“ところで、オフコースと言えば、私にはある仮説がありましてね。あれは中高一貫進学系男子校の歌なのではないかっていう。 というのは、私が高校の時に在籍した、横浜にある某中高一貫進学系男子校で、オフコースって、すごく人気があったのよ。 それもね、ただ人気があるのではなく、オフコースの感性が、その男子校の中に息づいていたという方が正しい。 ちなみに、もともとオフコースのメンバーは、横浜にある某中高一貫進学系男子校の出身でしょ。それを知った時、なるほどな、やっぱり・・・と思いましたもん。 じゃあ、中高一貫男子校、それも進学系で知的な生徒が多い学校で、なぜオフコースなのか。 私は、小学校・中学校まで、男女共学の超お金持ち私立学校に在籍していたのよ。で、高校からその男子校に行ったわけ。 それで驚いたのは、クラスメートの知的男子たちが、やたらに女の子にもてたがっていた、という事実。ほとんど、飢えている、と言ってもいいほど。まあ、思春期だからね。 ところが、共学の私立一貫校で中学まで育った私には、「女の子にもてたい」という感覚がなかったんですな。もちろん私にもクラスの中に好きな女の子はいましたが、「(不特定多数の女の子に)もてたい」という風に思ったことはないのよ。だから「なんでそんなに女の子にもてたいのか」というのが全然分からなかった。 だけど、男子校でしばらく暮らしてみて、何となく、その理由が私にも分かるようになりました。 中学時代からずっと男子校で育ってきたクラスメートの連中は、要するに、同世代の女の子の何たるかを知らないわけ。しかも、進学校だから、勉強が忙しくて、あるいは真面目で引っ込み思案な子が多いので、わざわざ他校の女の子に手を出す、というような大胆なことはできない。 となると、彼らの頭の中にある女の子というのは、平凡パンチのグラビアに出てくるような子になってくるし、その言動も、空想をたくましくするほかないわけよ。 で、そうやって頭の中の空想だけで、彼らは女の子たちと付き合っているわけね。しかも、その空想欲はものすごく強い。 で、その空想の中で、彼らは理想の女の子たちと付き合い、そして、いつか別れを経験する。だって、彼らの空想の中では、「付き合っていた女の子と別れ話をする」というのが、ロマンス的な意味で最大の山場なんだもん。 で、生身の女の子と付き合ったこともないエリート男子校生のたくましい空想の中で、ある日、女の子と別れ話になる。 その時、彼らの頭の中で鳴り響く音楽は何? オフコースでしょう。 そう思って、「眠れぬ夜」とか「さよなら」とか、聴いてみ。最高だから。 っていうか、そもそも「目の前にひざまずいてすべてを忘れてほしいと涙流」したりする女の子なんて、現実には存在しません。いるわけないじゃん、そんなの。そういう女の子は、中3の時点で高1の教科書をほぼさらっている中高一貫進学系男子校の生徒の頭の中にしか住んでないのよ。 だからオフコースって、中高一貫進学系男子校の歌なのよね。 このからくりが理解できると、オフコースの感性って、本当によく分かるよ。 ということで、「眠れぬ夜」を懐かしく聴きながら、遠い高校生時代のことを思い出していた今日のワタクシなのでありました、とさ。”
— オフコース「眠れぬ夜」は中高一貫進学系男子校の歌である | 教授のおすすめ!セレクトショップ - 楽天ブログ















