“さて。 ラストのラストで、「社会的治療」から「もとの自分自身」に戻されたアレックスが「I was cured all right」ってさらりと言うんだけど、初見時からボクはこの言葉が耳をついて離れません。 「オレは完全に治った」みたいに訳されていたかなぁ。 バックにはレイプするアレックスの画像とベートーベン。 彼はラストのラストで「アイデンティティを取り戻した」わけですが、このセリフで映画が終わったあと、いつもボクは悩んでしまいます。 今のボクは、「治っているのか治っていないのか」。 つまりは「ボクは自分自身を生きているのか」という根本的な哲学になることなんだけど、暴力的でポップで卑猥な映画でありながら見終わった後そういう気分にさせるところが、キューブリックなんですよね。 同じ主題でもビリー・ワイルダーならこうは描かない。 Are You cured all right?”
— 「時計じかけのオレンジ」|座右のシネマ (via mnuw)














