという日に、たまたま一日空きがあったので車に便乗してキャンプの様子を見に行かせてもらいました。 それでは、以下訪問記をどうぞ。
・日本の団体、やっぱ偉い
着いてそうそう、キャンプ内でリーダー的なポジションにいらっしゃるぽい難民のおっちゃんに会って「日本人だ」って伝えたらめっちゃ歓迎されてあちこち解説して回ってくれた。
昔とある日本のNGOが支援に入っていて、そこで働いていたのだという。その時の印象がめちゃ良かったらしくて、僕は全然違う団体として来たのに日本人ってだけで好印象決定みたいな感じだった。日本の存在感偉大だなあと思った。
そのおっちゃん曰く、「今の団体たちは事務所に座ってばかりでキャンプのフィールドに出てこない」とのこと。 事件は会議室で起きてるんじゃない、現場で起きてるんだ!ってやつですね。
一方で今支援に入っている団体の皆さんは「難民たちは寄付品の配布とかには集まりいいけど、それ以外のアセスメント系のやつとか集まり悪いのまじ現金」みたいなことを言っていた。 両者言ってること正しいと思うんですが、思いはすれ違いますねえ...( ´ー`)
・キャンプ内の主な問題ごと
このおっちゃん曰く、「女の子が首都に出稼ぎに行って性被害に遭った」っていう話と「WFP(World Food Program)のメシがマズい」っていうのが最近の話題だとのこと。
前者はどこまで真実かわかりませんが、よく聞く被害のパターンですね。ジブチでもあるのかなあこういうの。嫌だなあ。
後者はWFPってこういうとこで食料配ったりしてるんですけど、死なないための栄養補給的な感じな意味合いがあるので、なんか粉みたいな、正直美味しそうではない支援パックみたいの渡してるんですよね。 聞こえ方によっては贅沢かもしれないけど、そりゃ美味いもんの方が食いてえよなあとも思う。
だからなのか、各家庭で野菜菜園みたいのを持ってるとこが結構多かったです。 こういうの自分たちで作ってメシの足しにしてるのかな?
滞在途中、ガチのケンカが勃発してめちゃ人だかりができていた。危なくて近づけなかったので喧嘩の原因はわからなかった。 キャンプの収容人数は少ないけど、社会的な統率と言うのか、警察とか、人が摩擦を起こさないようにするor起きた時に速やかに処理する的な部分が足りてないのかな~などと類推してみたり。
と思ったら、帰り際にポリスのおっちゃんを見かけた。隣接するホルホル町から来ているという。じゃー一応あるはあるのかなあ、管理。
・配属先のお仕事について
今回は障害者へのレセプションというのが配属先のお仕事でした。
内容的には配属先のセラピストが基本的な情報のヒアリングをして、重篤度みたいのを判定していくといった感じのようでした。
前述の通り、指定の時間になってもだーれも来なかったけど、そこから1時間位したらみんな示し合わせたかのように一辺にきた。 話の通りすぎてわろたw
30組くらい来たでしょうか。ぞくぞくあとからあとからもいらっしゃって、業務時間のAMだけでは正直さばき切れないなという数でした。 (事実さばき切れず、後日に回ってもらった方々も多数いらっしゃいました)
そして結構色々な症状というか、の方がいるんだなーと。奇形になってしまった部位がある方や、精神障害のお子さん、白内障みたいな目の濁った人、松葉づえのおじいさんetc...
人数にすれば4000人中の30人くらいなんてほんの数%だとは思いますが、やはり目の前にするとこれは一つのご家庭で抱えるには重たいだろうなあと思わされる様子も多数。
ましてやキャンプのような閉鎖的かつ地域で助けあうみたいな余裕のないところじゃあ尚更。
このような小さなキャンプでも一定の疾患はあるんだなという現実を認識しなきゃいけないなと思いました。
・その他
何度か訪れているアリアデ難民キャンプと比べて、より殺伐としている印象でした。
多分モスクとかその他の施設が少ないからそう思うんだろうなと思いました。
UNHCR(国連難民高等弁務官)が家用のテントの資材を配布しに来ていて、それを難民がもらって行く光景に出合いました。
入所者は増加傾向にあるとのこと。それゆえ新築のテントがこんな感じで離れたとこにも増えてきてる。
出会ったのはソマリア人・エチオピア人でいずれもソマリ族。公用語のフランス語は通じませんでした。
箇条書き形式になってしまいましたが、所感としてはこんなところでしょうか。 見慣れてきている自分もどうかと思うのですが、かなり厳しい環境下で懸命に生きているなあというところには頭が下がる思いです。
自分自身はこのキャンプのために何か出来る事は今のところなく、というかこのキャンプどころかこの国で何が出来ているのか...などと思うところなのですが、残りの期間ももう少し踏ん張りたいと思わされる訪問でした。









