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美しい所✨
2021/01/25
【いざという時の暖のとり方】
地域の方と、木頭の冬についてのお話をいろいろとしていた時のこと。
今年の年末年始にかけての冷え込みで、黒滝が凍った話で大盛り上がり。
「もう、滝のそばが寒くて。火を炊こうと思っても、雪積もって乾いたたきもんがやんだなかったんですよねぇ。今度行く時は、たきもんを数本担いでいかんといけませんねー。」
と話していたら・・・
「滝に行く道中に、トモギかクロモジなかったか?生でも燃えるけんのぉ。焚付けには、すぎしばもええけんど、山桜の皮もよう燃えるぞ。杉の生の木を削ってもいけんことはないけんどのぉ。カンバの皮もええけんどの、標高高こうないとないけんどの。」
「トモギ見つけたら、必ずと言っていいほど枝葉の一本が枯れとるのがあっての。ほれがまたよう燃えるんよだ。うつぎもほうぞ。中がスポンジみたいになっとるやつよ。枯れとる枝が一本はあるわだ。ほれも燃やしたらよう燃えるぞ。」
「トモギもクロモジもの、生でも燃えるけんど、燃やすときは木の真ん中から燃やせんぞ。小口(先っぽ)から燃やすんぞ。ほうしたら、水分が下に下に降りてきての、太いくもさらに燃やすうになるわだ。」
「山に入るときは、ナタとノコとナイフくらいは持って行っとけよ。何あるかわからんけんの。いざという時は、日暮れる前に、暖をとる準備しとかんといかんのぞ。そういう目で、山道歩いてみ?燃えるもんはかさあるわだ。」
へぇー。
いつも山に入っていっている地域の方とのお話は、とてもおもしろいのです。
私が、滝の氷がキラキラしてー♪ぶしゃーっって水かかる場所に行って滝つぼ見たらすごかったー♪
なんて、私は目をキラキラさせながら、うれしそうに話をしているばかりですが・・・
おじちゃんは、いざという時の知恵をしっかり教えてくださる。
トモギやクロモジは、杉の木の下によく生えていて、まあまあある場所にはある木。
私がいつも見ていたのは、ミツマタ、柊、欅、楓、クヌギ、カシとかかな・・・
燃える、燃えないで見たことなかった。
次回、黒滝に行く時は、そういう目で道中の山道を歩いてみようと思います。
ここ数日の暖かい気温と雨で、氷はどれだけ減ったんだろうか?
おそらく、少し残っている感じかな?また冷え込みはじめたら、ちょっと行ってみようかと思います。
トモギ、クロモジ、山桜・・・とブツブツ言いながら。キョロキョロしながら。
Little sketch Im excited 2 finish :0 I don't have a name for them yet
Livre d’illustrations de plantes. Meiji jidai 明治時代 (1868-1912).
[367] こけ | koke | moss
2020/04/07
【おっ!と思う瞬間】
先週の雨上がりから、身の回りの草木の変化が目まぐるしく、毎朝の出勤や徒歩での散歩の時間、おっ!と思う瞬間が増えました。
色々ありすぎて、頭で色々考えて、考えてする日々。不安も多いですが、そんな時こそ、こんな時間も大事にしたいと思いつつ。
秋の紅葉も好きだけれど、春の太陽の日差しを浴びた色とりどりの樹々の色と光の組み合わせも大好きで、目を奪われます。
木頭は今、満開だったソメイヨシノが徐々に散りはじめる時。
子どもたちがいなくなった小学校の桜は、毎年変わらず咲いて、春を知らせてくれます。そして、毎年見に行く場所の一つ。
赤い葉っぱと花が同時に出てくる山櫻は、花よりも葉っぱの割合が増えてきていて、この赤系の色が、今時期の山でとっても目立つ。
鮮やかな黄緑だなぁと思ったら、モミジの葉っぱがどんどん出て、かえでの花も続々と。
よーく見ると、モミジの仲間は、赤っぽい色が出たなと思ったら、蕾や花が。
葉っぱは少し遅れ気味に出てきて、黄緑色。この色が、光と組み合わさると、ものすごい鮮やかな黄緑。花や蕾の赤がまた、この黄緑を際立たせてくれていて。
モミジやカエデの仲間は、桜の花に目を奪われるている頃、実は小さい花が咲いている。
秋に実をつけるアケビの花も、どんどんと咲いてきた。朝露がキラリと光る。
「アケビの新芽は食えるんぞ。」と、地域の方に教わって、天ぷらにして食べたけれど、苦くて断念した。それ以降、眺めるだけで、食べてはいない。
河原に生えるヤナギの仲間のモケモケはもうなくなりかけている。
毎年変わらずやってくる、この時期。
日々、目の前で起こる色々な変化に目を向けて、しっかり感じて、しっかり考える時間も大切にしたいなと。
今年も、田んぼや畑に種をまく。
これは、変わらないこと。続けていきたいこと。
目の前のできることを、ひとつ、ひとつしっかりやっていきたいなと思います。
2020/05/18
【一人ではできないこと】
3年前から、地域の方と木頭の子どもたちと、昔の知恵と道具をできるだけ使いながら、一畝の田んぼでお米作りをしています。
2年前からは、畑で大麦も育てています。
昨年からは、木頭学園のふるさと学習の一つとして取り入れていただいています。
今日は、お天気を見ながら最後の大麦刈り。タイミングを逃すと、倒れちゃったり、カビが生えたりするそうで、今日昼ごろから降りはじめると言われていたので、朝のうちに早くから作業。
と言っても、量は多くないので、ちゃっちゃっと刈って、束ねて、干して。
三種の大麦の収穫が無事終了。これらは、来年用の種を残して、あとは、お米と一緒にみんなの胃袋の中へ行く予定。
でも、これからの作業が大変。少量なので、昔の道具が大活躍だけれど、手間と暇がかかるので気合いを入れないと。
最近、苗代の水溜りが悪い気がして、モグラ穴っぽい穴を数箇所発見し、穴埋めを。
泥の感覚は、気持ちいい。
苗代には、たくさんの生きものが。
アカハライモリ、アメンボ、オタマジャクシ、他にもたくさん。
最近やけに多いのはイトトンボ。水色の。本当は捕まえて、図鑑片手に調べたい所だけれど、今日は雨が降る前に終わらせることがたくさんなので、そういうことはしない日に(でも、やりたいっ!)。
レンゲが咲く、一畝の田んぼには、花を求めてたくさんのモンシロチョウ。
でも、レンゲの花も、最盛期は過ぎ、もう種がたくさん。
来週あたりに、耕運予定。
そんな、田んぼや畑も、私一人でやっているのではなくて。
畑や田んぼの土地は、地域の方の場所をお借りして。
眠っていた田んぼを復活させてくれた仲間が作った田んぼを、田んぼなんてやったことのない私が使わせてもらっていて。
麦やお米の種は、3年前、地域の方から分けていただいて、スタートして。
「そんなこともあるかなと思って、今年も余分に苗を作ってましたよ。」と、気にかけてくださり、予備の苗を置いといてくださる地域の方がいてくれて。
毎日の田んぼの水を見てくださる方がいて。
苗代作りや田植えや稲刈りなど、知恵や技、腕、道具を貸してくださる、心強い地域の方がいてくれて。
作業休憩中に、その季節に採れたものでこっさえた美味しいものを差し入れしてくださる方がいて。
古い手の耕運機の調子が悪いときは、地域の方がエンジンを分解したりして直してくれて。
昔の道具に修繕がいる時も、子どもたちとの作業の日までに、地域の方が直してくれて。
活動中にみんなで飲む釜炒り茶を一緒に作ってくださる地域の方がいて。
「おっ!苗大急なりよるぜんかぁ。」と、田んぼに足を運んでくださる方がいて。
他にもたくさん。
みなさんの協力なしではできない活動です。
関わってくださる、協力してくださる方にも、楽しんでいただきたい。そのためにはどうしたらいいのか?
集落支援員として月一回発行し、木頭地域の各世帯に配布している、集落支援員新聞で、田んぼや畑、活動の様子を報告させてもらったり。
●集落支援員新聞(協力隊新聞)はこちら●
https://www.facebook.com/kittokurasu/media_set/?set=a.836780336685236
一人で、作業しながら、いつもいつも考えることです。一体、どう感謝の気持ちをお伝えしたらいいのか。
少しでも、うまいお米をつくって、収穫できたものを一緒に食べてもらいたい!
そんな思いで、ことことと、日々の作業をしています。
そして、今日の作業は雨降り前に無事終了。
そろそろ耕す段取りをしないとなぁと一畝の田んぼを眺めつつ、いよいよ雨が降るぞとお知らせしていくれている雲の色と動きを見つつ、湿度の高さを全身で感じ、耳からは、涼しげなカジカガエルの鳴き声を聞き。作業中、頭上で、えさやりをしたいのに、私の存在が気になり、ピーピーピーと鳴いて鳴いてしているヤマガラの親鳥を見つつ、お腹が空いたので、完熟バナナをがぶり。うまい。
ついに学校が動きはじめるので、この田んぼもいよいよ、田植えに向けて動きはじめます。
今年の苗は、ぼちぼちと順調。箱苗の予備苗も分けていただき、一安心。
さて、今年もうまい米ができるのか?レンゲの肥料も効くはずだからきっと。
田んぼに水を張ったらやってくる生きものにも期待して。
今年は、学校の夏休みがないのであれば、生きもの観察の授業も入れてもらえるかもなんて、期待しながら。
一畝の小さい田んぼの可能性は無限大なのです。そして、それも、地域の方の力があるからです。
木頭の学校だからできることを。そのためには、地域の方々の協力なくしてはできません。
少しでも、将来の可能性が無限にある木頭の子どもたちに、ふるさと木頭の大事なもの、ことを伝える何かができればと思っています。
もちろん、自分も楽しんでいるんですが。
2019/03/20
【りんちょのはなし】
木頭では、ミツマタのことを「りんちょ」とか「りんちょう」と言います。
木頭に来てからはじめてみた植物。ミツマタを蒸して、皮を剥いで、一万円札の原料として。
木頭では昔、山で作物を作っていた頃(山作、焼畑)、1年目にはヒエを育て、2~3年目には、アワ、大豆、小豆などを育て、4年目あたりに、りんちょを植えて育て、紙幣の原料として売り、現金収入を得ていたそう。その後、杉や檜の植林が盛んになり、山作をしていたところにも杉や檜を植えたため、山作をしなくなりました。
そして、大きくなった杉や檜を切り倒した後、再び地面に光があたり、地中に眠っていたりんちょの種子が発芽し、このようなりんちょ畑になるそうです。
3月20日の今日は、石立山の麓にあるりんちょだらけの場所へ。
道中、杉林から小鳥たちの声が聞こえ、風で杉の木々がミシミシと。ドサドサという音がすると思ったら、猛ダッシュでイノシシが横切っていったり。イノシシってオフロードをあんなに早い速度で走るんだと驚いたり。
色々楽しみながら、登り口から歩いて30分ほどでりんちょだらけの場所へ。りんちょの花は7部咲きといったところ。
昨年は、3月30日に見に行って、ほぼ満開だったので、今年もやはり同じ頃なのかもしれない。今年は暖かいから、早いかなと思っていたのだけれど、そうでもなかったみたい。
7分咲きのりんちょの花は、ひまわりのようで、これもまたきれい。枝の先が三つの股に分かれているからミツマタ。かわいらしい木です。
りんちょの木の下で、寝そべって花を見ると、星みたいに見える。
りんちょの花が咲きはじめる頃、そばによく生えているアセビ(馬酔木)の花が満開で見頃に。ほのかに花の香りがするお花です。毒があるなんて信じられないですが。
りんちょも、鹿の食害被害にあわないので、毒性があるのではと言われています。
木頭までの道のりである195号線の道路沿いのりんちょの花は、ほぼ満開。少し標高の高いくにある石立山の麓のりんちょの花はまだ、7分咲き。
これから、どんどんと色々な花が咲きはじめます。
梅の花が終わる頃、りんちょの花が咲き、やがて桜やヤマブキなどが咲きはじめます。そして、一気に木々の葉が芽吹き、緑が深まり新緑の夏へ。
木頭では、身の回りのいろいろな変化が、季節の訪れをお知らせしてくれます。