8月~10月にかけて、3つほど毛色の違う創作イベントに足を運んだのでそれぞれレポを書きます。なんとイベントのレポを書くのは2014年の第2回文学フリマ大阪以来です。3つぶんあるので長いです。
<参加イベント>
8月19日 コミティア125(一般参加)
9月9日 第六回文学フリマ大阪(サークル参加)
10月7日 尼崎文学だらけ(サークル参加)
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2018/08/19
コミティア125@東京ビッグサイト(一般参加)
■出発
8月の半ばに実家に用事があって東京に帰ったので、そのついでのコミティア一般参加でした。関東の創作イベント、すごく昔(まだ東京住んでた頃だと思う)にJ庭に一度行ったことがあるくらいだったのでわくわくしながらビッグサイトに向かいました。ちなみに、ビッグサイトも初体験でした。実家江東区なんですけど。なのでビッグサイトまでの交通手段は都バスです。
■所感
わたしが経験したことのある創作イベントって、サークル参加が文学フリマ大阪・京都で、一般参加だけなのがJ庭、関西コミティアという感じなんですが、東京のコミティア、規模が違いますよね。文フリが、OMMビルになった今年で400とかじゃないですか。その10倍以上のサークルがあるわけで。見本誌置き場なんてもうごっちゃごちゃに本が入り乱れているわけで。本がどさどさと積まれている光景、なんかちょっと悲しかった。「モノ」感があって。いやモノなんだけどね。
突発的に参加を決めたので、TLで宣伝してらしたフォロワーさんのブース以外はろくにサークルチェックしてなかったのですが、見本誌を見る→気になったブースに行く→また見本誌に戻る、みたいな文フリ気分の回り方をしていたら一瞬で疲れました。
■作品の印象
東京でやってるコミティアは小説は小説でまとまって配置されている(らしいとあ
とから聞いた)ので、決め打ちしていたフォロワーさんのブースにお買い物にいったあと、その付近をうろうろしていたらわりと小説のサークルさんは眺められた気がします。簡単な印象ですけど、文フリよりも装丁の凝った本が多いな、と思いました。表紙のデザインがしっかりしてるとか。どうしてもイラストとか漫画とかの方が強いイベントですし、ぱっと目をひく華やかな本を作りたい、見た目にもこだわりたい、という方が多いのかなあ、と。きれいな本が多くて見ていて楽しかったです。今度はちゃんと勉強してから行きます。
■戦利品
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2018/09/09
第六回文学フリマ大阪@OMMビル
■出発
文フリ大阪は、第二回、第五回がサークル参加で、第三回は一般で行っているので通算四回目です。初めてサークル参加したイベントなので、そこはかとないホーム感がありますが、今年から会場が変わって、最寄り駅がなかもずから天満橋になりました。京阪で一本で行けるので、京都の民としては感謝しかありません。
行く前にtwitterで散々わめいていた(すみません……)のですが、翌日の9月10日から大学院の用事で九州に滞在しなければならず、新刊の校正をしつつスピンオフ冊子やお品書きやらを作りつつ、院の研究の修羅場に生死の境をさまよっていたので、一度挫折しかけて中身が出来ているのにあわや新刊を落とすみたいな事態になりかけたのですが、なんとかなってよかったです。励ましてくださった方々ありがとうございます。
■会場
というわけで、四泊五日分の荷物とスーツと新大阪→博多間の新幹線のチケットを携えて天満橋に向かいました。アクセス良すぎて感動しました。
会場は断然いままでよりも広かったわけですが、A-15という壁際のブースだったので気分としてはわりと落ち着いていました。ただ、チラシコーナーが会場の反対の壁際だったりしたので、端から端まで歩くとやっぱり距離があるな……という感じ。これ全部文芸系のサークルなんだなあと思うとすごい話ですよね。東京とかはもっと多いんでしょうけども。
初めてポスタースタンドなるものを導入しました。
(背景の荷物があまりに汚いな……)
人が多い! 一般来場客の方も去年と比べてかなり多かったような気がしました。ブースに立ち寄ってくださる方の総数もたぶん多かったと思います。決め打ちで来てくださる方も一定数いらっしゃいましたが、ブースの前で立ち読みしてくださる方もうちの場合はそれなりにいました。いままでの三回の中ではいちばん忙しかったです。ありがたいことです。ほんとうに。途中おにぎり食べながら接客しててすみませんでした。
なんというか、イベントが大きくなるって売り上げに対しては一長一短な気もしていて、来場される方の数が増えれば当然買っていただける数も増えるはずなんですけど、同時にブース数も増えると、ふらふらと立ち寄っていただけることが減るわけなんですよね。みんな最初から決めてたやつしか買わない、みたいな。うちのブースに関して言えば、今回くらいの規模がいい塩梅だった気がします。思った以上に既刊も動いたので、新規の方もいらっしゃっただろうと思いますし。純文はサークル数もそんなに多くないからかな。
数十分前に本を買って行かれた方が、戻って来られて、「ちょっと読んだけど、良いですね」みたいなことおっしゃっていただいたりとかあると、書いててよかったしイベント出てよかったな……って心底思います。そういう善意に生かされています。いつもお世話になってる方の「新刊買いに来ました!」もめちゃめちゃうれしいです。ありがとうございました。
お隣さんともいろいろお話させていただきました。両隣とも男性のサークルでした。そういえばコミティアの小説のあたりってかなり女性が多かったような気がする(気のせいかな)んですが、わたしは文フリ参加するとき結構男性の方とブースがお隣になることが多いです。純文だからなんですかね。文フリは、性別も年代も多様で、いろんな方とお話しできて楽しいです。
■買い物
買い物に出かけるタイミングがあまり掴めず、フォロワーさんのブースをダッシュで回って、決め打ちしてたやつとちょっと見本誌コーナーを見て気になったのをいくつか買いに行って、あとはずっと自分のブースに張り付いていました。買い忘れが相当数あったんですよね……反省。新刊を出すときのイベントにぼっち参戦は厳しい。
文フリは、コミティアと比べるとやっぱり純朴というか、中身勝負の本が多い印象がありますし、特別目を引くとかでもないすごくシンプルな装丁の本でも売れるものは売れるんだろうなという印象があります。読む側もそんなに外側を気にしないひとも多いというか。ただ、四年前とかと比べるとそれでも凝った本が増えたなっていう勝手な印象もあったりします。四年前はこんなに文庫同人誌多くなかったと思うんですよね。文フリ大阪も、こなれてきたなあっていう感じがします。だれ目線やねんって感想ですが。まああと、ティアみたいに乱雑に見本誌が積まれてたりとかは(わたしの見た限り)しないですよね。「本」という物体へのリスペクトがあるイベントだな、とは思っています。結構前から。
■売った本のはなし
思えば、第二回は『おぼえていますか』、第五回は『虹彩・太陽をうつすもの』、そして今回は『こぐま座アルファ星』と、わたしの発行した同人誌はすべてイベントの初出が文フリ大阪なんですよね。それはホーム感があるはずだ。というわけで今回の新刊は高校弓道部の青春長編小説でした。純文学スペースでよかったのか?と思わないでもないですが、純文のところ居心地いいんですよね。機会があったら大衆文学で出店してみたいような気もします。
売り上げについてですが、アルファ星>>おぼえていますか>虹彩の順でした。『おぼえていますか』がいまだに結構有意な数出るのがうれしい誤算というか、わたしの創作活動はこの本で始まって、この本に支えられているなあという感じがします。新刊の『こぐま座アルファ星』も、今回はじめて、Webで全編公開している作品を同人誌に再録したので、全然でなかったらどうしよう……と若干心配していたのですが、杞憂で終わってほっとしています。ほんとうにありがとうございます。
これは去年も思ったんですが、文フリ大阪って書評が売れるんですよね。三年とか前に出したサリンジャーの書評、大阪では決め打ちで買いに来られる方が結構いるんです。見本誌出してないのに。書評読みました、も何人かの方から言っていただきました。
なんやかんや、『虹彩~』も、いちばん少なかったとは言っても既刊のわりには動いていましたし、総数としてはいままでで断トツ売れました。会場が大きくなったパワーですかね。買ってくださった方とも少しずつお話しできたりしてとても楽しかったです。本が売れる瞬間に生きててよかったってわりと本気で思います。
■その後
段ボール二箱に本と設営道具と戦利品と、九州に持っていく必要がないものをすべて詰めて京都に送り返し、天満橋から新大阪に移動して、新幹線で博多に向かいました。(どうでもいいですけど)人生初九州でした。食べ物めっちゃ美味しかったです。文フリの戦利品(本)は京都に帰ってから受け取りましたが、会場でいただいた差し入れ(食べ物の類)は全部九州に持って行って滞在中にほぼ食べつくしたので写真はないです。ごめんなさい。ありがとうございました。
■戦利品
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2018/10/07
尼崎文学だらけ@近松記念館
■出発
あまぶん、出てみたい!と思ってサークル参加の申し込みをしたあとに、フィギュアスケートの町田樹さんの引退公演見に行きたいな~と思ってなにも考えずにチケットを取ったアイスショーの日程が、10月6日(@さいたまスーパーアリーナ)だったことに気付いたわけですね。ちなみにわたしの居住地は京都です。わたしの人生はこういうことが多いです。反省します。
ともあれ、別にどっちも行きたいしどっちも行けるんじゃない?と思った結果、6日の昼にぷらっとこだまで京都から東京に向かい、夕方から埼玉でアイスショーを観て、深夜に池袋から夜行バスに乗って7日朝に三宮着、三宮から尼崎に出てバスで近松記念館、というスケジュールが爆誕しました。帰りは記念館から塚口駅、大阪、京都というルートで帰洛したので見事な一筆書きです。
ちなみに完全に余談なんですけど、朝、どうしてもお風呂入りたくて探したんですが、三宮駅から10分弱くらい歩いたとこの「神戸クアハウス」というカプセルホテルの日帰り入浴、学割500円でめっちゃ広いお風呂(温泉)と、ドライヤー化粧水乳液置いてるパウダールームあってすごく快適でした。持ってきたコテも使わせてもらえた。学生じゃないと980円だったかな。でもお風呂入って着替えてメイクできるのいいですよね。
■会場
あの、実家の近所にあったそろばん教室(通ってたわけじゃないけど)みたいな、そういう和室のお部屋でした。そろばん叩く机みたいなやつに設営しました。まあなんとか置けるでしょ、と高をくくって持ってきたらかなり限界設営にはなりましたが、ぎりぎり五種類置けました。(開始ぎりぎりに会場に滑り込んだので設営の写真撮り損ねましたが……)今回は、店番なしで会計は主催のにゃんしーさまがまとめて行ってくださったので、我々は開始と同時に解き放たれて、ポエトリーリーディングを聴いたり見本誌を読んだりしながらのんびり過ごしていました。
即売会の会場はそろばん教室みたいなところで、その横に、実家の近所にあったECCジュニアの教室(こっちは通ってた)みたいな狭めの会議室風のお部屋があって、そこで本を読んだり、お喋りをしたりしていました。わたしも、買った本を二冊くらいその場で読みました。
■イベント全般の感想
なんというか、ほんとうに全体的にのんびりとした雰囲気で、参加者の方といろいろなお話をしました。フォロワーさんにおひるごはん誘っていただいて、初対面の方も含めて数人で外にごはんを食べに行ったりとかできたのもとてもいい経験でした。知り合いが増えた。うれしい。一般参加者の方がそれほどたくさんいるわけではない印象でしたが、サークルで来ていたひと同士での作品の売買は結構あったような雰囲気でした。
文フリみたいなブースにずっといるイベントですと、他のサークル参加者さんとお話しする機会って(わたしが人見知りなのもありますが)あんまりなくて、お知り合いの方や好きな作家さんのブースに行っても、あんまり長くブース前を占拠していられないので軽い挨拶と差し入れくらいで去ってしまうわけなんですが、その点あまぶんではサークル参加者さんといろいろなお話ができました。その反面で、文フリとかだと、買ってくださった方については(会話があるにせよないにせよ)全員お会いしているわけなんですけども、あまぶんでは会計を主催のかたにしていただいているので、どなたが買ってくださったのか? というのは基本わからなくて、買ってくださった方との交流は薄いわけです。そのあたり、いつものイベントとはまったく逆の構造だなあなんて思ったりしていました。そういう機会ってなかなか得られるものじゃないですし、とても新鮮で楽しかったです。
ポエトリーリーディング、わたしはあまりなじみのある文化ではなくてあんまり具体的な感想は言えないのですが、BGMのように音楽と詩が流れてくる空間は心地よかったです。歌を歌うとかともまた違う、言葉を音によって届ける方法っていうのがあるんだなあ、というぼんやりとした感想ですけども、そういうのも技術だよなあ……と思いました。未知との遭遇みたいな感じでしたが、こういう機会に触れることができてよかったです。
■売った本と買った本のはなし
ラインナップは9月の文フリ大阪とまったく同じです。主要三種の売上順も同じでした。やっぱり『おぼえていますか』のほうが『虹彩~』より動きますね。うちのフロントマンです。ちなみに、『おぼえていますか』は現在第3刷なのですが、今回のイベントで残り1冊となり、あまぶん後の通販で完売御礼です。ほんとうにありがとうございます。増刷は文フリ京都合わせてしたいなあとは思っていますが確定ではないです。
文フリ大阪で買い損ねたから、と『こぐま座アルファ星』を買ってくださった方も何名かいらしましたし、まったく初対面の方に買っていただいた分もあって、イベントの規模のわりに新刊・既刊とも動いたかな、と思います。サークル参加している方々がゆっくり本を選んで買う時間があった、というのが大きいように思いました。通販で買ってくださった方も何名かいらっしゃったようで、
わたしもだいぶゆっくり本を選んで買わせていただきました。前から気になってたんだよな~みたいな本の見本誌を時間をかけて読めたり、気になった本の見本誌を片っ端から開いたり、時間がなければできない本の選び方ができたのでとても満足です。
■その後
打ち上げのおすしめっちゃ美味しかったです。あんまりお酒飲む方じゃないのもあって、打ち上げって基本その場にお金払ってるつもりだったので、こんなにコスパのいい打ち上げ久しぶりでした。
あまぶん、前からtwitterのTLでは噂を聞いていて、楽しそうだなあ関西にいるうちにぜひ参加したいなあと思っていたので、このたび念願かなってとてもうれしいです。いろいろな方とお話しできて、お知り合いになれて、とても楽しかったです。主催のにゃんしーさまはじめ、みなさまに感謝の限りです。
■戦利品
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今後の活動予定ですが、次回は、年明け、2019年1月20日の文学フリマ京都に参加します。新刊の予定はないです。たぶんあと1年は、アルファ星みたいな大きい新刊は出ないです。(もともと筆が遅いので……)Regulusみたいな細かいものは適宜検討します。
ただ、このたび、「PortRay」というアンソロ企画に参加させていただくことになりまして、こちらのアンソロが来年5月の第二十八回文学フリマ東京で頒布される予定ですので、そこに作品を寄せさせていただきます。わたしもいずれ一度くらい文フリ東京出てみたいです。
みなさま、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
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*イベント頒布作品一覧
『こぐま座アルファ星』(2018年9月)
『Regulus / Sirius』(2018年9月)
『虹彩・太陽をうつすもの』(2017年5月)
『おぼえていますか』(2014年9月)
『They were made from Glass ――グラース姓の子どもたち』(第2版 2017年9月)