2ndEP『Japanese Recorder』のリリース以来、沈黙を貫いてきたビーフが、ついに自分で自分にインタビューを敢行。自問自答の末、辿り着いた答えとは?
本題に入る前にひとつお聞きしたいのですが、そもそも「ビーフ」とは?
ビーフ(以下B): 僕の一人ユニット名、バンド名ようなものです。いつのまにか「ビーフさん」と呼ばれるようになりましたが、本来は「B’z」や「Cornelius」と同じ意味です。でも気に入ってるのでこのままビーフさんで結構です。
ありがとうございます、ではさっそく質問に移りたいと思います。前作は全てビーフさんご自身のボーカルによるものでした。今回女性ボーカルを起用したのは?
B: 『たのしい宅録』をリリースしたあと、カバーばかりしてわりとダラダラしてたんですが、何度か女性ボーカルの方の曲をアレンジする機会を頂き、作曲に新たなおもしろさを感じました。また、sugarhateさんというソウル在住の女性シンガーソングライターが僕の曲をカバーして下さったりして、いつか女性ボーカルでアルバムを一枚作ってみたいなと。他の人が歌うと、自分の曲がめちゃくちゃ良い曲に聴こえるんですね、本当にびっくりしました。自分で作ったものを客観的に聴けるのが良いし、なにより僕自身、歌があまり得意ではないので気がラクです。(笑)
B: ええ、マリナさんのボーカル録りだけですが、尾久駅のそばにあるpopcore studioというスタジオで。とても気持ち良い場所で、本格的なスタジオというより民家に近く、自宅録音の延長で作業することができました。おすすめですよ。(編集部注:尾久というへんぴな場所にありますが、こちらポップコアスタジオを経営されているオーナーはかなり有名なプロミュージシャンの方です。)
でも、『ドリーミン京浜東北ライン』の声は全てマリナさんの携帯で録音したものをメールで送ってもらって作ったんですよ。
あの曲のボーカルに関してはすべてiPhoneの録音なんですね、驚きました。
B: そうなんです。スマートフォン独特の音の感じが出ている気がします、まるで電話で会話してるような個人的な感じ。
『Japanese Recorder』というタイトルについてお聞きしたいのですが。
B: はい、今作のテーマになってる例の鉄道会社との語呂合わせ、というのもあるのですが前作同様「録音」関連のキーワードは入れたかった。ぱっと見、チープな録音機材のネーミングみたいで良いし、意味としては「ニッポンの録音野郎」ぐらいなカジュアルさで伝わればいいなと思ってます。
B: そうですね。人に気持ち悪がられますが、なんでもない飲み会とかにもレコーダーを持参してこっそり録ってます。個人で楽しむというよりも、もちろん曲中で使うためです。前作は「春よ来いよ」の後半の祭囃子、今作では通勤圏内の駅をはじめ、上野にある行きつけの居酒屋での喧騒など曲にまつわる場所に行き録音したものを使っています。
それと、タイトルなんですが、もうひとつ別の候補もあって結構最後まで悩みました。僕が住んでいる埼玉のこの辺のエリアは昔から東京に通勤する人のベッドタウンと呼ばれていて、「ベッドタウンミュージック」というタイトルも考えていたんですが、カッコよすぎてやめにしました。
たしかにカッコいい!ぜひそのタイトルのアルバムもぜひ聴いてみたいです。
B: ははは、面白いですよね、ベットタウンっていうのは和製英語で、正しい英語では「ベッドルームタウン」っていうらしいです。宅録は英語で「ベッドルームミュージック」だし、ちょっと繋がってる。
そういえばJET SETのレビューも面白い事になってましたね。※リンク参照
B: 「ドリーミン&ライト・メロウな天才ベッドルーム・ポップ・マスター★」ですね、なんだか常に寝てる感じ。(笑)ずっと使わせていただきたいです。
ビーフさんご自身、このEPで好きな曲を一曲あげるとしたら?
B: もちろんぜんぶ好きですが、一曲挙げるとすれば「YO」です。この曲のおかげで楽しんでいる感じ、ふざけてる感じ、そしてこの作品にはなにひとつメッセージが無い、という事が伝えられたかと思います。(一同爆笑)
B: ええ、当然曲に込めた想いはきちんとあります。作ったものが、みんなにとっても自分にとっても楽しい娯楽、バラエティであればいいなと。恐れ多いですが松平健さんの「マツケンサンバ」を目標にしています。知らない人同士が一緒になってワイワイするための名脇役になりたいです。
なるほど。では話をCDに戻しましょう。いま気づいたんですが収録時間が約29分、やはりこれはビーフだけに?
B: ニク、ですよね、おそろしいことに偶然なんです!
引き寄せましたね。さて、今後、ライブやイベントなどにご出演の予定は?
〜ここでマネージャーがICレコーダーを止めインタビューは一時中断する。〜
大変失礼しました。それでは気を取り直して最後に。最近の音楽事情についてどう思いますか?
B: 録音もマスタリングも楽曲の販売も、今はなんでも自分で出来る良い時代ですし、最近はインタビューなんかも自分でやっちゃいますよね。(笑)
そのイノセントな歌声とお喋りで、作品を楽しく愉快に演出したMCマリナ。現在の心境とルーツの片鱗に迫る。
マリナ(以下M): 「O.K.U 〜遠くに行くよか尾久」です。賑やかなところが好きです。尾久への愛が詰まっています。
M: ラップは未知の世界だったので、経験できて良かったです。
楽しませて頂きました。それともう一つ、アナウンスがお上手。
M: 中学生の時からエレベーターガールや場内アナウンスに憧れて、お風呂場で練習していました。褒められて嬉しいです。
「ドリーミン京浜東北ライン」の曲中の夢はマリナさんが実際にみた夢とのことですが、最近なにか夢を見ましたか?
M: マークン(飼っている犬)と話している夢を見ました。何を話したかは忘れました。
M: 沢山の方に聴いて頂くのはとても不思議な気持ちでした。でも・・・
それは良かったですね!最後にリスナーの皆さんに一言頂けますか?
M: いつでも好きな時に聴いてください。ありがとうございます。
Japanese Recorder / ビーフ
1 Japanese Recorder[intro]
2 O.K.U.
3 ドリーミン京浜東北ライン
4 YO[Interlude]
5 上野ホーミタイ
6 バイスサワー
品番: WU-006 価格: 1,000円(税別) 仕様: 紙ジャケ/6pインナー 収録時間: 29分
お求めは、JET SET(京都/下北沢/オンラインストア)、COCONUTS DISK吉祥寺、Parks(福岡)、Hawaii Record(大阪)へ。
©2015 WET UNION INSTITUTE